忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「天使の入江」観ました

天使の入江
原題:LA BAIE DES ANGES
製作:フランス’63
監督:ジャック・ドゥミ
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】パリで銀行員として働くジャンは、同僚に連れられ初めてカジノを訪れる。だが、一晩で年収の半額を手にしたことから、彼はギャンブルの魅力にとり憑かれてしまうのだった。父親に追い出され、南仏でカジノ通いを始めた彼は、ブロンド女性ジャッキーと意気投合し…。

ギャンブルにこうやって嵌っていくんだね…。
一瞬で大金が手に入ったと思えば、次の瞬間には帰りの汽車賃すら危うい。それが、新しい出会いでまた運が向いてきて、出会ったばかりの男女が夢のような時を過ごしたり、またお金に困ったり。
それをずっと繰り返しているんだけど、その間に「次の列車で帰る」と何度言っただろう?
「お金がほしいんじゃない。お金があっても賭けるもの」
どっぷりギャンブルに嵌っているジャッキーの言葉が、どれもこれも重みがあって、ギャンブル依存症の恐ろしさを感じました。
彼女と出会った事で、ギャンブルに嵌ってしまった者の惨めさ、苦しみを知ったジャンが、引き返さねばならないと決心した時、そこに”ジャッキーも一緒に”という気持ちが強くあり続けたのがよかったです。
彼らの道は長く辛いものだと思うけれど、きっとふたりなら(お父さんもたぶん協力してくれるだろうし)抜け出せると希望を持てるラストでした。
ちなみにタイトル「天使の入江:LA BAIE DES ANGES」は、ニースのカジノなどが建ち並ぶ海岸通りの海岸の名前だそうです。

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■ Comment

こんばんは☆

オンエアがあったので見ました。
イラスト良いですね~本人よりシュッとしています♪
賭けの部分と本人が同列(どちらもバックではない)なのが、良いなぁと思います☆

>ギャンブルにこうやって嵌っていくんだね…。

今現在は多くの映画があって、スピーディですが、この当時はこの映画で斬新だったかもしれませんね~。
賭けるのも「ルーレットだけ」で、ちょっとゆったり目の展開が、かえってリアルに感じますね~。

>ジャンが、引き返さねばならないと決心した時、そこに”ジャッキーも一緒に”という気持ちが強くあり続けたのがよかったです。

彼はそうだったと心から思いますよ~。

>彼らの道は長く辛いものだと思うけれど、きっとふたりなら(お父さんもたぶん協力してくれるだろうし)抜け出せると希望を持てるラストでした。

でも、私は宵乃さんのように希望を持てる良いラストだとは思えませんでした。
彼と父親は良いんですよ、あの女がね!

可愛い子供と(3歳の時に)「賭け」のために別れられるなんて、
(「男」のためならまだしも・笑)人間失格なので、立ち直れないと思います。

>ちなみにタイトル「天使の入江:LA BAIE DES ANGES」は、ニースのカジノなどが建ち並ぶ海岸通りの海岸の名前だそうです。

これは皮肉ですね!
きっと「賭け」の何もかも分かった人が名付けたのでしょうね~。


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「裸で御免なさい」は震災直後のオンエアで見ました。
宵乃さんのおっしゃるような映画でしたね~。

キレイな白黒でも、フランス語でも、魅力のない映画はあるんだな~って思いました。
“真面目に見るほどではないで・賞”って書いてありました・笑。


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2013/10/02 18:56  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ、いつもイラストにもコメントありがとうございます!

> 賭けるのも「ルーレットだけ」で、ちょっとゆったり目の展開が、かえってリアルに感じますね~。

そうなんですよ、嵌るまでの展開って結構端折られる事が多いけど、この作品はじっくり描かれていて、その後の抜け出せない心理状態もわかりやすかったです。

> 可愛い子供と(3歳の時に)「賭け」のために別れられるなんて、
> (「男」のためならまだしも・笑)人間失格なので、立ち直れないと思います。

依存症ですからね…。終わりのない果てしない道のりだと思うけども、彼らが見捨てなければ立ち直る可能性もゼロではないと思いました。

> これは皮肉ですね!
> きっと「賭け」の何もかも分かった人が名付けたのでしょうね~。

ここいらで働くバーテンとか、毎日彼らのような人々を見ている人が名付けたのかも!

> キレイな白黒でも、フランス語でも、魅力のない映画はあるんだな~って思いました。
> “真面目に見るほどではないで・賞”って書いてありました・笑。

BBの可愛さ以外観るところがないくらいの作品でしたね。後日談の”子供をたくさんつくりました”というのが白々しいというか…。
主人公の男にまったく魅力がなかったです。
2013/10/03 11:04  宵乃〔編集
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