映画「ゾンビ処刑人」観た
ゾンビでも悩みはあります。
製作:アメリカ’09
原題:THE REVENANT
監督:ケリー・プリオー
ジャンル:ホラー/アクション/コメディ
イラク派兵中に命を落としたバートがゾンビとなって甦る。親友ジョーイに助けを求め色々調べるが、自分が人間の生き血を飲まないと腐ってしまうと判明。途方に暮れていた二人は、たまたま夜の街で強盗に遭い…。
なんかちょくちょく名前を聞くので、気になって観てみました。
ひょっこりゾンビになって帰ってきてしまったバートと、それをすんなり受け入れてしまった親友ジョーイが、前向きにゾンビライフを楽しんでいたら…というお話。邦題でも字幕でもゾンビゾンビ言ってますが、原題にもある通り正しくは”レブナント”ですね。ゾンビと吸血鬼の中間みたいなやつで、生前と同じ知能を持っています。
前半は思いっきり笑わせられました。ラリってばっかりのジョーイがあっけらかんとした奴で、ぜんぜん深刻さがないんですよ。バート自身は死人みたいな顔で(当たり前)悩んでいるっていうのに、臭いと文句を言ったり、何度も食べ物を勧めて部屋に血反吐をぶちまけられたり。
それらが落ち込むバートを元気付けるためのカラ元気だった…ということは多分ないと思いますが(笑)、人間じゃなくなった彼を変わらず受け止められる度量には感動すら覚えます。
そんな彼らが、強盗との遭遇により”不死身の自警団”になろうと思い立つことで、色々とすごい事になっていくんですね~。この手の物語は結構好きだし、見慣れていますけど、”ゾンビ”という要素との組み合わせによって先が読めなくなってます。正直、こんな展開になるなんて思ってもみなかった!(笑っていた事に若干罪悪感を覚えるけど…)
ゾンビ映画の中ではグロさ控えめだと思うし、意外と考えさせられる作品。冒頭のヒロインのセリフ「これ以上に悪い事なんてある?」(うろ覚え)が、後半になるにつれ効いてきます。
ヒロインの気持ちになって観ると、実はものすごい恐ろしい映画かも…!