【あらすじ】18世紀後半の「知性の時代」、ドイツはトルコ軍の攻撃に晒されていた。そんななか、劇場では『ミュンヒハウゼン男爵の冒険』が興行されていたが、突然本物のバロンを名乗る老人が乱入。彼は、今回の戦争の原因は自分にあると主張。一座の娘サリーや女優らに頼まれ、街を救うと宣言するのだった。
すごいファンタジックな反戦映画でした。「ほら吹き男爵の冒険」はぜんぜん知らないんで原作もそうなのかはわかりませんが、バロンが夢と希望の象徴、サリーが未来を担う子供の代表というところでしょうか?
そんな夢と希望の象徴のごとく描かれるバロンも、この世に絶望して死にたがってるというのがなんとも…。死神さんが忍び寄るたびに、少女サリーが追い払います。(弱いな死神!)
冒険するたびにバロンが若返るという設定も面白いですね。最初に向かうのはなんとお月様!スケールが違います。
そこには首を取り外せる王様と王妃様がいて、王様の方は頭と体(主に下半身)の意見が一致せずケンカばかり。バロンを救うため、王妃の頭が変な声をあげながらベッドから抜け出してくるんだけど、サリーが汚いものを見るような目で一瞥するのがウケた。女の子はあんな顔しちゃいけないよ!
実は、よりによってここだけ子供の頃に見た記憶があって、この作品だったのかと懐かしくなりました。
他にも、一度見たら忘れられないのが、ユマ・サーマン演じるヴィーナスの登場シーン。例の貝から生まれる絵画の再現で、実写化したらバカっぽい雰囲気になるかと思いきや、意外とサマになってました。バロンとの空中ダンスシーンも幻想的で素敵。
またか、と眉間に皺を寄せて連れ戻そうとするサリーも健気で可愛いです。
他にもいろいろあるんだけど、ハチャメチャしつつも、どこもかしこも凝ったつくりで 、この世界観を味わうだけで楽しい作品でした。
■ Comment
いや~素晴らしいイラストです!
この作品は是非空を描いてほしかったので「やったー!」です☆
>サリーが汚いものを見るような目で一瞥するのがウケた。
>またか、と眉間に皺を寄せ連れ戻そうとするサリーも健気で可愛いです。
これこれ、可愛いというか、面白かったですね~。
最初から最後までやっていましたよね、可愛いし、面白いし、なんとも言えない☆
>ユマ・サーマン演じるヴィーナスの登場シーン。
>例の貝から生まれる絵画の再現で、実写化したらバカっぽい雰囲気になるかと思いきや、意外とサマになってました。
いや~このヒトはやっぱり美しいのですね~今までいまひとつ分からなかったけど、
今回はハッキリと分かりました。
ボッティチェリの特集、今年の春に絵画番組でいくつも見て記憶に新しいので・・・
ホント、サマになっていました。
この監督作品は、今まで見たのは「未来世紀ブラジル」以外は全部好きです。
あれはデニーロさんだから嫌いなのかもしれません(爆)。
>他にもいろいろあるんだけど、ハチャメチャしつつも、どこもかしこも凝ったつくりで 、この世界観を味わうだけで楽しい作品でした。
本当にそうですね~!
一つ一つお金がかかっていそうな美術の全て、それだけでも見て良かったです♪
追伸:スパイさんの映画見ましたが、最後は眠くなってしまった・・・。
監督が彼女を撮りたかった(見せたかった)んだろうな~それだけの映画なんだろうな~なんて
違うのかもしれないけど、私はそう思ってしまいました。
2012/07/24 15:00 miri〔
編集〕
原作はほらふきなおじさんの体験談や自慢話(?)ばかりです。
本人はほらをふいている意識はないみたいですが・・・。
日本で言ったら、「一休さん」とか「吉四六さん」みたいな感じでしょうか。
この映画は男爵の後日談という感じでしたが、
お話で読んだシーンを映像で再現しているのでとても楽しいです。
>ユマ・サーマン演じるヴィーナスの登場シーン。
本当にキレイでウットリしてしまいます。
>この世界観を味わうだけで楽しい作品でした。
同感です!
いらっしゃいませ!
サリーも描きたかったんですが、青い空に惹かれてこちらを描いてみました。喜んでもらえてよかったです♪
> これこれ、可愛いというか、面白かったですね~。
> 最初から最後までやっていましたよね、可愛いし、面白いし、なんとも言えない☆
そうなんですよ、サリーがホントいいキャラしてて、この子がいなかったらこの作品どうなってたことか。バロンもなんだかんだ言って彼女が好きで、彼女が諦めた時に「君がそんな事を言っちゃだめだよ」となんともいえない表情をするシーンが好きです。
> いや~このヒトはやっぱり美しいのですね~今までいまひとつ分からなかったけど、
> 今回はハッキリと分かりました。
綺麗でしたね~。そして度胸があります(笑)
女優だなって思いました。
> この監督作品は、今まで見たのは「未来世紀ブラジル」以外は全部好きです。
> あれはデニーロさんだから嫌いなのかもしれません(爆)。
「未来世紀ブラジル」ですか~、あれはインパクトのあるシーンはたくさんあるけど、全体像がぱっと思い出せません。デニーロ主演でしたっけ。
テリー・ギリアム作品は美術が凝ってるから、どんな作品でもわりと楽しめますよね。
> 追伸:スパイさんの映画見ましたが、最後は眠くなってしまった・・・。
> 監督が彼女を撮りたかった(見せたかった)んだろうな~それだけの映画なんだろうな~
わたしも思いました!!
確かにカッコよかったですけど、そればっかり続くのもね~。どこでも一緒なにゃんこと、彼女に淡い恋心を抱く青年将校が良かったです。でも、大佐のニヤケ顔は嫌い!
こちらもコメントありがとうございます。
原作をお読みになられてるんですね~。「一休さん」とか「吉四六さん」ですか、なんとなくイメージつかめました!
> この映画は男爵の後日談という感じでしたが、
> お話で読んだシーンを映像で再現しているのでとても楽しいです。
荒唐無稽なお話を映像化するのってセンスが必要ですよね。ちょっと間違うとバカらしい感じになってしまうけど、これはホント楽しかったです。
女性の肌着と船で作った気球や、月の世界に空中ダンス、そしてユマのヴィーナス!
この世界観でテーマパークとか出来たら、ぜったい行きますよ(笑)
手作り感が心地良くて、何度もみたくなりますね♪
今日、オンエアーされるのですが、記憶に宵乃さんのレビューがあったので立ち寄りました。
録画してみようかな?!
こんにちは!
この作品は美術と世界観がとても気に入ってます。
もしご覧になられたら、感想教えて下さいね~。