映画「海の牙」観た

おんまうすぷりーず!
製作:フランス’46
原題:LES MAUDITS
監督:ルネ・クレマン
ジャンル:サスペンス/ドラマ/戦争
【あらすじ】第二次大戦末期。南米へ逃亡中のナチ高官の潜水艦が、負傷者手当てのためフランス海岸の村から医師ギベールを誘拐する。やがて、ドイツ降伏のニュースが伝わってくるが、艦内ではゲシュタポが主導権を握り…。
潜水艦を舞台にしたサスペンスってなんかいいですね。
古い作品なんですが、いかにして周りを出し抜こうか、どう生き抜こうかと腹をさぐりあう、登場人物たちの緊張感がたまりません。主人公で部外者でもあったギベールの視点で描かれているのもいいですね。どうにか逃げ延びようと、常に周りを観察している感じが伝わってきました。
また、モノクロの映像は美しく、コーヒー豆の袋が破けて隠れ場所がばれてしまうなど印象的なシーンも多かったです。
ただ、わたしが顔を覚えられなかったせいかよくわからないんですが、ナチ高官たちの関係というか、それぞれの立場が良くわからなかったです。娘を残して逃げようとしたお父さんって結局なんだったの?
それがわかればもっと楽しめたかも。
原題は「呪われた人々」という意味。邦題は雰囲気でつけたんでしょうか?
ちなみにフランスで「ジョーズ」は”海の牙”というタイトルだそうです。
- 関連記事
- 「パリは霧にぬれて」観た
■ Comment
>おんまうすぷりーず!
おぉ~すげ~!!!
もう、本職にするしかありましぇ~ん♪
美しすぎるうぅぅぅ・・・。
>いかにして周りを出し抜こうか、どう生き抜こうかと腹をさぐりあう、登場人物たちの緊張感がたまりません。主人公で部外者でもあったギベールの視点で描かれているのもいいですね。どうにか逃げ延びようと、常に周りを観察している感じが伝わってきました。
なんというか、そういう感じで見れば良かったのでしょうが、
私は、もうただただ辛く苦しく・・・短い映画だったのに、長かったです・・・。
>ナチ高官たちの関係というか、それぞれの立場が良くわからなかったです。
もうすでに忘れかけていますが、
一番ひどい事をしていたヤツは「ゲシュタポ」の中でも、かなり上の方だったようですね。
将軍、と呼ばれる人がいて、その人が管理する潜水艦でしたね「ドイツ軍」の最上部のようでした。
>娘を残して逃げようとしたお父さんって結局なんだったの?
逃げましたよね・・・あの人も何か職があったのですが、忘れました。
Aさんがご存じかも?
あの潜水艦に居た、水兵以外の人間は全員、あるミッションを実行するために
絶対に必要な人物だったはずでしたね~。
>原題は「呪われた人々」という意味。邦題は雰囲気でつけたんでしょうか?
そうなんですか~!!!
宵乃さんが仰るように雰囲気でつけた邦題なのかもしれませんね~。
何にせよ、怖い映画でした。
2011/11/21 21:13 miri〔
編集〕
ルネ・クレマン監督は、アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』で有名ですが、
初期は『鉄路の闘い』とか、リアルな戦争物を撮ってたんですよね。
この映画は見たっけな?
モノクロの迫力しか覚えてなくてスミマセン……<(_ _)>
他にも『狼は天使の匂い』なんていう、
ギャング映画風でそうでない、愛すべき作品もあります。
イラストにはびっくりしました。
おそらくモノクロと青、どちらも描きたかったんですね?
いらっしゃいませ、イラスト気に入っていただけて嬉しいです♪
船内の映像が多かったので、たまに海の美しい景色があるとグッときました。
> なんというか、そういう感じで見れば良かったのでしょうが、
> 私は、もうただただ辛く苦しく・・・短い映画だったのに、長かったです・・・。
わたしも実は長く感じてしまいました。誰が誰だかわからないとどうなってるのかわからないので、しんどいです。
> 一番ひどい事をしていたヤツは「ゲシュタポ」の中でも、かなり上の方だったようですね。
> 将軍、と呼ばれる人がいて、その人が管理する潜水艦でしたね「ドイツ軍」の最上部のようでした。
その人と、その人に敵対してる感じのひとの顔が見分けられなかったんですよね~(笑)
そんなに似てるわけでもなかったと思うのになんでだろう・・・。服かな?
