映画「グリーン・カード」観ました

製作:アメリカ’90
原題:GREEN CARD
監督:ピーター・ウィアー
ジャンル:★ロマンス/コメディ
【あらすじ】NY、独身者は入居不可の温室付きアパートを借りるため、永住権が欲しいフランス人ジョージと偽装結婚したブロンティー。手続きが済めばもう二度と会わないはずが、移民局の調査が入る。二人は面接に備え、同居生活を始めるが…。
映画を観るようになってからつけていた、観た映画リストの”く”のページの一番最初の作品。お気に入りで、久し振りに観ようと録画してあったのをやっと観られました。
偽装結婚した男女のラブストーリーって言ったら、もう先は読めまくるんですが、それでも楽しめるのが本作。
ジョージが一見ガサツな中年太りの男で、それが共同生活のなかで垣間見せる優しさや温かさによって、だんだんと素敵に見えてきます。最初は「こんな下品な男!」と言っていたブロンティが、しだいに惹かれていくようになる過程が繊細に描かれており、彼女と一緒になってジョージの魅力に気付かされていく感じでした。
楽しかったのが、調査員の目を誤魔化すため、想い出の写真やラブレターの捏造していくシーン。背景が屋上からの空とか温室の植物とか、室内のカーテンだったりして、すぐバレそうな出来の悪い偽物なんだけども、二人が積み重ねていく時間は本物。たった数日の同居生活でも、濃密な時間を過ごしていきます。
見所はブロンティの心を動かしたピアノのシーンでしょうか。デタラメに鍵盤を叩いてみんなの度肝を抜いた後、ブロンティのために即興の詩を披露するのが素敵。でもそれは、奥様が大切にしている庭の植物を寄付するように仕向けるためなんですけどね。ブロンティ自身は温室の植物を寄付なんてしないだろうに…。
まあ、ちょっと自己中なヒロインなんですけど、温室のために結婚するくらいの植物好きがヒロインだけあって、緑のある風景が美しかったです。セントラルパークってあんなに綺麗なところだったんですね~。
ジョージを演じるジェラール・ドパルデューは「ダントン」と、NHKでやってた海外ドラマ「モンテクリスト伯」の主演のひと。珍しく一目でわかりました。大きくてどっしりした体の彼が、健気に彼女の化粧品類を暗記する姿が可愛い。そんなの覚えている旦那がこの世にどれだけいるんだ?って感じですが(笑)
ちなみにタイトルの「グリーン・カード」とは、米国における外国人永住権及びその資格証明書。色が毎年変わり、一番最初のがグリーンだったのが語源だそうです。
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■ Comment
シンクロが嬉しい私です☆
イラスト、可愛らしい感じですよね~!
とっても良いです!
>映画を観るようになってからつけていた、観た映画リストの”く”のページの一番最初の作品。お気に入りで、久し振りに観ようと録画してあったのをやっと観られました。
>偽装結婚した男女のラブストーリーって言ったら、もう先は読めまくるんですが、それでも楽しめるのが本作。
うふふふふ・・・いかにも宵乃さんが大好きそうな作品ですよね~。
「いつか晴れた日に」と同様、私にはすっごく分かりました!
もちろん、私もこの作品、好きです♪
>ジョージが一見ガサツな中年太りの男で、・・・中略・・・たった数日の同居生活でも、濃密な時間を過ごしていきます。
いつも思いますが、あらすじを、本当に上手に、書かれますよね~。
何というか、フラットな立場で・・・なかなか(私には)できない事と、頭が下がります。
>見所はブロンティの心を動かしたピアノのシーンでしょうか。
良いシーンでしたよね♪
他の皆さんもあれでバカにしなくなったし・・・。
>セントラルパークってあんなに綺麗なところだったんですね~。
他の映画でも見ましたが、申し訳ないけど、東京にはありませんよね~?
>健気に彼女の化粧品類を暗記する姿が可愛い。そんなの覚えている旦那がこの世にどれだけいるんだ?って感じですが(笑)
実は最近見た他の映画でもこういうテーマ(偽装結婚)があって、同じように化粧品類の名前やらなんやら覚えていて、この映画の事を思い出したのですよ~。
私の感想の一部を読んで頂けますか?よろしくお願いします!
