映画「王様と私」観ました

原題:THE KING AND I
製作:アメリカ’56
監督:ウォルター・ラング
原作:マーガレット・ランドン
ジャンル:★ミュージカル
1862年シャム。王子や王女の教育係として、シャム王の宮殿にやってきたイギリス人女性アンナ。契約では息子と一緒に暮らせる家を宮殿の傍に用意してくれるはずだったが、王はそれを忘れて要求ばかり。封建的で前時代的な王宮で、彼女はなんとかやっていくが…。
「アンナと王様」と同じ原作を基にした作品です。
一番印象に残ったのが、スキンヘッドで目つきの悪いユル・ブリンナーが演じる王様ですね。登場シーンでは怖い印象だったけど、誇張したコミカルな演技と、どこか子供っぽいキャラがミュージカルにマッチしていて、だんだんと可愛く見えたり。
王としても父親としても立派に役目を果たしたいという気持ちを、ストレートに歌い上げるところの好感が持てました。
アンナはイメージどおりのひとで、大きなフープ・スカートで歌って踊る姿が素敵!
ススス~と滑るように歩く様子は妖精さんみたいでした(笑)
子供たちがスカートに興味津々なのもおかしくて、一緒に踊るシーンでは子供たちが円陣を組み、一人の子を囲んでスカートのように見せるなど、遊び心があります。
実の息子との描写が少ないのは残念でしたが、彼女の教えが周りに影響を与えていくという”教師と生徒の関係”はしっかり描かれていて、見ごたえありました。
王様は最初に覚えた言葉”エトセトラ”を事あるごとに使うし、王様への貢物としてやってきた女性は、彼女に貰った本を元に演劇の脚本を書いて奴隷解放を訴えます。そして、氷や雪の存在を否定していた子供たちは、劇の見せ場にそれを効果的に取り入れるんですよね。とくに雪のシーンは最高!
劇中劇の完成度もさることながら、物語の中に彼女とのつながりが見えて、とても感動的でした。
「Shall We Dance?」のシーンもロマンティックで印象的。ダンスのレッスンを受けている間はいつもの子供っぽい王様なのに、「さっき見たのと違う」と気付いてから急にセクシーな男性に。ちょっとドキっとしちゃいました。
ラストの展開にはちょっと驚いたんですが(原作もこうなのかな?)、観られてよかったです。
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■ Comment
なんというか、少女マンガ風で、細いタッチが、デボラ・カーの上品さを強調しています♪
すんばらすぅいぃ~。
>一番印象に残ったのが、スキンヘッドで目つきの悪いユル・ブリンナーが演じる王様ですね。
この役で「死ぬまで食べてゆけた」のですからね~(爆)。
とても駆け出し役者とは思えません!
>アンナはイメージどおりのひとで、大きなフープ・スカートで歌って踊る姿が素敵!
>ススス~と滑るように歩く様子は妖精さんみたいでした(笑)
おぉ~嬉しい!
私は、デボラ・カーは上品さでは全女優の中でトップだと思っています。
宵乃さんにも妖精のように見えてホント嬉しい!
>実の息子との描写が少ないのは残念でしたが、
この件は「アンナと王様」の方が良かったですね☆
昔は気にならなかったけど、8月に見たときには かなり気になりました。
>とくに雪のシーンは最高!
>劇中劇の完成度もさることながら、物語の中に彼女とのつながりが見えて、とても感動的でした。
シャムらしい劇でしたし、いろんな意味深くて素晴らしかったです♪
>「Shall We Dance?」のシーンもロマンティックで印象的。
昔「やっと見た!」と大感激したシーン、
今となればいろんな映画の方がきらびやかかもしれないけど、
公開年度を考えれば、すごい演出だと思います♪
宵乃さんも気に入って下さり、嬉しいです☆
>「さっき見たのと違う」と気付いてから急にセクシーな男性に。ちょっとドキっとしちゃいました。
欧米では、彼はセクシーでナンバー1俳優みたいですよ♪
>ラストの展開にはちょっと驚いたんですが(原作もこうなのかな?)、観られてよかったです。
これは私も忘れていてビックリしました。
原作は分からないけど今風ではないですね~。
当時はこれで良かったと思います☆
見て下さり、ありがとう~!!!
いらっしゃいませ!
イラストはきらびやかな背景をカットして、二人だけを描いてみました。彼女の上品さが出たようで良かったです♪
> この役で「死ぬまで食べてゆけた」のですからね~(爆)。
> とても駆け出し役者とは思えません!
