映画「眠狂四郎」シリーズ観終えました

あと二作品で全部観終わるのに、すっかり忘れてたので探してきました。どちらも狂四郎が意外とまともで驚きです。あくの強いのばっかり先に観てた?
『眠狂四郎 勝負』(64年日本、三隅研次監督)
二作目という事でまだキャラが定まってないのか、これから性格ゆがんでいくのか知りませんが、狂四郎が正義のヒーローみたいでカッコよかったです。なんせ見知らぬ少年のために父親の技を使って仇討ちし、道場を取り返してくれるんですからね~。私の知ってる狂四郎とはまるで別人で「誰!?」って感じでした(笑)
で、そんなカッコよさを際立たせてるのが、朝比奈とのやり取り。一緒にソバ食べたり、安らかな笑顔を浮かべたり、人間臭さがあってよかった。
しかし、口が悪いのは相変わらずで、豚姫と罵ったあげく「雪より綺麗な俺の体に触るとは無礼な」とか言ってて笑えました。ナルシストかよ!
あと、今更ながら狂四郎の髪が茶色いのはハーフだからだと気付いた…。
『眠狂四郎悪女狩り』(69年日本、池広一夫監督)
先に観たシリーズの最終作。こちらも狂四郎が普通にヒーローポジションでした。
相変わらず女にも容赦ないけど、悪人以外には酷いことしてなかったし。無理やり堕胎されそうになった女を、勘違いで(?)助けた挙句「産め!」と説教かましたり。探せばあなたの子供も何人か出てきそうなんですが…。
ストーリーは狂四郎の偽者が現れ悪行三昧っていう事なんだけども、 日ごろの行いのせいか、自分の情婦にさえ疑われてしまうという(笑)
まあ、本物は悪い事だとわかってやっているからね。仲間のためと言って、どんな酷いこともしてしまう人とは違います。
ラスト、神に救いを求める偽者に「貴様を救う神があるか。」と言い放つのが決まってます。
どちらも観られて良かったです、良作を逃すところでした。間諜X72さん、思い出させてくれてありがとうございました!
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■ Comment
「勝負」
蕎麦を食べる場面。好評ですよね。
「ネギをたくさん入れてくれ。」
また、それが美味しそうなんですよね!
宵乃さんのイラスト。あの場面を見事に再現してらっしゃいます。さすが!
加藤嘉さんが演じる勘定奉行がまたいいんですよね。
狂四郎が彼を助けたくなる気持ちがよくわかります。
この映画の狂四郎は、まだキャラが定まってなくて人懐っこそうな笑顔を見せます・・・・(^^;
2013/01/26 15:59 間諜X72〔
編集〕
イラスト、二人とも素敵です!
>『眠狂四郎 勝負』(64年日本、三隅研次監督)
>二作目という事でまだキャラが定まってないのか、これから性格ゆがんでいくのか知りませんが、狂四郎が正義のヒーローみたいでカッコよかったです。
私は「勝負」が初見でしたので、良い印象が勝っています♪
(らいさまだからではありませぬ・・・説得力ナシ・笑)
>あと、今更ながら狂四郎の髪が茶色いのはハーフだからだと気付いた…。
そうだったんですか~!
全然分かりませんでした!
>『眠狂四郎悪女狩り』(69年日本、池広一夫監督)
いつかご縁があれば・・・
年末年始は忙しくて、間謀さんの鑑賞された番組は
知っていても録画できなかったので・・・残念・・・。
*********************
昨日書き忘れたのですが
森田作品の索引リンクさせました。
全然気づいていなかったので助かりました。 ありがとう~!
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/01/26 21:18
いらっしゃいませ。
間諜X72さんのコメントがなかったら本気で忘れたままになるところでした。本当にありがとうございました!
> 「ネギをたくさん入れてくれ。」
> また、それが美味しそうなんですよね!
> 宵乃さんのイラスト。あの場面を見事に再現してらっしゃいます。さすが!
どうもです!まさか狂四郎のあんな人間臭いところを観られるとは思ってませんでした。一気にイメージが変わってしまったシーンです。
> 加藤嘉さんが演じる勘定奉行がまたいいんですよね。
> 狂四郎が彼を助けたくなる気持ちがよくわかります。
そうなんですよね~。あのしゃべり方、あの善良さがにじみ出た表情、あの人柄。すべてが加藤嘉さんにぴったりでした。狂四郎も思わず気を許してしまいますよね。
> この映画の狂四郎は、まだキャラが定まってなくて人懐っこそうな笑顔を見せます・・・・(^^;
でもそこがいい!
私的には、これくらいの狂四郎がちょうどよいです(笑)
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
わたしはシリーズ最後で、miriさんは最初にご覧になったんですね~。確かにこの作品を最初に観ていれば、印象も変わっていたと思います。らい様ファンでなくとも、これはカッコいいと思いますよ~。
> そうだったんですか~!
> 全然分かりませんでした!
最後の最後に気付きました(笑)
そういえば母親が異国の男にどうのと何度か言ってました。
> 年末年始は忙しくて、間謀さんの鑑賞された番組は
> 知っていても録画できなかったので・・・残念・・・。
そうでしたか。きっといつか再放送がありますよ!
