映画「バグダッド・カフェ ニュー・ディレクターズ・カット版」観ました

読み:ばぐだっどかふぇ
製作:西ドイツ’87
原題:OUT OF ROSENHEIM
監督:パーシー・アドロン
ジャンル:★ドラマ
【あらすじ】アメリカ、モハヴェ砂漠のはずれにある、寂しげなモーテル“バクダット・カフェ”。いつも腹を立てている黒人女性ブレンダがきりもりするそこに、太ったドイツ人女性ジャスミンがやって来る。ひとりで歩いてきた奇妙な客に、彼女は警戒するが…。
子供の頃、太ったおばさんがドラム缶風呂に入って、原住民みたいのに囲まれてるシーンを観た覚えがあるのに、内容をまったく思い出せなくて観てみました。
結果、最初の十数分しか観てないことが判明。たぶん、母親が「なにこれ!」ってチャンネルを変えてしまったんだと思います。子供に見せちゃまずいと思ったんでしょうね(笑)
観たらぜんぜんイメージと違って驚いてしまいました。なんせ、長いこと↑のシーンしか印象になかったので。…というか、アレだけの情報でこの作品だと気付いたことにもビックリ。それだけジャスミンのインパクトが強かったのかな。
感想としては、心が荒んでしまっているブレンダと、謎の来訪者ジャスミンとの遭遇が面白かったです。出会うというか、遭遇?
最初はまるで違うタイプで、水と油みたいなんですよね。ジャスミンが水で、ブレンダは火のついた油でしょうか。火がついている間は近づくと危険ですが、ある時ふっと燃え尽きて、あとはもう反発しあう事もありません。負の感情でぶつかっていっても、それが仲良くなるきっかけになることもあるんだなぁと思いました。もちろん、周りが見えなくなるほど頭に血が上ったら、そのきっかけも見失ってしまうでしょうが。
ブレンダの他にも、彼女の子供や夫、カフェの常連や流れ者など、個性的な登場人物がたくさんいて、ゆっくりテンポでも飽きませんでした。なかでも、ジャスミンに想いを寄せる絵描きのエピソードはニヤニヤしてしまいます。絵のモデルをしていくうちに、ジャスミンがしだいに大胆になっていくのと、彼がますます想いを募らせているのが絵から伝わってくるのがいいです。
「仲が良すぎる」と出て行ってしまう刺青師も素敵でした。
ラストのマジックショーはわたし的には楽しい雰囲気で結構好きでした。勘違いしてたんですけど、ジャスミンの夫がマジシャンだったわけではないんですね?
ずっと、そう思い込んでいたから、このラストもなんの疑問も違和感も覚えず素直に楽しめたのかも。
主題歌の“Calling You”も最高です!!
再見(2014/5/5)
Gyaoでニュー・ディレクターズ・カット版を配信してたから再見したんですが、どこが違うのかわからず調べなおしたら、この記事が間違ってて<完全版>じゃなかったわ…(修正しました)。じゃあ、わたしが観てないのは、完全版と短いアメリカバージョンってことね。
いつもオンエア情報調べてるサイトの記録に載ってなくて、初見が何バージョンだったかわからない…。2004年より前だったのかな?
まあいいや。約2年半ぶりの再見という事で、良かったものの新鮮味はなかったです。10年くらい空けた方がいいかも。
終盤は確かに一度終わってもいいような流れで、でもブレンダの歌が好きだからここだけは譲れない。ラストシーンの「ブレンダと相談する」ってセリフもね。
というわけで、個人的にはブレンダとの再会&抱擁で「Calling You」に入り、エンドロール後にショーとプロポーズ、あのセリフがきてバーンと「FIN」でいいと思った。
■ Comment
お待ちしていましたよ☆
コメントとTBを有難うございます☆
ところで、私のブログ、1月末の記事が下書きだったのに、公開になっていました。
もしご覧になっていたら、お目汚しで失礼いたしました。
たまに下書きにしても公開になる事があるのですが、一体どういうこっちゃ~???
出来れば、忘れてね♪
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>・・・というか、アレだけの情報でこの作品だと気付いたことにもビックリ。
いや~凄い!
これは凄すぎます!!!
「貴女には映画の神様がついているので・賞」
>心が荒んでしまっているブレンダと、謎の来訪者ジャスミンとの遭遇が面白かったです。
この二人でなければ、どっちが違うヒトでも、ダメでしたね~。
そういう意味では、まさに「遭遇」? かも?
