夕陽を見るたびに泣く男
読み:わるいことしましょ!
原題:BEDAZZLED
製作:アメリカ’00
監督:ハロルド・ライミス
原作:ピーター・クック
ジャンル:★コメディ
【あらすじ】職場の仲間に嫌われ、想いを寄せるアリソンにも相手にされないエリオット。”彼女と付き合えるならなんでも捧げる”と呟いた彼の前に、美女の姿をした悪魔が現れる。魂と引き換えに7つの願いを叶えるという契約を交わした彼だったが…。
なんにも考えずにただ笑って観られるけれど記憶には残らないだろうなぁ、という感じでした。まあ、そういう映画も嫌いじゃないです。
ファンタジーの定番”悪魔との取引き”を扱っているんですが、コメディらしく主人公の願いは普通には叶いません。彼をあざ笑うかのように、足りない言葉通り正確に、そして言ってない部分は目茶苦茶に叶えてしまいます。
願いはすぐに取り消せるし7つも叶えられますが、それじゃあ「あなたを幸せにするつもりはない」と言っているようなものですよね。
でも、騙されやすい主人公が気付くわけもなく、全部で5回”もしも”な世界を体験します。その中で見られる主人公の変わりっぷりが可笑しくて、ほとんどコスプレと化してます。でも笑える反面すごく歯がゆいんですよね。
「変えて欲しい部分と、それに伴って変わる部分以外は今のままで」と願えば良かったんじゃないかなぁ。
そういえばむかし読んだファンタジー小説?で「残り二つを言うまで自分が危険な目に遭わないように」 「最後の願いは自分が無事で若いうちに叶えさせてくれ」 と願った後、何百年も3つ目 (この小説では3つまで) の願いを言わないでいるキャラクターがいたのを思い出しました。
…この映画では分厚い契約書があって、願いを言える期間が定められているので全然関係ないんですけどね。