映画「K-19」観た
原題:K-19 THE WIDOWMAKER
製作:アメリカ・イギリス・ドイツ’02
監督:キャスリン・ビグロー
ジャンル:★ドラマ/サスペンス/アクション
【あらすじ】1961年、米ソ冷戦最中のソ連。原子力潜水艦K-19の処女航海の艦長にボストリコフが任命された。副艦長には経験豊富なポレーニンが就き、艦は出航。しばしば対立しつつも、K-19は順調に任務を成功させていく。だが突然、原子炉の冷却装置にひびが入り…。
ハリソン・フォードのシワが素敵(特殊メイクだった!)と思いながら再見(笑)
初見では艦長と副艦長の対立をメインに観てました。艦長の傲慢さ不器用さに「あ~!そんな言い方して!」とハラハライライラしたり、そんな艦長にあからさまに反発する不穏分子を放っておき、自分も持ち場を離れたりした副艦長に疑問を感じたり。
でも、元はといえばこんな危険なものを乗せた艦に、安い部品を使ったり無理させる上層部が悪い!ということで、今回は艦長との対立についてはわりと冷静に観られました。
完璧とはいかないまでも艦長としての責任を果たそうとするボストリコフと、信頼と結束が何より大事な局面だと(やっと気付いて)、個人的感情は抑え艦長を助けるポレーニンのドラマは見ごたえあります。
そして、再見するまですっかり忘れていて、今回記憶にしっかり刻まれたのが原子炉の事故。ハリウッド映画で、ここまで放射能の恐ろしさを克明に描いた作品は珍しいと思います。いちおう観る人への配慮もあって、被爆レベルは低めの状態のメイクにしたそうですが、それでも寒気がするほど怖かった…。
放射能の影響で吐いているのを見ても、決死の思いで作業に向かう姿。手の震え。倒れつつも最後までやり遂げる決意…。
彼らは英雄になりたかったわけじゃなく、ただ仲間や祖国を守りたかったんですよね。集合写真が切なかったです。
実話を基にしていると言っても、実際にあったのは”進水式でシャンパンが割れなかったこと”と、”原子炉事故があった”という部分だけだとか。でも、放射能の恐ろしさをしっかり伝えてました。
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