>負の感情でぶつかっていっても、それが仲良くなるきっかけになることもあるんだなぁと思いました。
ココのところは、そう思えない人もいるかもしれないので、
宵乃さんの記事で同じように感じられたようで、本当に嬉しかったです☆
>なかでも、ジャスミンに想いを寄せる絵描きのエピソードはニヤニヤしてしまいます。
>絵のモデルをしていくうちに、ジャスミンがしだいに大胆になっていくのと、彼がますます想いを募らせているのが絵から伝わってくるのがいいです。
夫さんがね~ちょっと可哀想で・・・。
この二人だけを見ていると、恋の心、とは年齢でも国籍でもなく、
やっぱり微笑み・見つめ合う事だと思えます☆
夫さんは女性物の衣類しかないスーツケース持って、
さっさと帰国したのでしょうけど、
ジャスミンが帰って来て、離婚になって、可哀想だと思います・・・しみじみ・・・。
でもまぁ、それまでの生活が、ココの生活より良ければ、戻るはずはなかったのだもの、
夫さんも自業自得ですよね~。
>「仲が良すぎる」と出て行ってしまう刺青師も素敵でした。
カッコいい、とは、あのような女性をさすのだな~と、
彼女には絶対になれない自分は思いました☆
>ラストのマジックショーはわたし的には楽しい雰囲気で結構好きでした。
私も好きだけど、時間がちょっと長すぎませんでしたか~???
もう少し短くしてほしかったです。
>勘違いしてたんですけど、ジャスミンの夫がマジシャンだったわけではないんですね?
>ずっと、そう思い込んでいたから、このラストもなんの疑問も違和感も覚えず素直に楽しめたのかも。
夫さんの「趣味」だと、私は理解しましたが・・・。
スーツケースの中で、ジャスミンが遊べるものは、あれしかなかった、という具合では???
ラストは、私もすっごく好きです☆
あれで良いというか、あれしかなかったな~と思いました♪
>主題歌の“Calling You”も最高です!!
歌と、唄い方の、けだるい雰囲気と、この映画が、ピッタリ合っていますね☆
では、また次回、いつか、知らずに二人でロードショー出来ると良いですね~!!!
追伸:「ヤングガン」の私のコメントの中の人名間違いは、もうそっとしておいて下さいね~。
笑われ者で良いのです(爆)。
2011/12/28 13:33 miri〔
編集〕
イラスト最高ですが、このシーンって
もうちょっと(長い時間)見たかったですよね~???
2011/12/28 13:34 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ!
下書きが公開ですか~、わたしは気付きませんでしたが、そんな事になったら困ってしまいますよね。fc2さんにもしっかりしてもらいたいです!
> これは凄すぎます!!!
> 「貴女には映画の神様がついているので・賞」
ありがとうございます。ジャスミンの顔と、たぶん貯水タンクのことはうっすら覚えていて、Mardigrasさんの記事でなんとなく「あれ?」と引っかかってて、その後、きちんと調べてわかったんですよ。ネットがなければずっとわからないままでした。
> この二人でなければ、どっちが違うヒトでも、ダメでしたね~。
> そういう意味では、まさに「遭遇」? かも?
ですよね~。あの広い荒野で、あの二人が、あのタイミングで”遭遇”したからこその流れだったと思います。
このような作品を、ちょうどタイミングよく二人で見られて、同じ様に感じられたのは、ホント”縁”があるとしか言えませんね!
> 夫さんがね~ちょっと可哀想で・・・。
> この二人だけを見ていると、恋の心、とは年齢でも国籍でもなく、
> やっぱり微笑み・見つめ合う事だと思えます☆
あの二人の恋模様が初々しすぎて、ジャスミンの夫の事をすっかり忘れてました!!
確かにちょっとかわいそうですね~。見違えた彼女を見て、後悔しただろうなぁ。それでも、彼女の気持ちを取り戻せなかったんだから、やっぱり自業自得だったかも。
> カッコいい、とは、あのような女性をさすのだな~と、
> 彼女には絶対になれない自分は思いました☆
自分を持ってる女性ですよね~。これまでもこれからもわたしはわたしよっ!って感じでカッコよかったです。
> 私も好きだけど、時間がちょっと長すぎませんでしたか~???
> もう少し短くしてほしかったです。
ぜんぜん気にならなかったんですよ。音楽も歌も楽しくて、普通にショーを観てる気分でした。
夫の持っていた手品グッズはベガスのお土産だろうと誰かが書いていたんですが、観ている間は完全に夫が手品師だったと思い込んでいて・・・。
でもまあ、その勘違いも含めて楽しかったです。最高のラストまで一気に観られました。
イラストの方もありがとうございます!あのシーン、意外とさらっと流して終わってしまいましたね~。残念!
