忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ロープ」感想

ロープ
製作:アメリカ’48
原題:ROPE
監督:アルフレッド・ヒッチコック
原作:パトリック・ハミルトン
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】マンハッタンのとあるアパート。完全犯罪を成し遂げて優位を示そうと、同級生デヴィッドを絞め殺したフィリップとブランドン。彼らは、殺人を犯した部屋に友人やデヴィッドの両親を呼んでパーティを開き、スリルを楽しむのだったが…。

実際に起きたローブ&レオポルト事件を題材に、ヒッチコックが映画内の時間進行と現実の時間進行を同じに描いた実験的作品、ということだけど、密室劇で短時間で描くには、この題材は相性が悪いと思いました。
犯人が同性愛者だというのを説明なく臭わせてくるのはすごいけど、悪趣味な犯人二人が追い込まれる後半が物足りない。わたし的にはどうしたって被害者の両親に感情移入してしまうし、どれほどのことをしてしまったのか犯人に思い知らせてくれないと、それが一番気になって他に目が行かなくなってしまうんですよね。
ラストの教授の演説は舞台みたいだったし、言い訳じみてました。この人、パーティーで自慢げにニーチェの超人思想を語ってたから、両親たちは彼を主犯だと思いそう。少なくとも殺人教唆の罪で捕まってほしいです。
事件のことを調べてみたら、死刑廃止論を広めるために犯人たちを弁護したひとがいるというので、その人を描いたドラマが観てみたいと思いました。

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■ Comment

こんにちは☆

この作品は大みそかに鑑賞しました。昨年最後に見た映画です☆
なんというか本当に、いまひとつな映画でしたね~。

>密室劇で短時間で描くには、この題材は相性が悪いと思いました。

というか、映画にするには合わないと思いました。
あの長回しの全てが・・・意図するところと、実際に出来上がったモノの間に
落差がありそうでしたね~。

>悪趣味な犯人二人が追い込まれる後半が物足りない。

なんというかこの映画には“悪意”を感じたのですよね~。
悪趣味、は、犯人というより、ヒッチさんだと思えそうな・・・。

>わたし的にはどうしたって被害者の両親に感情移入してしまうし

可哀想で仕方ありませんよね~。
あと婚約者の彼女も、完全におちょくられていましたし・・・。

>ラストの教授の演説は舞台みたいだったし、言い訳じみてました。

うまく書けませんが、歯車の合わない時の、いや~な音を聞いているようで、
全体的に、鑑賞者にはイライラさせられる作りだと思いました。

ヒッチさんの作品は、あまり良くないのが多いと最近思うようになりました。
というか多分昔は色々な作品を目にするチャンスが少なくて
自然と名作しか、オンエアやリバイバルの公開がなかったんでしょうね~。
そんな事を思った作品でした。
2011/07/17 (Sun) 16:27  miri  

>miriさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
昨年最後に見た作品ですか・・・それは後味悪かったでしょうね。
この題材をこんな実験的な作品で軽々しく扱っては、遺族の方だって不愉快になるんじゃないかと思いました。映画公開の24年前の事件ですし。

> 可哀想で仕方ありませんよね~。
> あと婚約者の彼女も、完全におちょくられていましたし・・・。

すべてを知った彼らが、どんなに悲しみと怒りに震えたか・・・。実際の事件では遺体を隠してそこでパーティーを開くなんて事はしなかったので、ほんとヒッチさんが悪趣味だと思います。
最後の演説は、殺人ばかり題材にしている自分を、まったく立場の違う彼に弁護させているような、噛み合ってない感じがしました。

> ヒッチさんの作品は、あまり良くないのが多いと最近思うようになりました。
> 自然と名作しか、オンエアやリバイバルの公開がなかったんでしょうね~。

名作でも合わないものは全く合わないので、わたしも良いと思える作品は少数ですね。それでも、総数に比べて名作の数は多いんでしょうが。
2011/07/18 (Mon) 10:23  宵乃  

いいですねー!

結構今の世の中に繋がる真に迫るストーリーですね。
『完全犯罪クラブ(2002年)』なんかもローブ&レオポルト事件を
モチーフとした映画でしたし…異様な事件は魅力的な脚本になりますね。。

きっとまたリメイクが作られるでしょうね~(^^)


2011/07/19 (Tue) 11:36  shimaneman  

☆これ!☆

途中で、寝てしまいました(×_×)

次回の放送では・・頑張ります! ←頑張る、てキミ(=^_^=)
2011/07/19 (Tue) 19:41  TiM3〔編集〕  

>shimanemanさん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。

> 『完全犯罪クラブ(2002年)』なんかもローブ&レオポルト事件を
> モチーフとした映画でしたし…異様な事件は魅力的な脚本になりますね。。

「完全犯罪クラブ」も以前観ましたが、事件内容が異様でも映画自体は印象が薄かったです。
わたし的には、彼らを主役にもってくるより、遺族や警察、裁判関係の人々にスポットを当てたほうがいい気がしました。彼らが犯罪に至ったのは彼らが人間として未熟だったというだけで、一本の作品にするほど複雑な思いも背景もないと思うからです。
今に通じるものがあるというのはホントそうですね。怖い世の中です・・・。
2011/07/20 (Wed) 10:08  宵乃  

>てぃむさん

寝てしまいましたか(笑)
実はわたしも観ているのが結構辛かったです。
次の放送では頑張ってくださいね~!
2011/07/20 (Wed) 10:11  宵乃  

No title

宵乃さん、こんにちは。

事件の動機が動機なだけに
後味の悪い、悪趣味極まりない映画だと思いました。
監督はこれを題材に映画を撮りたかったというよりも
当時は斬新であった手法を使って映画を作りたかったのだなという気持ちが見えて、
鑑賞後はモヤモヤした気持ちしか残りませんでした。

>事件のことを調べてみたら、死刑廃止論を広めるために犯人たちを弁護したひとがいるというので、
>その人を描いたドラマが観てみたいと思いました。
私も事件の事を調べてみたのですが、この弁護士さんも結局持論を世に広めるために
この二人を利用したとしか思えず、やっぱりモヤモヤしてしまいました^^;
2011/11/22 (Tue) 06:26  マミイ編集〕  

>マミイさん

いらっしゃいませ!
この作品は、ほんと悪趣味ですよね。ある手法を試すために、実在の事件を取り上げる必要なんてないですし。
観終わって、監督の事が一番気になってしまいました。

> 私も事件の事を調べてみたのですが、この弁護士さんも結局持論を世に広めるために
> この二人を利用したとしか思えず、やっぱりモヤモヤしてしまいました^^;

まあ、もやもやは残るんでしょうけど、冤罪で死刑になりそうな人たちにとっては、本物の殺人犯を利用してでも死刑廃止にしてもらいたいでしょうし、映画ならその弁護士さんの善とも悪とも言い切れない面を描けるかなぁと思いました。新しい手法を試すためだけに、この事件を扱ったヒッチさんよりは共感できる部分があるかも?
2011/11/22 (Tue) 11:21  宵乃  
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