映画「第十七捕虜収容所」観ました

読み:だいじゅうななほりょしゅうようじょ
製作:アメリカ’53
原題:STALAG 17
監督:ビリー・ワイルダー
原作:ドナルド・ビーヴァン、エドマンド・トルチンスキー
ジャンル:★サスペンス/ドラマ
【あらすじ】第二次大戦中のドイツ。第17捕虜収容所で、”競馬”や”デパート”を仕切って儲けていたセフトン。だが、そこに独軍に通じるスパイがいるとわかった時、賄賂のおかげで優遇されていた彼が真っ先に疑われてしまう。孤立状態の中、彼はひとりでスパイを探し…。
前に録画してあって、リクエストがあったので先送りにしてた作品。
カラっとした笑いが重さを軽減していて観やすかったです。さすが、ビリー・ワイルダー!
なんとなく「大脱走」っぽかったけど、わたしはこっちの方が好きかな。
スパイだと疑われてリンチされるシーンなどは怖いものの、女優に恋焦がれるアニマルが登場するたびにガラっと雰囲気が変わって明るくなります。相棒が女装(?)して、女優に見間違えて愛の告白をするところとかサイコー!
ドイツの偉い人?も割と親しげに話しかけてくるし、ありえないくらいゆるい収容所なんですが、シリアスな時はしっかり怖い。ギャグとシリアスのメリハリがあるのが良かったです。
スパイは目に付く行動はとらないものだけど、怪しい奴がいたら疑ってしまうのも事実。これみよがしに”いい生活”を送っていたセフトンも自業自得なところがあるから、彼を疑う人々に怒りを覚える事はなかったです。
でも、そんなのものともせず今まで通りの自分を貫くセフトンはカッコイイかも。
ラストの解決の仕方が鮮やかでした。あれならドイツ軍も何も言えまい!
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■ Comment
3月のオンエア直後に見ました。
>女優に見間違えて愛の告白をするところとかサイコー!
>ドイツの偉い人?も割と親しげに話しかけてくるし、ありえないくらいゆるい収容所なんですが、シリアスな時はしっかり怖い。
>ギャグとシリアスのメリハリがあるのが良かったです。
そうですね、まぁさすがのワイルダーでしたが、
もっともっと上質かと思っていたので、ちょっと拍子抜けでした。
あの二人のコンビは面白くて、普通に笑えたし、
捕虜はユダヤ人ではないのであの程度の扱いかと思えました。
>ラストの解決の仕方が鮮やかでした。あれならドイツ軍も何も言えまい!
そうですね~!
細かい文句はありますが、長年見たかったので、見られて嬉しかったというのが一番でした。
カマキリの赤ちゃんにお優しいですね~!
私には出来ないかな?と、謙遜ではなく、胸に手を当てて、そう思いました。
お優しい宵乃さんのお気持ちが、お庭の命ある生きもの全てを輝かせるのでしょうね~♪
2012/06/20 13:21 miri〔
編集〕
イラスト、素晴らしいです!
感じ出ていますよ~♪
2012/06/20 13:23 miri
いらっしゃいませ、いつもイラスト見てくれてありがと~!
タイトルからは想像もつかない、コメディ色の強い作品でしたね。もっとお堅い作品かと思って身構えてました(笑)
まあ、ユダヤ人と比べたら待遇が良かったんでしょうけど、「大脱走」を連想しながら観てたので、緊張感のないシーンの連続にコメディなんだなぁと、しみじみ思いました。
わたしも観られて良かったです!
> お優しい宵乃さんのお気持ちが、お庭の命ある生きもの全てを輝かせるのでしょうね~♪
あはは、照れますね。昔から妙にカマキリと遭遇率が高いようで、ぜんぜん大丈夫なんですよ。バッタや蝶より親しみを覚えます(笑)
昨夜の台風がすごくて、飛ばされちゃったんじゃないかと心配だったんですが、朝みてみたら無事でホッとしました。
この映画を観てから60年近くなると思うと感無量です。私の感想はTBさせて頂きました。
同じ捕虜収容所からの脱走劇「大脱走」はこの映画から10年ほど後ですからこちらが先輩格。でも「大いなる幻影」(1937年.仏)という元祖がありました。
それぞれの個性があって、このジャンル作品はみんな秀作だと思います。「ラインの仮橋」(1960)「戦場のメリークリスマス」(1983)「バルトの楽園」(2006)なども浮かんできました。
2012/06/25 12:22 アスカパパ〔
編集〕
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
60年近くですか~。映画を見ている間、作られた年数なんて気にならなかったけど、そんなに前の作品なんですよね。時代を感じさせない作品でした。
> 同じ捕虜収容所からの脱走劇「大脱走」はこの映画から10年ほど後ですからこちらが先輩格。でも「大いなる幻影」(1937年.仏)という元祖がありました。
さらにこの作品に影響を与えた作品が!?
「大いなる幻影」はいつかチェックしたいです。こうやって考えると捕虜映画もそれなりに作られてきたんですね。この作品のおかげかな。
>ギャグとシリアスのメリハリがあるのが良かった
元は舞台劇らしいですから、セリフの中に個々の人間の考え方の違いが表現されてて面白かったですよね。
精神を病んだ兵隊とか、自分が不在の間に奥さんに不倫されてる兵隊とか、ちょこちょこと人間模様も出してました。
ま、段々とスパイに近づいていく所が最高に面白いですけどネ。
> 元は舞台劇らしいですから、セリフの中に個々の人間の考え方の違いが表現されてて面白かったですよね。
あー、舞台劇っぽい雰囲気ありましたね。
セリフとか人間模様は忘れてしまいましたが、そういうのが好きな自覚はあるのでたぶんそこら辺も気に入った要因だと思います。
> ま、段々とスパイに近づいていく所が最高に面白いですけどネ。
スパイものが苦手な私でも楽しめました!
■ Trackback
- 第十七捕虜収容所
- この映画は二つの顔を持っているようだ。前半の面白さと、後半のサスペンスである。セフトン軍曹(ウイリアム・ホールデン)は、競争厳しい現代に生きたとしても、必ず勝ち残ることだろう。不自由且つ生命の危機さえある捕虜収容所。其処にデパートや酒場やレース場が存...
アスカ・スタジオ|2012-06-25 12:17
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