では、また縁があったら同じ作品をご一緒に~♪
追伸:すみません、言われるまで気付いてませんでした!(爆)
2011/12/28 15:29 宵乃
はじめまして!
記事に関係のないコメントで恐縮です。
もし宜しければ相互リンクして頂けますと幸いです。
突然の申請で申し訳ございませんが、是非ご検討下さい。
当方、主に映画やアニメブログになります。
タイトル
【ジャンル別映画・時々深夜アニメ】30歳A型独男の「今日はな~に観よっかなぁ~」
URL
http://ajfour.blog.fc2.com/
宜しくお願い申し上げます。
相互リンク申し込みは大変嬉しいのですが、ajさんの事はまだ存じ上げませんし、こちらからのリンクは今のところ遠慮させていただきます。
ある程度交流のある方や、お気に入りのブログをリンクしているので、そうしたいと思った時に、改めてこちらから申し込ませて頂きますね。
わざわざ来ていただいたのに申し訳ありません。
2011/12/30 10:51 宵乃
ども、こんばんわ。
いつもブログdeロードショーへお誘い頂きありがとうございました。
来年からは宵乃さんが運営されるとの事で大変かもしれませんが、頑張ってください。
参加・告知くらいしかお手伝い出来ませんけど、陰ながら応援しています。
それと今更ながらブログへのリンクさせて頂きました。
(何でもっと早くに気付かなかったのか・・・)
これからは宵乃さんが運営するブログdeロードショー楽しみにしています!
それでは来年も宜しくお願い致します。
では、良いお年をお迎え下さい~♪
僕のBlogのTOPページのタイトルバックの画に“この”貯水タンクのシルエットを使ってるんですよ~
まぁ、だからナニ?って話なんですけどね~(^^ゞ
この曲を先に聴いていて、始めて映画を観たときは想像していたモノよりもかなりコミカルと言うか、可笑しい雰囲気だったのでビックルしました
ハリウッド映画を観てばかりいる僕には“異国情緒(?)”えお感じさせてくれる不思議体験ムービーでした
いらっしゃいませ!
今年はブログDEロードショーへの参加と告知のお手伝い、どうもありがとうございました。
来年からは、わたしなりにやっていくので、今よりゆる~くなるかもしれませんが、変わらずよろしくお願いします。
> それと今更ながらブログへのリンクさせて頂きました。
> (何でもっと早くに気付かなかったのか・・・)
いやいや、勝手にリンクさせてもらっちゃって、すみませんでした。
来年も楽しく映画のお話しましょうね♪
norさんもよいお年をお迎え下さい!
2011/12/31 16:51 宵乃
> 僕のBlogのTOPページのタイトルバックの画に“この”貯水タンクのシルエットを使ってるんですよ~
お~、そうでしたか!!
気付きませんでした。今日はちょっと忙しくて行けないので、明日じっくり見てみますね!
> この曲を先に聴いていて、始めて映画を観たときは想像していたモノよりもかなりコミカルと言うか、可笑しい雰囲気だったのでビックルしました
曲が本当に素晴らしいですよね~。確かに、曲を先に聴いていたら、この作風には驚くかもしれないけど、でも不思議とぴったりはまっている感じでした。
ハリウッド映画の合間にこういうので気分転換するのもよさそうです♪
2011/12/31 17:01 宵乃
こんばんは
いいですよね~。バクダッド・カフェ。
自分も好きな作品です。
>主題歌の“Calling You”も最高です!!
本当ですね。。。しみじみ。
お読みになられたことがあるかもしれませんが
乙一という作家さんの
『きみにしか聞こえない』
サブタイトルもそのものずばり―CALLING YOUなので
お手すきの時にでも
気がむかれたら、読んでみられるのもいいかもしれません。
オススメです。
・・・と、気がついたら年を越してました(笑)
あけましておめでとうございます。
旧年中も大変お世話になりました。
宵乃さんのお陰で色々な映画と接する機会が増えました。
ありがとうございます。
本年もどうか宜しくお願いします。
2012/01/01 00:09 きみやす
明けましておめでとうございます!
年明け一番のコメント、ありがとうございます。
きみやすさんもこの作品お好きでしたか、ホントにいいですよね~。主題歌と一体になってるし、一度観たら忘れない独特な雰囲気でした。
乙一さんの『きみにしか聞こえない』ですか。CALLING YOUを聴きながら読んだらいいかな?
