忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「赤い風船」観ました

 | ファンタジー  com(6) 
Tag:フランス 

赤い風船
原題:LE BALLON ROUGE
製作:フランス’56
監督:アルベール・ラモリス
ジャンル:★ファンタジー

【あらすじ】モンマルトルの町。ある朝、登校中の少年が街灯に絡まった真っ赤な大きい風船を拾う。彼はその風船を気に入り、大事に大事に扱っていたが…。

チャップリン作品のオンエアに合わせて、一人サイレント映画祭りをやってたんだけど、これはサイレントじゃなかったわ。セリフが極端に少ないだけで。
でも、借りて良かったです。まさか風船に萌える日が来るとは!
とにかく真っ赤な風船に胸キュンでした。主演の男の子も普通に可愛いんだけど、たとえ誰が演じていたとしても、私はこの風船以外目に入らなかったと思います。
いちおう何も知らずに観るのが一番いいと思うので、ネタバレ感想は続きから。

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最初は風もないのによく揺れる風船だなぁと思ってたんですが、少年が風船を誇らしげに見せびらかしながら学校へ行ったり、雨が降れば強引に大人の傘に風船を入れて守ったりする微笑ましい光景に、とくに気にせず見ていました。
それが、母親によって風船を屋外に出されて「これは少年は泣いちゃうかも」と思っていたら、何故かフワフワと中空に漂い続け、少年が窓を開けたとたんにすす~っと近寄って来たんですよ。もう、その瞬間に「やられた!」と思いました。
少年が大事に大事に扱っていたせいなのか、最初からそういうものなのか、まるで子犬のように風船が少年にじゃれつき始めます。風船なんて丸くて紐がついてるだけのものなのに、近寄ったり離れたり周りをふわふわしたりしているだけで、十分すぎるくらい風船の気持ちが伝わってくるんですよね。はっきり言って、少年より演技の上手い風船でした(笑)
舞台であるパリの雰囲気も良く、生活感あふれるモンマルトルの町並と細く入り組んだ通路、遠くに見える立派な建物などが魅力的です。
その町に溶け込むように、ガラクタ市で少年が女の子の肖像に目を留めたり、風船が鏡に映る自分の姿に興味を示したり、青い風船を持った女の子と出会って風船同士がじゃれあおうとしたり…。これが普通のペットならなんでもない光景なんだけども、風船であるというだけでこんなにもファンタジックで楽しいものになってしまうとは!
終盤は自分がどれだけ風船を大好きになっていたのか思い知らされました。たった30分程度の作品なのに、この胸の痛みは…。幼い頃、自分の風船が割れてしまった時のなんとも言えない寂しさがよみがえってくるようです。
ラストは主人公以外の子供が可哀相だったけど、きっと少年を赤い風船のいるところに連れて行って、きちんとお別れがすんだら帰ってくるだろうと思えました。
名作です。

ちなみに、同時収録の「白い馬」も良い作品ですが、ラストに想像の余地があまりなくて、残された家族が可哀相になってしまいました…。こちらを先に観とけばよかったなぁ。

■ Comment

アルベール・ラモリスの

名作ですよね。
十代の頃にTVで観て感激した映画です。その後観てないので残念!

ラモリス監督は、その後「素晴らしい風船旅行」というお祖父ちゃんと孫は気球で旅をする映画を作りました。
コレも最高!というか、こっちの方が好きかも。
で、これも1回しか(しかもTVで)観てないんですよ。
因みに「白い馬」は未見です。
2013/01/10 (Thu) 14:41  十瑠〔編集〕  

>十瑠さん

この監督の作品は初めてでしたが、本当に映画好きで良かった~と思えました。映画に興味がなければ運が良くないと出会えない、隠れた名作ってやつでしょうか。

> 十代の頃にTVで観て感激した映画です。その後観てないので残念!

オンエアがあったとは幸運でしたね。しかも十代の頃とはうらやましい!
借りたDVDはデジタルニューマスターで、パリの町並みに赤い風船が映えてました。

> ラモリス監督は、その後「素晴らしい風船旅行」というお祖父ちゃんと孫は気球で旅をする映画を作りました。
> コレも最高!というか、こっちの方が好きかも。

それも素敵ですね、いつか観たいです。どうせなら「赤い風船」みたいに美しい映像でDVD化してくれないかな。
教えて下さってありがとうございました!
2013/01/10 (Thu) 15:13  宵乃〔編集〕  

こんばんは☆

宵乃さんのお陰で、今回企画作品と一緒に借りて鑑賞出来ました☆
明日記事をアップしますので、またお願いします。

>まさか風船に萌える日が来るとは!

宵乃さんの記事は素敵ですね~☆
イラストも、写真か?と思いましたよ~DVD画像よりずっとキレイです(笑)

>すす~っと近寄って来たんですよ。もう、その瞬間に「やられた!」と思いました。

あの場面は衝撃的でしたね~!

