忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「勝利への脱出」観た

勝利への脱出
原題:ESCAPE TO VICTORY
製作:アメリカ’80
監督:ジョン・ヒューストン
ジャンル:★スポーツ/アクション/戦争

【あらすじ】1943年、第二次世界大戦最中のドイツ、ゲンズドルフ捕虜収容所。サッカーに興ずる連合国軍捕虜達の姿を見て、ドイツ軍情報将校フォン・シュタイナーは親善試合を思いつく。捕虜のリーダーの一人、コルビー大尉はこの提案を受け入れるが、知らぬ間に事が大きくなり…。

スタローン主演の作品って、彼ありきで作られるものが多い気がしてて、この作品のようにチームの結束やスポーツマンシップ、試合そのものをメインに作られた作品に出てたなんてすっかり忘れてました。いい意味で影が薄いです(笑)
でも、ゴールキーパーしてる姿はキマッてて、サッカーぜんぜんわからないけども、脱走時に見せる周りの状況を把握する能力とか、アメフト好きで体当たりでボールを取りにいくところはゴールキーパーにぴったりだと思えました。
自分が脱走するだけでも命がけなのに、仲間のためにレジスタンスとの連絡役を引き受けたり、収容所に戻ったり脱走を諦めたり…。本当に仲間想いなところも良かったです。
そして、チームを率いるコルビー大尉と似たもの同士っていうのもいい。面倒見が良くて、仲間は絶対に見捨てられない彼と、そんなに話すシーンもないのにしっかり絆が見えるんですよね~。
そんな彼らと、正々堂々戦おうとするシュタイナーがまたカッコいいんですよ。サッカーを愛するもの同士、相手も正々堂々向かってくると信頼しています。本当は上層部の思惑なんて関係ないところで勝負したかっただろうなぁ。
でも、スポーツはそんな外野の声も届かなくしてくれます。
脱走より試合を取った選手たちの満ち足りた表情と、ラストのシュート、歓声で、一気にテンションあがりました。
映画のモデルとなった出来事は悲惨な最後だったようですが、映画はこれでよかったと思います。映画を存分に楽しんで、事実も忘れずにおきたい作品かな。

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■ Comment

素晴らしいイラストですね~!

>いい意味で影が薄いです(笑)

仰る通り~!!!(爆)

>自分が脱走するだけでも命がけなのに・・・以下

宵乃さんの眼に映った感じと、私的にはちょっと違いましたが、
内心はそういう良い子だったと思います。

>そんな彼らと、正々堂々戦おうとするシュタイナーがまたカッコいいんですよ。

あの人、元々凄い俳優だとは思いますが、
この映画で「ニヤッ」と笑う最後のところ、痺れました~!!!

>脱走より試合を取った選手たちの満ち足りた表情と、ラストのシュート、歓声で、一気にテンションあがりました。

その後の滅茶苦茶が、また面白くて「映画ならでは」ですよね~☆

>映画はこれでよかったと思います。映画を存分に楽しんで、事実も忘れずにおきたい作品かな。

ハイ、それが一番ですね~♪
本当に爽やかに思えました、ありがとう~☆
2012/12/18 19:13  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ!
今までスタローンというとランボーみたいなイメージだったけど、ゴールキーパーな爽やかスタローンもいいですね~。

> あの人、元々凄い俳優だとは思いますが、
> この映画で「ニヤッ」と笑う最後のところ、痺れました~!!!

ですよね~!他の作品がぱっと思い浮かびませんが、きっと渋い役をこなしてるんだろうなぁ。

> その後の滅茶苦茶が、また面白くて「映画ならでは」ですよね~☆

フィルムの色が青くなった時はギョッとしました(笑)
最後まで工夫されていて楽しめます!

> ハイ、それが一番ですね~♪
> 本当に爽やかに思えました、ありがとう~☆

こちらこそ、再見しなければこの作品のことは忘れていたかもしれません!
ありがとうございました。

あと、ジェンマさまはマカロニのスターでしたね。ウェスタンというとアメリカというイメージが強くて。じゃあ、アメリカはブロンソンとか?違うかな。

「約束の土地」の感想もありがとうございました。
主人公が工場主だという事も忘れてました。感想を読んだらぼんやりと思い出してきましたよ~。チブルスキーさんがいたらもっと印象に残ってたかも!
2012/12/19 07:43  宵乃〔編集

ジョン・ヒューストン監督の映画

「95%ぐらいまでうまく行ったけど、残りの5%で失敗する男を描くのが得意。」と言われていますね。
この映画は違います。
同点で試合が終わり、観客にに守られながら無事脱走できた彼ら。
いいんじゃないですか?

ただ、スタローン演じるゴールキーパーの代わりに腕を折られる男が気の毒dした・・・・。まさに捨て駒と言う感じです・・・・。
2012/12/21 22:36  間諜X72〔編集

>間諜X72さん

> 「95%ぐらいまでうまく行ったけど、残りの5%で失敗する男を描くのが得意。」と言われていますね。

ですね~。この作品は正反対でも盛り上がりました!
得意ジャンル以外でもさすがの腕前です。

> ただ、スタローン演じるゴールキーパーの代わりに腕を折られる男が気の毒dした・・・・。まさに捨て駒と言う感じです・・・・。

あ~、書き忘れたけどあれは痛そうでしたね~。「なるべくきれいに折るよ」という気遣いが…。彼もあの結末を喜んでいればいいけど。
2012/12/22 10:05  宵乃〔編集

高島忠夫さんが

スタローンに「なぜ連合国軍の勝利にしなかったんですか?」とインタビューしたら、「それじゃあ話がうまく行き過ぎじゃないかと監督と話し合ったんだ。」と言われたそうです。

>映画のモデルとなった出来事は悲惨な最後だったようですが

そうだったんですか・・・・。
知るのが怖いですね・・・・。

余談ですが、この映画が1981年12月に日本で公開。
そしてテレビで1982年に初めて放映された時は「こんなに早くテレビで見せてくれるの?」とみんな驚いていました。
当時は映画館で公開された翌年にテレビで見せる事はなかったからです。
2012/12/22 15:22  間諜X72〔編集

>間諜X72さん

> スタローンに「なぜ連合国軍の勝利にしなかったんですか?」とインタビューしたら、「それじゃあ話がうまく行き過ぎじゃないかと監督と話し合ったんだ。」と言われたそうです。

そうですね~。実際は勝ったために悲劇が起こったので、勝利で終わらせるわけにはいかなかったでしょう。引き分けでここまで盛り上げたのもすごいですよね~。

> 「こんなに早くテレビで見せてくれるの?」とみんな驚いていました。
> 当時は映画館で公開された翌年にテレビで見せる事はなかったからです。

そうだったんですか。何か理由があるんでしょうかね?
テレビでのオンエアが増えていった時期だったのかな。
コメントありがとうございました!
2012/12/23 09:34  宵乃〔編集
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