映画「ヤング・フランケンシュタイン」観た

原題:YOUNG FRANKENSTEIN
製作:アメリカ’74
監督:メル・ブルックス
ジャンル:★コメディ/ホラー
フランケンシュタイン博士の曽孫である事に引け目を感じていたフレデリック。だが、博士の遺産を受け継ぐことになり、ルーマニアの古城を訪れた彼は、博士の研究ノートを見つけてしまう。とたんに自分の中の知的好奇心が抑えられなくなり…。
この前観た「フランケンシュタイン(1931)」の後味の悪さを洗い流してくれる楽しいパロディ映画。かなりコテコテの笑いなので合う合わないはあると思いますが、優しさもプラスαされていてかなり楽しめました。シリーズすべてを観てるひとはもっと楽しめるかも!
わざわざモノクロで撮ったり、オリジナルのセットを借りたりと、本気で作った作品なのも好感もてますね。
まず、キャラクター自体が面白いです。せむし男は挙動全般が面白くて一度見たら忘れられないし、追っ手である警官は義手を使いこなす様が面白カッコいい。ヒロインもお色気要員としてしっかり仕事してたし、スキンシップよりもファッション優先の婚約者はラストで大笑いさせてくれました。
そして、主人公が良いんですよ。前の主人公と違って、(浮気はしたものの)生みの親として責任感と良心がありました。
怪物が暴れても適切に対応して落ち着かせたし、誰かを傷つけそうになっても(基本コメディなので、そこら辺は安心して観られる)、「本当は優しい心を持ってるんだ。愛されているとわかれば冷静さを取り戻すはず」と、命がけでモンスターのところへ!
…すぐ及び腰になってたけど(笑)
フランケンシュタイン家に伝わる曲をバイオリンで奏で、モンスターをなだめるのも優しくて好きですね~。しまいには、モンスターと一緒にタップダンスを披露してみたり。
オリジナルの残酷なラストを、ここまで明るく楽しいものに変えてしまうのも驚きでした。「フランケンシュタイン」シリーズを見たら、ぜひ一度は観てほしい作品です。
■ Comment
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2012/10/04 16:09
宵乃さん、こんばんは!
この作品、昔、観た時はかなり面白くて「お気に入り」の作品だったんですよ。
で、2,3年前見直したら・・・。(笑)
どうも40年の間に、持ち前の「せっかち」に拍車が掛かりすぎたようで、
どうも、メル・ブルックスのリズムと自分のリズムが合わない。
ちょっと間が悪い感じがするし、メルの「笑い」は宵乃さんが仰る通りでコテコテなんですよね(いつも)。
当時、異才として世界から注目されてたメル・ブルックスなんですが、
これと同じ頃見て高い評価をしていた「サイレント・ムービー」も見直したら全然笑えなくて。
相性が悪いみたいです・・・。
あの下僕のM・フェルドマンとフィアンセ役のM・カーン(下ネタ担当)は、メルお気に入りで、彼の作品にはよく出てきます。
(M・カーン>「おかしなおかしな大追跡」でR・オニールのフィアンセ・ユーニスをやってた人(デビュー作)、変な役ばかり演じてたけど、本当はかなりの美人、1,2年前、お亡くなりになってしまいました)
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
> この作品、昔、観た時はかなり面白くて「お気に入り」の作品だったんですよ。
> で、2,3年前見直したら・・・。(笑)
ありますよね、そういう事!
わたしもちょっとテンポや間が悪いと感じました。今の映画に慣れてる人には結構キツイと思います。★をつけたのは、「フランケンシュタイン」の後味の悪さを拭い去ってくれたという点が強いかな。
> 当時、異才として世界から注目されてたメル・ブルックスなんですが、
> これと同じ頃見て高い評価をしていた「サイレント・ムービー」も見直したら全然笑えなくて。
> 相性が悪いみたいです・・・。
それは未見ですが、いちおういつかチェックしたいかな。笑いの相性はわたしもそんなによくない気がするので、期待はしないでおきます(笑)
> (M・カーン>「おかしなおかしな大追跡」でR・オニールのフィアンセ・ユーニスをやってた人(デビュー作)、変な役ばかり演じてたけど、本当はかなりの美人、1,2年前、お亡くなりになってしまいました)
彼の監督した作品は「プロデューサーズ」だけ…と思ったら、リメイクしか観てない…。という事は、今回が初めてか!
あの婚約者の役者さんが「おかしなおかしな大追跡」に出ていたとは気付きませんでした。変な役ばかりだったんですね(笑)
M・カーンさんの画像を見てみました。ホント綺麗な人です。「ペーパー・ムーン」のお色気たっぷりの同乗者を演じた方だったんですね~。
少し前に初見しました☆
この監督は、若い頃ひとつしか見ていなくて (どういう人かはもちろん知っていましたが) ここ数年、いろいろと初見していて、この作品もやっとのことで、見られました☆
>この前観た「フランケンシュタイン(1931)」の後味の悪さを洗い流してくれる楽しいパロディ映画。
>オリジナルの残酷なラストを、ここまで明るく楽しいものに変えてしまうのも驚きでした。「フランケンシュタイン」シリーズを見たら、ぜひ一度は観てほしい作品です。
仰るとおりですネ~! 特にあの女の子の件が、良くなっていて、本当に嬉しかったです♪
>かなりコテコテの笑いなので
メル・ブルックスらしいですよね~。
>わざわざモノクロで撮ったり、オリジナルのセットを借りたりと、本気で作った作品なのも好感もてますね。
>まず、キャラクター自体が面白いです。・・・以下・・・
このあたりも全部その通りだと思います☆
>そして、主人公が良いんですよ。前の主人公と違って、(浮気はしたものの)生みの親として責任感と良心がありました。
珍しくジーン・ワイルダー(俳優)も、とても良かったです♪
>怪物が暴れても適切に対応して落ち着かせたし、・・・以下
このあたり、オリジナルの主人公に見せてやりたい!(笑)
>フランケンシュタイン家に伝わる曲をバイオリンで奏で、モンスターをなだめるのも優しくて好きですね~。しまいには、モンスターと一緒にタップダンスを披露してみたり。
・・・ここも良かったです。
全体的に良かったんですけど、何というか、彼の作品は「若い頃に見ていればよかったのにな~」と思ってしまうのです・・・。
他の多くの作品は「今が製作年なら」と思えるのに、このヒトだけは、70年代に見たかったという気持ちが全面に出てしまうようです(笑)。
明日の記事で(内容ほとんど重複していますが)アップしますので、また宜しくお願いします☆
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2015/01/28 13:44 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
”やっとのことで”でしたか~。私もコテコテの笑いは微妙に肌に合わないところがあったので、彼の作品を全部観ていくのは結構気合が必要だと思います(笑)
> 特にあの女の子の件が、良くなっていて、本当に嬉しかったです♪
> 珍しくジーン・ワイルダー(俳優)も、とても良かったです♪
「フランケンシュタイン」は名作だけど、やはり後味が悪いですもんね。
それを払拭してくれたこの作品にはホント感謝です。
ジーン・ワイルダーさんの演じる主人公の目は、エキセントリックな中に愛情も見えてましたね。オリジナル版のように無責任な根っからのマッドサイエンティストじゃなくて良かった♪
> 全体的に良かったんですけど、何というか、彼の作品は「若い頃に見ていればよかったのにな~」と思ってしまうのです・・・。
そういう事もありますよね…。
とりあえずは「新・サイコ」の楽しい思い出を大切にして、また別の素晴らしい映画との出会いを待ちましょう♪