ホント、駆け出しとは思えません。撮影ではデボラにリードしてもらったのかもしれないけど、存在感ではすでに並んでますよね~。
> おぉ~嬉しい!
> 私は、デボラ・カーは上品さでは全女優の中でトップだと思っています。
> 宵乃さんにも妖精のように見えてホント嬉しい!
とっても綺麗で上品な方でした。冒頭で歌いだした時にはもう、アンナは彼女しかいないなぁと思えましたよ。
ふわっと膨らんだスカートで歩く姿は、体重がないんじゃないかというくらい軽やかな足取り!憧れます。
> この件は「アンナと王様」の方が良かったですね☆
> 昔は気にならなかったけど、8月に見たときには かなり気になりました。
それぞれいいところだけ覚えておきたいですね。あとは「アンナとシャム王」を観られれば完璧なのに!
> シャムらしい劇でしたし、いろんな意味深くて素晴らしかったです♪
シャムの伝統芸能のプロの子役たちを使っていたんでしょうか?
独特な動きのキレがよくて、内容と相まって引き込まれました。
> 昔「やっと見た!」と大感激したシーン、
> 今となればいろんな映画の方がきらびやかかもしれないけど、
> 公開年度を考えれば、すごい演出だと思います♪
見詰め合うロマンティックなシーンの直後に、跳ねるような力強いダンスが始まって、王様の性格が良く出てましたね~。セクシーさナンバー1俳優の実力ですか。
今でも十分通用すると思います!
> これは私も忘れていてビックリしました。
> 原作は分からないけど今風ではないですね~。
てっきり、あれも彼女を引き止めるための演技だと途中まで思ってました。ラストは「アンナと王様」の方がよかったかな。
でも、観られて本当によかったです。素敵な作品を教えてくださってありがとうございました!
立ち見席まで溢れた大観衆の中で観ました。
細部で忘れているところもありますが、あの、♪~Shall We Dance?をクライマックスとした構成の骨格は覚えています。
ユル・ブリンナーの強烈な個性に酔いました。
デボラ・カーは、今思えば「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースが重なったりします。
>ラストの展開にはちょっと驚いたんですが(原作もこうなのかな?)、観られてよかったです。
ここだけは私も違和感めいた感じを持ちました。
大ヒットしたという、ブロードウェイのミュージカルでは、どうだったのでしょうね?。
2012/10/11 17:26 アスカパパ〔
編集〕
> 立ち見席まで溢れた大観衆の中で観ました。
お~、公開当時から大人気の作品だったんですね!
たくさんの人に囲まれて観るのは大変そうだけど、ミュージカルだし一体感を感じられそう。
> ユル・ブリンナーの強烈な個性に酔いました。
> デボラ・カーは、今思えば「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースが重なったりします。
二人ともはまり役でした。美しい歌声に、子どもたちに囲まれた彼女様子は、確かに「サウンド・オブ・ミュージック」を思い起こさせます。可憐で芯のしっかりしてそうなところも。
> ここだけは私も違和感めいた感じを持ちました。
> 大ヒットしたという、ブロードウェイのミュージカルでは、どうだったのでしょうね?。
アスカパパさんも感じましたか。王様が倒れるまでがやや駆け足でした。もっと丁寧に描写していれば、ついていけたかもしれません。
とりあえず、史実とは違うみたいですね~。
1985年秋。ユル・ブリンナーが亡くなった時にテレビで追悼としてこの映画を放映しました。今でも覚えています。
>ラストの展開にはちょっと驚いたんですが(原作もこうなのかな?)
そうなんです。事実と映画が同じ。驚きましたね。
>登場シーンでは怖い印象だったけど、誇張したコミカルな演技と、どこか子供っぽいキャラがミュージカルにマッチしていて、だんだんと可愛く見えたり。
全く同感です。だからこそラストが悲しかったです。
2013/12/06 22:32 間諜X72〔
編集〕
> 1985年秋。ユル・ブリンナーが亡くなった時にテレビで追悼としてこの映画を放映しました。今でも覚えています。
わたしはまだ幼かったので当時の事は覚えてませんが、多くの人に衝撃を与えたんでしょうね。映画のラストと重なって、ますます涙を誘いそうです。
> 全く同感です。だからこそラストが悲しかったです。
リメイクを先に観ていたから、ハッピーエンドとはいかなくても、まさかこんな悲しい別れで終わるとは思ってもみませんでした…。