忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「大鹿村騒動記」観ました

 | コメディ  com(6) 
Tag:日本 

大鹿村騒動記
製作:日本’2011
監督:阪本順治
ジャンル:★コメディ/ドラマ

【あらすじ】長野県、300年以上の歴史と伝統を誇る村歌舞伎が自慢の大鹿村。その大鹿歌舞伎の花形役者である善は、実生活では女房の貴子に逃げられて寂しい日々を送っていた。そんなある日、駆け落ち相手の治が認知症を患った貴子を返しにきて…。

あらすじだけ読むと結構酷い話なんだけども、見てみると3人の間には揺るぎない絆みたいなものがあって、殴り合いのケンカをしてても、どこかほのぼのしてるんですよね。善ちゃん、治ちゃん、貴ちゃんと呼び合うのも昔と変わらず、どんな形であっても3人で一緒に歌舞伎をやってるのが幸せ、みたいな。
この村歌舞伎っていうのがまたいいんですよ。去年から東北の伝統芸能を取り上げる番組をちょくちょく観てますが、ああやって伝わっていくものって魂がこもっているというか、生きてる気がします。何百年前の着物とか、人形とか、朽ちることなく人々を喜ばせ続けているというのが、それだけで感動。資料館などで大事に残すのも大切だけど、やはり本来の役割を果たしてこその輝きでしょうか。
その歌舞伎が人々を繋げて、支えて、一緒に生きてるというのが素敵。人々の中に歌舞伎があって、歌舞伎のなかに人々の人生があるんだなぁと思いました。
最後までほんわか笑わせてくれて、なんとなく幸せな気分になれる作品です。

■ Comment

こんにちは☆

イラスト、素晴らしいですね!

>最後までほんわか笑わせてくれて、なんとなく幸せな気分になれる作品です。

この感じが、イラストからも受け取れます♪

>資料館などで大事に残すのも大切だけど、やはり本来の役割を果たしてこその輝きでしょうか。

これは言われて初めてハッとしました。
本当に仰る通りですよね~!

>その歌舞伎が人々を繋げて、支えて、一緒に生きてるというのが素敵。
>人々の中に歌舞伎があって、歌舞伎のなかに人々の人生があるんだなぁと思いました。

いろんな枝葉のエピソードのひとつひとつも、演じる俳優も全員良くって、
でも、わざと短くしてあって、素晴らしい映画でした☆

*********************

ところで、norさんのおみくじ、させて頂きました☆
そしたら、私が見ようと思って用意していた作品が、最高レベル5になっていて、
ネットでの人々の感想なども読んだら、
もう一番怖い部類に入る作品らしく、諦めました。

それで「アダムス・ファミリー」の「2」を、今ネットで借りました。
「1」を見なくても分かると宵乃さんが仰ってくれたので・・・
残念ですけど、今回は緩やかに参加して、あの録画はとっておいて
数年後に挑戦しようかな? なんて思っています☆
2012/08/21 10:47  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ!
イラストの着物柄は借り物ですが、雰囲気が伝わってよかったです♪

> これは言われて初めてハッとしました。
> 本当に仰る通りですよね~!

共感して頂けて嬉しいです。博物館などで観られるのも素晴らしい体験ですが、やはり人々の笑顔のなかにあると一味違うでしょうね~。大鹿歌舞伎を生で観てみたいです!

> いろんな枝葉のエピソードのひとつひとつも、演じる俳優も全員良くって、
> でも、わざと短くしてあって、素晴らしい映画でした☆

俳優さんたちが楽しそうに演じていて、現場の良い雰囲気が伝わってきました。
他のエピソードもほんわか優しくて、何度観ても楽しめる気がします!

*********************
>
> ところで、norさんのおみくじ、させて頂きました☆
> そしたら、私が見ようと思って用意していた作品が、最高レベル5になっていて~

お~、それは危なかった。トラウマになるところでしたね。ホラーおみくじがあってよかった!
「アダムス・ファミリー」シリーズはブラックジョーク満載で好き嫌いは分かれますが(マンガ原作だと割り切るべし)、2はクリスティナ・リッチがマジ可愛いです。
奇妙奇天烈な怪物ファミリーのホームコメディを楽しんで下さい♪
2012/08/21 11:29  宵乃〔編集

観た?観たのね!

早速観てもらい、また気に入ってもらい嬉しいです!