その時はぜひご覧下さい。
> 森田作品の索引リンクさせました。
> 全然気づいていなかったので助かりました。 ありがとう~!
いえいえ、お互い気付いた時は声を掛け合いましょうね~。
実は、僕が眠狂四郎シリーズの中で初めて見たのが、この「眠狂四郎悪女狩り」なんですよ。
手術を受けた市川雷蔵が出演した。でも体力的に辛くて殺陣やロケの場面はスタントマンを使った。
その悲壮感に惹かれたのかも知れません。
錦小路(久保菜穂子)が狂四郎を誘惑する。
「これだけの馳走・・・・。」と言いながら罠を見抜く狂四郎。
まさにニヒリズム!
38歳の若さで永眠した市川雷蔵。
本当に残念です・・・・・。
2013/01/28 19:02 間諜X72〔
編集〕
いらっしゃいませ!
このシリーズはどの作品を最初に観るかが結構肝心ですよね。間諜X72さんは「悪女狩り」でしたか~。
> 手術を受けた市川雷蔵が出演した。でも体力的に辛くて殺陣やロケの場面はスタントマンを使った。
> その悲壮感に惹かれたのかも知れません。
知らないで観れば病気だなんてわからないかもしれません。俳優として最後までやり遂げたいという気持ちで演じていたんでしょうね。その真剣さが観ている人にも伝わったなら雷さまも満足しているでしょう。
> 錦小路(久保菜穂子)が狂四郎を誘惑する。
> 「これだけの馳走・・・・。」と言いながら罠を見抜く狂四郎。
> まさにニヒリズム!
そのセリフを読んだら、脳内で彼の声が再生されました(笑)
もう狂四郎は雷さましかありえません。
>もう狂四郎は雷さましかありえません。
そうでしょうね。
TVシリーズ「眠狂四郎」を見た事があります。
やっぱり雷蔵さんしかないでしょう。
第3作「眠狂四郎円月斬り」
地味な作品と言われていますが、僕は好きですよ。
雷蔵さんは人生が短かった点では不幸ですが
これだけたくさんの映画ファンに愛された点では幸せだったと言ってもいいのでしょうか?
2013/02/09 20:05 間諜X72〔
編集〕
いらっしゃいませ、大歓迎ですよ~♪
> TVシリーズ「眠狂四郎」を見た事があります。
> やっぱり雷蔵さんしかないでしょう。
そうでしたか。他の「眠狂四郎」を観た方でも、やはり雷さまが一番なんですね。
さすがです!
> 第3作「眠狂四郎円月斬り」
> 地味な作品と言われていますが、僕は好きですよ。
あはは…あれは狂四郎がやりすぎなところがあって苦手です。ストーリーはよかったんですが。
> 雷蔵さんは人生が短かった点では不幸ですが
> これだけたくさんの映画ファンに愛された点では幸せだったと言ってもいいのでしょうか?
ですね。皆の心の中に生き続けられるというのは役者冥利に尽きることだと思います。そのためにも作品を後世に残していってほしいですね。
宵乃さん。こんばんは。いつもレスをありがとうございます!
市川雷蔵主演「次男坊鴉」(1955年)を見ました。
雷蔵がまだ24歳。若いです。ぎこちない面もありますが、それが後の眠狂四郎シリーズに繋がったんでしょうね。
シリーズ第6作「眠狂四郎 魔性剣」に出ていた嵯峨三智子がヒロイン役です。
>映画「生きる」
>うわぁ、それはひどい…。本当に大変でしたね。愚痴を聞くくらいなんでもないですよ。
ありがとうございました!救われます・・・(苦笑)。
2015/11/17 19:17 間諜X72〔
編集〕
いらっしゃいませ!
こちらこそ、いつもコメントありがとうございます。
> 市川雷蔵主演「次男坊鴉」(1955年)を見ました。
> 雷蔵がまだ24歳。若いです。ぎこちない面もありますが、それが後の眠狂四郎シリーズに繋がったんでしょうね。
「次男坊鴉」ですか~。「眠狂四郎」シリーズにつながった彼の演技、いつか観てみたいです!
魔性剣のヒロインさんも出演してるんですね。狂四郎シリーズのファン必見の作品ですね。
時代劇チャンネルから録画した市川雷蔵主演作品。
「沓掛時次郎」(1961年)と「中山七里」(1962年)を見ました。
両方とも股旅もの。主題歌は橋幸夫。ちょっと赤面ものの歌でした(苦笑)。
>戦死のきっかけは菊千代でしたか…。戦場は悲しい別れが付き物です。
そうなんですよ。股旅ものも同じです。
>この寒さで雨合羽なしは…風邪をひかないように、今夜はあたたかくしてお休み下さい。
優しい言葉をありがとうございます!
2015/11/29 06:43 間諜X72〔
編集〕
いらっしゃいませ!
「沓掛時次郎」をご覧になったんですね。確か記事にしてたはず。
主題歌は忘れてしまいましたが、雷蔵さんがたくさん歌ってた覚えがあります。
> そうなんですよ。股旅ものも同じです。
そういえば股旅ものでも悲しい別れが付き物でしたね。
義理と人情の似合う雷蔵さんでした!