映画「シシー ある皇后の運命の歳月」観ました
製作:オーストリア’57
原題:SISSI - SCHICKSALSJAHRE EINER KAISERIN
監督:エルンスト・マリシュカ
ジャンル:★ロマンス/歴史劇
【あらすじ】19世紀、オーストリアの支配下にあるハンガリーでは反オーストリアの気運が高まっていた。シシーはハンガリーの人々に愛されていたが、ソフィー大公妃は彼女の長期滞在を快く思っていなかった。やがて、帰国した彼女は結核を患い…。
シシー三部作は以前BSで全部観て感想を書いたような気になってたけど、そういえばこの三作目の後半を録画失敗したなぁと思い出し、イマジカ無料放送で鑑賞。タイトルが邦題とDVD題と二種類あってわかりづらいんですよ。原題はドイツ語で、邦題とほぼ同じ意味です。
本当は最初から見直したかったものの、さすがに連日映画漬けで諦めました。でも、観ているうちに記憶が蘇ってきて、最後はもう感動で涙が…!
やっぱりこれは三作全部観てこその作品ですね。愛情豊かで美しいシシーを観ていると、ラストにあっけなく民衆が受け入れる展開も納得できてしまいます。
こんな奥さんがいたら、皇帝の地位なんて捨てたくなっても仕方がないよ、うん。地味だけどシシーを心から愛している皇帝さんもよかったし、責任感が強すぎるあまりに息子に対して大公妃としてしか接する事ができないゾフィーも良かったと思います。
でも、この作品で一番光ってたのは母娘の絆でした。シシーが病に倒れた時に、母親がすぐに駆けつけて気落ちした彼女を励まし外に連れ出す展開が大好きです。子供の頃からお父さんと自然の中で楽しい毎日を送ってきた彼女にとって、一番の薬ですよね。
そしてラスト、愛するわが子の姿を見つけて、思わず駆け寄って抱き寄せるシーンがいい!
ベタだけど、あの距離をドレス姿で一生懸命走るのがいいんです。それを見守るシシーの母親と同じような心境になってしまいました。
あと、ついでにシシーの護衛、ベックル大佐の恋模様が面白かったです。語学の才能をナンパに使うとは…(笑)
ずいぶん間を空けてしまったけど、やっと三部作を観終える事ができてよかったです♪