逃げたお父さんも、娘を残していくほど切迫した状況というのがよくわからなくて。そこら辺、詳しい方に解説してもらいたいです!
> 宵乃さんが仰るように雰囲気でつけた邦題なのかもしれませんね~。
> 何にせよ、怖い映画でした。
サスペンスとしては楽しめたので、細部がよくわからず残念でした。
潜水艦モノではかなり怖い作品でしたね!
2011/11/22 10:56 宵乃
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます♪
ルネ・クレマン監督の作品をたくさん観てらっしゃるんですね~。
『鉄路の闘い』は知りませんが、『狼は天使の匂い』は観たことがあります。なんか、目の前に小川か何かがある小屋で、何かの一味と逃げてきた男がどうにかなる話でしたっけ。・・・すみません、よく覚えてません!
篭城モノというわけでもないし、ギャング映画でもないし、不思議な作品だなぁと思った気がします。
> イラストにはびっくりしました。
> おそらくモノクロと青、どちらも描きたかったんですね?
あはは、カラーで描いたのを一度アップしたんですが、やっぱりモノクロがいいかもとグレイスケール化したのをアップして、迷った挙句にどちらも使ってみました。
いつか、ホラー映画のイラストで何か仕掛けたいなぁと長年企んでるんだけど、今回は予行練習みたいなものです(笑)
2011/11/22 11:09 宵乃
TBありがとうございます。
確かに、立場が解り辛い人物は居ましたね。私は自己流に解釈して見ていましたが、。
>娘を残して逃げようとしたお父さんって結局なんだったの?
そう言われると、私もタジタジになります。(笑)
ルネ・クレマン監督が、この映画の2年前に撮った「鉄路の斗い」のレジスタンス魂が、この映画で五分咲きになって、6年後の「禁じられた遊び」で大輪の花を咲かせたような気がします。
2011/11/22 18:53 ascapapa〔
編集〕
いらっしゃいませ、TB届いてよかったです。
わたしが顔を見分けるのが苦手なのもあるんですけど、説明もあまりなかったですよね。
そこら辺がわかれば、緊張感も増したかなと思うとやや残念です。
> ルネ・クレマン監督が、この映画の2年前に撮った「鉄路の斗い」のレジスタンス魂が、この映画で五分咲きになって、6年後の「禁じられた遊び」で大輪の花を咲かせたような気がします。
お~、さすが、ルネ・クレマン監督の作品を年代順に把握されてるんですね。
広い視点からみたascapapaさんの考察は勉強になります!
2011/11/23 07:32 宵乃
この映画、邦題を変えるにしてももうちょっとなんとかならんかったのか、と思います。
『小説を書きます』
『タイトルはどうされますか?』
『「呪われた人々」』
だからぴったりくるのに、『「海の牙」』ではぶちこわしだもんなあ……。
この異様な密室劇、クレマン監督作品では、『禁じられた遊び』よりも好きだったりします。いやメッセージ性も登場人物も『禁じられた遊び』のほうが上ですけど、あまりの身を切られるようなつらさに、後半部分は音声消して見たもんでして『禁じられた遊び』は。(^^;)
2015/07/05 11:53 ポール・ブリッツ〔
編集〕
こちらもコメントありがとうございます!
この作品は忘れかけてるけど、もしかして「呪われた人々」というのは主人公が書いた手記のタイトルとして作中で登場したという事でしょうか?
それで邦題を変えてしまったのなら酷いですね~。どこから海の牙が来たのかさっぱりだし…。
> あまりの身を切られるようなつらさに、後半部分は音声消して見たもんでして『禁じられた遊び』は。(^^;)
「禁じられた遊び」は再見しようと思ってるんですが、他の方の感想を読むとどんどんハードルが上がる気がして…。再見して”何にも感じない冷血人間”ということになったらと思うとなかなか観られないです。
わかりやすい緊張感があるこちらの方が、わたし的にも再見しやすそうですね(笑)