製作:イギリス・アメリカ’06
原題:PENELOPE
監督:マーク・パランスキー
ジャンル:コメディ/ロマンス/ファンタジー
【あらすじ】イギリスの名家、ウィルハーン家の一人娘ペネロピは、先祖が魔女から受けた呪いによって豚の鼻で生まれた。呪いを解く唯一の方法は、先祖の同類”名家の人間”による真実の愛。母親に言われ、お見合いを続けるペネロピだったが…。
わりとあっさり目なお伽話でしたが、ふつうに楽しめました。ペネロピがキュートですよね。豚鼻でもぜんぜん可愛いです。
コメディなんで、その鼻を見た時の殿方の反応がダイナミック。ギャーと悲鳴を上げて、二階の窓をぶち破って爆走し、それをスニーカーをはいた執事がダッシュで追いかけて捕まえます(笑)
彼女を化物扱いする男には「そこまで?」と思いましたが、きっと金目当てで彼女に近づいた男には、そういう風に見える呪いなんでしょう。そう考えると、マックスも最初の段階で顔を見ていたらやばかったかも?
執事には終盤驚かされる事もあって、ロマンスとしてはやや弱かったけれどファンタジーとしてはなかなか。
呪いの本質がどういうものかという設定も良かったですが、あの母親が突っ走りすぎて逆に先が読めました。娘を守るためと言いつつ、自分のことばかり考えている彼女の姿は、妙にリアルなんですけどね~。
にしても、理解者っぽい父親も、結局は母親と変わらなかったと思うと哀しいものがあります。影薄かったし、金持ち設定を保つためだけにいたような…。
でもまあ、家出中に出会った女の子との友情や、ペネロピをつけねらう記者が見せる良心など心温まる瞬間もあり、ほのぼの笑って観られました。クリスティーナ・リッチが好きなら、より楽しめると思います。