海外ドラマ「アガサ・クリスティ ミス・マープル」シーズン5・6 まとめ感想
ジャムの大瓶のフタを開けようとしたら、手を滑らせて、お気に入りの何度落としても割れなかったコップと、パン祭りでGETした強化磁器のお皿の上に落として割ってしまいました。幸い大瓶は割れませんでしたが、一度に2個って…残念ながらエイプリルフールネタじゃないので若干凹んでます。
それでは、とりあえずジュリア・マッケンジー版「ミス・マープル」シーズン5の感想から。
『蒼ざめた馬:MARPLE: THE PALE HORSE』
【あらすじ】旧友ゴーマン神父が殺され、亡くなる直前に投函した手紙がミス・マープルのもとに届く。そこには9人の名前と黙示録の一節を示す”蒼ざめた馬”という文字が。彼女は死の真相を明らかにする手がかりを探し、古い宿にたどり着くのだった。
この事件の全貌には驚かされました。何も知らずに犯罪の片棒を担がされてるかもしれないなんて!でも、マープルらしくはないです。心配してくれる警部さんをないがしろにして、積極的に捜査し、罠を張るおばあちゃんが、品のいい老婦人といえるだろうか?マープルよりポワロ向きだったかなぁ。
『チムニーズ館の秘密:MARPLE: THE SECRET OF CHIMNEYS』
【あらすじ】従妹の娘バージニアに招かれ、歴史あるチムニーズ館を訪れたミス・マープル。かつてダイヤ盗難事件が起きたその館に、取引のためオーストリアの伯爵もやってくる。様々な人々の思惑が交錯する中、夜中に伯爵が銃で殺され…。
原作を知らないわたし的には、今回のなかで一番面白かったです。登場人物も少なめでわかりやすかったし、犯人の動機もありえそうでよかった。警部さんも素敵。こちらのカップルは素直に応援できたしね。でも、原作の原型を留めてないらしいので、ファンには受け入れがたい作品かも。
『青いゼラニウム:MARPLE: THE BLUE GERANIUM』
【あらすじ】無実の者が死刑になろうとしていると、警視庁を引退した友人サー・ヘンリーに訴えるミス・マープル。彼女は事件を順を追って説明していく。それは、富豪の妻メアリーが占い師に”青いゼラニウムは死を意味する”と言われた事で始まった…。
回想形式で進んでいくタイプで、マープルさんっぽかったです。でも、壁紙のトリックは、話を信じなかったせいで彼女が死んだとも取れるのに、誰も色の変わった部分を確認しようとしないのは不自然だと思う。あと、推理が瞬く間に展開されてついていけませんでした。ラストはいつも通り、あるカップルが幸せを掴むんだけど、あんな男じゃ祝福できないですよね~。
『鏡は横にひび割れて:MARPLE: THE MIRROR CRACK'D FROM SIDE TO SIDE』
【あらすじ】セント・メアリ・ミード村に、ハリウッド女優マリーナ・グレッグが年下の夫と共に引っ越してきた。さっそく開かれたチャリティー・パーティに地元の人々も集まる。だがそこで、彼女の大ファンであるヘザーがカクテルを飲んだ後に死んでしまい…。
この原作の映像作品を観るのは確か3度目だけど、パーティーの様子の見せ方が一番変だった気がします。元夫と若い女優を見て固まったんじゃないと思ってるなら、なんですぐに彼女がその時見たものを確認しに行かないんでしょう。この行動派マープルなら、強引にお宅訪問してもおかしくないのに。この作品でしか観られないのが、わが子を訪ねるシーン。わたし的には子供への愛情があった方が入りやすいですけど、これは媚びてる感じがしたかな。
お次はシーズン6もとい最終シーズンの感想を。残念ながら「カリブ海の秘密」は見逃してしまいました。いつか追記できるといいな。
『グリーンショウ氏の阿房宮:Greenshaw's Folly』
【あらすじ】夫の家庭内暴力に悩み、ミス・マープルの紹介でキャサリンの屋敷の住み込みの秘書となったルイザ。息子のアーチーを連れて「グリーンショウ氏の阿房宮」と呼ばれる屋敷へ来るが、ある時その屋敷で事件が発生し…。
人数が少なかったのでわかりやすかったものの、警察が無能すぎ。殺人が起きて少年が行方不明なのに、それより事件だとか酷いでしょ。巻き込まれてる可能性を考えないのか。でも、最後は3人幸せそうで何よりでした。
『終わりなき夜に生まれつく:Endless Night』
【あらすじ】「呪われている」と噂の土地を一目で気に入り、その土地を訪れたのをきっかけに資産家の娘エリーと出会ったマイク。瞬く間に恋に落ちて結婚し土地と理想の家も手に入れるが、彼らの周りで不穏な出来事が起こり始め…。
たぶん原作が同じ作品を観たことがあって冒頭からなんとなく犯人はわかるんだけど、むしろわかるからこそ怖い系?ミス・マープル視点ではないので、さりげなく詮索してくる彼女がコロンボに見えてきたり(笑)救いはないものの、あの復讐方法はグッときた。