>風船の気持ちが伝わってくるんですよね。はっきり言って、少年より演技の上手い風船でした(笑)

仰るとおり~☆

>舞台であるパリの雰囲気も良く、生活感あふれるモンマルトルの町並と細く入り組んだ通路、遠くに見える立派な建物などが魅力的です。

つい最近、50年代のパリを舞台にした映画を見たばかりで、
あぁそこそこ、とか色々と思いながら見ていました。


>ラストは主人公以外の子供が可哀相だったけど、

ここがちょっと引っ掛かりました、いや大いに。

>きっと少年を赤い風船のいるところに連れて行って、きちんとお別れがすんだら帰ってくるだろうと思えました。

それぞれの受け止め方がありますよね~。

>名作です。

この世界に酔えたら、勝ちです!

>ちなみに、同時収録の「白い馬」も良い作品ですが、ラストに想像の余地があまりなくて、残された家族が可哀相になってしまいました…。こちらを先に観とけばよかったなぁ。

これがね~~~。
監督の人間性を疑ってしまいました、残念☆

レンタルしていること、教えて頂き、こころから感謝しています。
本当に、ありがとう~!!!
2013/04/02 (Tue) 18:30  miri〔編集〕  

>miriさん

いらっしゃいませ、早速ご覧になったんですね、嬉しいです♪
イラストもほめて下さってありがとう。風船の特別感が伝わったかな?
ホント、風船が動き出してからハート鷲掴みな作品でした。

> つい最近、50年代のパリを舞台にした映画を見たばかりで、
> あぁそこそこ、とか色々と思いながら見ていました。

miriさんはフランス映画が好きだから、とくに楽しめるだろうなぁと思ってました。なんてことない街並みなのに、みょうにオシャレで惹かれるんですよね~。

> >ラストは主人公以外の子供が可哀相だったけど、
> ここがちょっと引っ掛かりました、いや大いに。

そうですか~、ここはラストの解釈で変ってきそうです。
わたしは”この世界に酔えた組”なので、最後もハッピーエンドだと思えました。

> 監督の人間性を疑ってしまいました、残念☆

「白い馬」は正直面白くなかったですよね。たぶん童話的なものを目指したか、民間伝承などを参考にしたのかも。
ああいうのはたいてい残酷なものですから…。
2013/04/03 (Wed) 07:32  宵乃〔編集〕  

こんばんは☆

この監督の「素晴らしい風船旅行」を 見まして、明日記事をアップします☆
お時間頂けたら、お願いします。

「赤い風船」の良い意味でのリベンジとなり、本当に見て良かったです♪
パスカル君は大きく(小学校の4~5年くらい?)なっていて
なんだかそのことも、すっごく嬉しかったです♪

*****************************

>近い時期にこの二作品を続けて観るとは、放送局が狙ったのかな?

「天使の入江」は、オンエアがあってすぐに録画して見ました。
こちらに記事があると覚えていたからです(笑)。

「ローラ」は、それより前に(半月からひと月)オンエアがあって、
アヌーク・エーメと書いてあったので録画して放置していたら
こちらに記事があると知り、急いで見ました。

洋画チャンネルは同じ監督作品を、同じ月にオンエアする事が多いのですが、
番組表には監督名が書いていなくて、俳優名すら書いていない事が多いので
いちいち調べず、私の場合フランス映画なら録画するって感じでしょうか?

なので、今回もちゃんと調べれば順番に見たんですけどね~(笑)。

*****************************

「クライング・ゲーム」さっき見終わりました。
「素晴らしい風船旅行」の記事があるので、今回は月曜日にアップしますね~♪
ひと言:何も知らずに見て、本当に良かった☆


.
2013/10/04 (Fri) 19:29  miri〔編集〕  

miriさん

いらっしゃいませ、「素晴らしい風船旅行」をご覧になったんですね~。
後で伺います!

> 「赤い風船」の良い意味でのリベンジとなり、本当に見て良かったです♪
> パスカル君は大きく(小学校の4~5年くらい?)なっていて
> なんだかそのことも、すっごく嬉しかったです♪

お~、良かったです♪
わたしも大きくなったパスカル君を観てみたいです。
子役の成長って、見ていてなんだか嬉しくなっちゃいますよね。

> こちらに記事があると覚えていたからです(笑)。
> こちらに記事があると知り、急いで見ました。

いつも記事をチェックして下さってありがとうございます!!
記憶力も素晴らしくて羨ましい!

> 洋画チャンネルは同じ監督作品を、同じ月にオンエアする事が多いのですが、
> 番組表には監督名が書いていなくて、俳優名すら書いていない事が多いので
> いちいち調べず、私の場合フランス映画なら録画するって感じでしょうか?

あはは、miriさんらしいです。フランス語なしには映画ライフも物足りないって感じでしょうか。
番組表も使いやすいものから最低限の情報しかないものまで、色々ありますよね。

> *****************************
>
> 「クライング・ゲーム」さっき見終わりました。
> ひと言:何も知らずに見て、本当に良かった☆

わたしも今日観るつもりなので、情報を入れずにまっさらな状態で臨みます!
では、月曜日の記事楽しみにしておりますね~。
2013/10/05 (Sat) 12:50  宵乃〔編集〕  
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赤い風船
(1956/アルベール・ラモリス脚本・監督/パスカル・ラモリス、シュザンヌ・クルーティエ、サビーヌ・ラモリス/35分)
テアトル十瑠|2013-01-10 23:10
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