>村歌舞伎っていうのがまたいいんですよ。去年から東北の伝統芸能を取り上げる番組をちょくちょく観てますが、ああやって伝わっていくものって魂がこもっているというか、生きてる気がします

私は坂東真砂子の小説で東北地方の村歌舞伎を初めて知ったのですが、こちらは長野県でしたね。
7月に偶然にも長野を訪れたばかりなので雰囲気が良く分かりました。サマー・ウォーズの舞台となった上田市もたまたま近くを通ったのでラッキーでした。
村歌舞伎は四国でもやっていたみたいです。
昨夏、熊本の山へ登りに行った登山口近くの村では昔から人形浄瑠璃が盛んでした。資料館を見学すると、農閑期に村人らは人形製作やシテ、鳴り物などの練習を本家本元の小豆島から呼んで(貧しい家計から積み立てて)本格的にやっていたみたいです。50センチほどの人形は精巧に作られ使い手もうまいのなんのって熱の入れようが半端じゃない。
9月に境内で野外舞台があるので、予約しておいて山の帰りに観にいく予定です。
各地から鑑賞に訪れる人が多いの。

観る機会を逃したけれど、私の故郷近くの地方でもやっていたようです。高校時代に演劇部の男子先輩が「親父が人形浄瑠璃をやっていて~」と自己紹介したのを思い出しました。
娯楽に乏しかった時代、日本各地の農村で行われていたのかもしれません。

TBさせてもらいますので、宵乃さんのもよろしくお願いします。

最後になりましたがイラスト良いね!


2012/08/22 10:50  bamboo(しずく)〔編集

>bambooさん

いらっしゃいませ、コメント&TBありがとうございます。
ちょうどオンエアしたので観てみました。とっても面白かったです!

> 7月に偶然にも長野を訪れたばかりなので雰囲気が良く分かりました。サマー・ウォーズの舞台となった上田市もたまたま近くを通ったのでラッキーでした。
> 村歌舞伎は四国でもやっていたみたいです。

偶然、興味のある場所へ行けるなんて、素晴らしいめぐり合わせでしたね。
村歌舞伎については詳しくないんですが、色々な地域に伝承されるものの価値を改めて考えさせられました。アンテナ張り巡らせて、様々な伝統芸能を見ていきたいです!

> 50センチほどの人形は精巧に作られ使い手もうまいのなんのって熱の入れようが半端じゃない。
> 9月に境内で野外舞台があるので、予約しておいて山の帰りに観にいく予定です。

さすがbambooさん!
行動派ですね~。山登りの帰りに人形浄瑠璃観賞だなんて粋です。

> 観る機会を逃したけれど、私の故郷近くの地方でもやっていたようです。高校時代に演劇部の男子先輩が「親父が人形浄瑠璃をやっていて~」と自己紹介したのを思い出しました。
> 娯楽に乏しかった時代、日本各地の農村で行われていたのかもしれません。

そういうものと触れあう機会があればいいんだけど、なかなか故郷のことでも知らない事って多いですよね。千葉には何があるんだろう?
TVや映画で色々知る機会も増えてますし、機会があれば直接観たいです。
2012/08/23 10:59  宵乃〔編集

こんばんは

じめっとした話になりそうなところが、
この主要の役者3人が実にコミカルに演じていて
からっとした人生の明るさを感じました
伝統歌舞伎と話がリンクするような演出が見事でしたよね!

「仇も恨みも是まで是まで」

この決め台詞が、この作品のストーリーを全部ひっくるめた気がしました
長ぐつとサングラスといういでたちすら格好良かった原田さん…ほんと残念でなりません
しかし原田さんも病床での痩せてしまった姿よりも、
映画での颯爽とした姿を覚えてて欲しいでしょうね
2013/05/19 20:00  maki編集

>makiさん

この三人のやり取りは面白かったですね。
このストーリーで暗くならず、なおかつ嘘くささもないというのがすごいです。

> 「仇も恨みも是まで是まで」
> この決め台詞が、この作品のストーリーを全部ひっくるめた気がしました

この辺り、ホントに上手かったです。伝統歌舞伎の魅力もしっかり伝わってきました。

> しかし原田さんも病床での痩せてしまった姿よりも、
> 映画での颯爽とした姿を覚えてて欲しいでしょうね

これからも映画俳優として輝く姿が皆の心に残るんでしょうね。
彼の出演作をもっと観ていきたいです!
2013/05/20 11:38  宵乃〔編集
名前
タイトル
URL
本文
非公開コメント

■ Trackback

大鹿村騒動記
演劇や音楽などライブ物を扱った映画や本は言わずもがな手が出てしまう。原田芳雄の遺作となった映画でもあるこの作品は歌舞伎だが、長野県・大鹿村に伝わる村歌舞伎とそこにかかわ...
しずくの水瓶|2012-08-22 10:52
.