映画「決断の3時10分」観ました

製作:アメリカ’57
原題:3: 10 TO YUMA
監督:デルマー・デイヴィス
原作:エルモア・レナード
ジャンル:★西部劇/ドラマ
【あらすじ】ベン・ウェイド強盗一味による駅馬車襲撃が横行するアリゾナ。その場に居合わせても何もできなかった牧場主ダンは、ベンが逮捕された時、ユマへの護送を手伝う事に。生活のため、200ドルの謝礼目当てでそれを引き受けた彼だったが…。
痺れました。異色西部劇で、人死にもドンパチもあるんですけど、心理戦というか、心理描写に重きを置いた作品ですね。
ウェイドが妙に男前なんですよ。犯罪者だけど礼儀があって、女に優しいけど部下の死には冷淡。敵であっても認めた相手には敬意を払う。…という感じで、怖い人のはずなのに、いつの間にか気を許してしまいそうな親しみやすさがあります。そんな彼だから、ダンとの駆け引きが面白い。ジッとしてる時間のほうが長いのに、ぐいぐい引き込まれました。
一方、彼と比べると情けなくて、どちらかというと悪党面のダン。息子達の前で強盗事件を見守る事しかできず、奥さんには遠まわしに”息子達の尊敬できる父親でいて”と言われてしまいます(息子の安全より大事か?)
最初は報酬目当てで引き受けた護送だけど、ウェイドとのやり取りの中で、彼の誠実さと信念が見えてきます。あのウェイドの巧みな話術によろめきかけ、死の恐怖にさらされて、それでもなお信念を貫く姿がカッコイイ!
ラストのウェイドの行動も、ダンを真の漢と認め、敬意を払っての事ですよね。ダンの決断の成果だと思います。
爽やかな感動を味わいながら、頭の片隅では「脱獄のために、また部下が苦労するんだろうなぁ」と思ってしまいました(笑)
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■ Comment
>痺れました。異色西部劇で、人死にもドンパチもあるんですけど、心理戦というか、心理描写に重きを置いた作品ですね。
>ウェイドが妙に男前なんですよ。
グレン・フォードって、実は好きな俳優で、この作品はムービープラスで見ていたけど、
BS3の美しい映像を保存版にしました☆
宵乃さんも気に入って下さって嬉しいです♪
イラストも感じ良いし☆
>どちらかというと悪党面のダン。息子達の前で強盗事件を見守る事しかできず、奥さんには遠まわしに”息子達の尊敬できる父親でいて”と言われてしまいます(息子の安全より大事か?)
この作品の、新しい方も見ているんですけど、そっちではダンが主役っぽいので
微妙に違っていました。
家族構成もね・・・一番違ったのは奥さんの出方なんですけど、
それはリメイク作品を見てからのお楽しみになさってね♪
>ラストのウェイドの行動も、ダンを真の漢と認め、敬意を払っての事ですよね。ダンの決断の成果だと思います。
どちらもラストは似た構成なんですけど、私はこの作品の方が好きです☆
決断をしたのは、ダンでもあるけど、ウェイドでもありましたよね~。
>爽やかな感動を味わいながら、頭の片隅では「脱獄のために、また部下が苦労するんだろうなぁ」と思ってしまいました(笑)
おほほほほ・・・そのあたりぼかして、
最後に美しく雨が降って来て、キレイごとな西部劇でしたが、
好きな俳優をたくさん見られて嬉しかったです☆
2012/04/26 18:31 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
フォードはウェイド役の人でしょうか?素敵でした!
映像も綺麗で、陰影の美しさが際立ってましたね。
> この作品の、新しい方も見ているんですけど、そっちではダンが主役っぽいので
> 微妙に違っていました。
そうなんですか~。リメイクなのに評判は良いようなので、オンエアを楽しみに待ってます。
> どちらもラストは似た構成なんですけど、私はこの作品の方が好きです☆
> 決断をしたのは、ダンでもあるけど、ウェイドでもありましたよね~。
この作品は、ウェイドのキャラクターあってのものでしたね。彼に認められる事でダンも引立ってました。
> おほほほほ・・・そのあたりぼかして、
> 最後に美しく雨が降って来て、キレイごとな西部劇でしたが、
> 好きな俳優をたくさん見られて嬉しかったです☆
かなり迷惑なボスさんでした(笑)
でも、雨の中奥さんが笑顔で天を見上げるラストは爽やかで良かったです。西部劇っぽくないところが味でしたね!
宵乃さん、こんばんは。
>ウェイドが妙に男前なんですよ。
ですよね!
実はこの作品ではベンの事は全くと言っていいほど覚えていません。
リメイクではベンの方ばかり注目していたのですが(^^;
(クリスチャン・ベールが好きなんです。)
>頭の片隅では「脱獄のために、また部下が苦労するんだろうなぁ」と思ってしまいました(笑)
あはは、確かに!
でもそんなボスが好きだから、部下たちは喜んで脱獄の手筈を整えるんだろうなぁ。
いらっしゃいませ!
やっぱりウェイドの魅力が中心にある作品でしたよね。彼と出会わなければ、ベンもあんなふうにはなれなかったでしょうし。リメイクはベンが素敵なんですね、比較してみたいです!
> でもそんなボスが好きだから、部下たちは喜んで脱獄の手筈を整えるんだろうなぁ。
絶対的なボスであり、彼のためなら喜んで死ねるのかも?
ウェイド一味の映画があったら観てみたいですね~。男臭い魅力があります。
■ Trackback
- 決断の3時10分
- 1957年 アメリカ 92分
監督:デルマー・デイヴィス
出演:グレン・フォード
ヴァン・ヘフリン
フェリシア・ファー
レオラ・ダナ
ヘンリー・ジョーンズ
強盗団のボスを護送することになった牧場主が、ボス奪還を狙う子分たちと汽車発車時刻まで緊迫の攻防戦...
RE940の自作DVDラベル|2012-04-29 10:20
- 揺れる男心
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