「ダントン」を見て10日後に見たのです。
ココから→
ダントンさんですよ~!!! 皆さん、このフランス人はダントンという名前ですよ☆
よく見るとホントにセクシーで、アメリカの男に飽きたアメリカ女が、欲しがるようなタイプです。
女優さんも、あの映画(注:セックスと嘘とビデオテープ)の主演で、
すっごく「おんな」って感じで、メッチャいい☆
美男美女ではないからこそ、良いのだ☆
話の流れや、最後の方はさもありなん。
きっとフランスに行って、アメリカに来て、いつか結婚するかも?
結婚しなくても、愛って何かをお互い分かって、それだけでも良かった。
「フォー・クリスマス」と一緒で、結婚には覚悟がいる、という話でした。
“結構良い映画で・賞”
←ココまで
長々失礼いたしました☆
2012/02/26 19:08 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ!
シンクロしましたね~、miriさんの記事をざっと読んだらこの作品のタイトルがあって、ちょうど記事の準備を進めていたところだったので驚きました。やっぱりご縁があるんですね~♪
> うふふふふ・・・いかにも宵乃さんが大好きそうな作品ですよね~。
> 「いつか晴れた日に」と同様、私にはすっごく分かりました!
> もちろん、私もこの作品、好きです♪
さすが、お見通しでしたか。クスクス笑えて、感情の機微を丁寧に描いた作風が好きみたいです。
あと、イラストとあらすじを褒めていただけて嬉しいです!
好きな作品だとやはり気合が入ります。
> 他の映画でも見ましたが、申し訳ないけど、東京にはありませんよね~?
あはは、東京は狭いですからね。美しい庭園はあるかもしれないけど、セントラル・パークのような所はないかな?
葛西臨海公園にはよく行ってたけど、広いばかりで木々が美しいというイメージはなかったし。1度、セントラルパークに行ってみたい!
> 実は最近見た他の映画でもこういうテーマ(偽装結婚)があって、同じように化粧品類の名前やらなんやら覚えていて、この映画の事を思い出したのですよ~。
こんな事を覚えている方が怪しいですよね。調査のために暗記したとしか思えない(笑)
> ダントンさんですよ~!!! 皆さん、このフランス人はダントンという名前ですよ☆
> よく見るとホントにセクシーで、アメリカの男に飽きたアメリカ女が、欲しがるようなタイプです。
わたしもダントンさんだとわかって、同じ様にはしゃいじゃいました。
主演二人がどちらもはまり役でしたよね!
> きっとフランスに行って、アメリカに来て、いつか結婚するかも?
> 結婚しなくても、愛って何かをお互い分かって、それだけでも良かった。
どちらにしろ、ふたりが幸せに向かって歩き出しそうな予感を持てる、素敵なラストでした♪
こんばんは。
観たのはかなり前のことなので、内容はすっかり忘れているといってもいいのですが、二人が借りたアパートは、なんともいい雰囲気のものでした・・・よね?
映画自体の記憶は良い印象で、ラブコメとしては結構評価高い部類だと思っています。
で、記憶に間違いが無ければ、音楽はエンヤが使われていたはずで、この映画を観てエンヤのCDを買ったと記憶しております。
だと思うんですけど・・・(^_^;)。
いらっしゃいませ♪
この作品をご存知なんですね。大好きな作品なのでバニーマンさんの評価がよくて嬉しいです。
そうそう、彼女が見つけたアパートはとてもオシャレで、温室がついてるんですよ。そんなアパートがあるのか!?と驚きました。調べたら、撮影したアパートは実在するけど、温室はセットだったみたいですが…。
> で、記憶に間違いが無ければ、音楽はエンヤが使われていたはずで、この映画を観てエンヤのCDを買ったと記憶しております。
おぉ、音楽はエンヤでしたか。ちょっと調べたら「Storms in Africa」という曲が使われてるようです。
良い曲ですね~。
コメントありがとうございました!