機会があったら読んでみますね。
昨年は企画への参加ありがとうございました。
映画ブログにかぎらず楽しんでもらえるとわかり、この企画を続けていくうえで心強いです!
今年もよろしくお願いします。
2012/01/01 10:32 宵乃
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014/05/10 22:06
ラストに「ブレンダと相談するわ」のセリフを聞き妙にひっかかりました。私は咄嗟にホモセクシュアリティーを思ってしまったんだけど、宵乃さんはどう感じましたか?ゲイ物は好きなので、同性愛を差別する理由からではなく、本当はどうなのだろうかと・・・。
手品や道具が、ジャスミンの元夫のものだろうとは後から気づきました。
いらっしゃいませ!
ちょっとwindows10のことに気をとられてて、コメント返信等遅れました。
「ブレンダと相談するわ」のセリフは印象的ですよね。
私的には、一番の親友に真っ先に相談(報告&おしゃべり)したい女子高生みたいな感覚かなぁと思いました。
短期間でかなり変化を遂げたジャスミンなので、昔はきっと自分をあまり出さないで微笑んでるタイプだったと思うんですよね。なので友達と恋話で盛り上がったこともほとんどなかったのかなぁと。
> 手品や道具が、ジャスミンの元夫のものだろうとは後から気づきました。
説明がないので、ちょっとわかりにくいですよね。まあ、わからなくてもいい部分ではありますが。
しかし、旅行に行って買い漁ったのが手品の道具って(笑)
でも、これがなかったらカフェにいられなかったから、旦那グッジョブ!
>再見(2014/5/5)
>Gyaoでニュー・ディレクターズ・カット版を配信してたから再見したんですが、どこが違うのかわからず調べなおしたら、この記事が間違ってて<完全版>じゃなかったわ…(修正しました)。
知らない間に再見なさっていたんですね(笑)。
私は先日映画館で見てきて、明日記事をアップします。
初見時はDVDをくれた人が「完全版」だと言っていたので
それで間違いないと思います。
今回はニュー・ディレクターズ・カット版でした。
>約2年半ぶりの再見という事で、良かったものの新鮮味はなかったです。10年くらい空けた方がいいかも。
そうですね、私は6年と少しで、たいへん良かったです☆
詳細を忘れた頃が良いような気がします(笑)。
>終盤は確かに一度終わってもいいような流れで、
多くの方がそう仰るけど、私は帰ってきてからの話が
エピローグだとは思えないんですよね~
終わりって感じもしないでもないけど、
それでは往年のフランス映画になってしまう(笑)。
>でもブレンダの歌が好きだからここだけは譲れない。ラストシーンの「ブレンダと相談する」ってセリフもね。
どちらも必須です☆
特にラストシーンの台詞、あれは絶妙ですね!
横入りで申し訳ないけど
>私的には、一番の親友に真っ先に相談(報告&おしゃべり)したい女子高生みたいな感覚かなぁと思いました。
私も宵乃さんと全く同じ考えです。
>というわけで、個人的にはブレンダとの再会&抱擁で「Calling You」に入り、エンドロール後にショーとプロポーズ、あのセリフがきてバーンと「FIN」でいいと思った。
私は公開されているままで良いように思います。
終わりのしるしは「FIN」でしたっけ???
また5年以上開けて、持っているDVDを見たいと思います。
しかし、スクリーン上に、あのブレンダの怒った顔とか
ジャスミンのボディーとかが大写しになると
それはそれは物凄い迫力でした(笑)。
.
2018/02/13 11:17 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、こちらを映画館で観てきたんですか!
タイミングもばっちりで素晴らしい再見になったようですね。
> 私は帰ってきてからの話がエピローグだとは思えないんですよね~
> 特にラストシーンの台詞、あれは絶妙ですね!
そうですね。書いた当時のことをはっきり覚えてるわけじゃないですが、たぶんこの感想も「どうしても短くするならここでも可能ではある」というニュアンスだと思います。最後の「個人的にはブレンダとの再会~」のくだりもそんな感じかな?
> >私的には、一番の親友に真っ先に相談(報告&おしゃべり)したい女子高生みたいな感覚かなぁと思いました。
> 私も宵乃さんと全く同じ考えです。
同じように感じられたということで嬉しいです!
> 終わりのしるしは「FIN」でしたっけ???
んー、たぶん実際のことではなくて、そこで終わればいいという意味だと思います。FINかどうかは覚えてません。
> それはそれは物凄い迫力でした(笑)
あはは、大画面で観たくなりますね~。定期的に映画館で上映してほしい作品ですね。
コメントありがとうございました。