映画「戦場にかける橋」感想 原題:THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI 製作:アメリカ’57 監督:デヴィッド・リーン ジャンル:戦争/ドラマ
【あらすじ】タイとビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所。指揮官も肉体労働に使おうという所長に対し、英軍大佐はジュネーヴ協定に反すると抵抗を続ける。一方、米軍捕虜の海軍少佐は脱走に成功するが…。
初見では衝撃を受けた記憶があるんですが、再見したら斎藤大佐の描き方が中途半端で入り込めませんでした。協力しないと病人も駆りだすと脅していたのに、結局どうなったのか曖昧なまま進めていたのが…。 まあ、病人使って死者が出たなら「(英軍)大佐が勝った!」とはならないだろうけど、斎藤が心変わりしたのが気まぐれか、良心か、何かに感化されたのかで人物像も変わってくると思います。言動が武士道とは程遠かったし、もしリメイクする事になっても、こんな役をやりたがる役者がいるんでしょうか? (そもそも、ここに描かれているのは大嘘で、日本軍が作った線路、鉄橋は今も立派に役目を果たしているそうです) いちおう爆破作戦側のシアーズの描写はコミカルさもあって楽しめたし、その分ラストもずっしりきて良かったけど、前のようには観られず…。 反戦は考えさせられたけど、英軍大佐は戦争でイカれたというより元からちょっとおかしなところがあったんじゃないかと思えてしまいました。
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« 映画「トゥモロー・ワールド」観ました |HOME | 映画「宇宙戦争(1953)」観た » ■ Comment お久しぶりです。この映画、長い間みていないけど、ボクの記憶が正しければアレック・ギネスが営倉に監禁されるところで「これは主義の問題であり譲れない。ここで妥協すると最後まで譲ってしまう」というような台詞がありましたよね。もう30年以上前のことだけどこの言葉はボクの生き方を変えました。英国紳士というのは、というか男の生き方って(ジェンダーで差別するという意味ではなくて)そういうものだと。そして英国兵がHe is a jolly good fellow という歌を歌いますよね、感動したな。ぜひ再見したいとおもいます。忘れていたことを思い出させていただいてありがとうございます。映画っていいですね。
2013/05/05 00:05 BBJJC
お久しぶりです!
批判的な感想にコメントありがとうございます。
> ボクの記憶が正しければアレック・ギネスが営倉に監禁されるところで「これは主義の問題であり譲れない。ここで妥協すると最後まで譲ってしまう」というような台詞がありましたよね。
確かにありました。良く覚えてますね、何度も繰り返し観ているのでしょうか。
このセリフがそのまま斎藤に当てはまったのだと今やっと気付きました。
まだ日本軍の描き方には抵抗がありますが、流された斎藤の心情が少しは納得できたと思います。
> もう30年以上前のことだけどこの言葉はボクの生き方を変えました。
女性にはなかなか理解できないものがあるんでしょうね。でもわたしも初見は感動したから、若者の心を掴む作品だというのはわかります。
歌や口笛も効果的に使われてました。
> ぜひ再見したいとおもいます。忘れていたことを思い出させていただいてありがとうございます。映画っていいですね。
こちらこそBBJJCさんのコメントのおかげで気付かされる事があり、印象も変りました。ありがとうございました!
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