映画「ネバー・クライ・ウルフ」観ました

製作:アメリカ’83
原題:NEVER CRY WOLF
監督:キャロル・バラード
原作:ファーレイ・モワット
ジャンル:★ドラマ/自伝
【あらすじ】北極圏に住むトナカイ激減の原因がオオカミによるものと考えたカナダ政府は、調査のため生物学者タイラーを派遣する。十分な準備も出来ないまま現地に赴いたタイラーは、悪戦苦闘しながらもなんとか狼の巣の側にキャンプを張り…。
すっごい良かったです。オンボロ飛行機や犬にビクビクしたり、過酷な自然の中ではとてもじゃないけど生きていけそうにない様子だった主人公が、髭がのびるにつれたくましくなっていって、狼とマーキングしあったりするようになるんですよ(笑)
そんな、とても親しみのわく主人公と一緒になって狼一家を見守るのは、ドキュメンタリーを観るより動物&自然との距離が近く感じられました。
最初は狼退治の理由の裏づけが仕事だったのに、長い時間彼らを眺めているうちに、彼らの無実を立証しようと奮闘します。指示書には”まず狼を撃ち殺し、胃の内容物を調べよ”と冷酷に書かれているんだけど、彼は(感染のおそれのある)糞を調べたり、そこから推測されたもので実際に大型動物が生きていけるか自分で実験したり、裸でカリブーの群れの中に行ってみたりと、とにかくすごい根性。
とはいえ彼にできることは限られていて、この美しい場所に人間なんて必要ないと思い知らされる終盤は胸が痛みました。
ラストは、狼の子供と報告とを天秤にかけて、子供の方をとったようだけど、彼が報告しなければ政府の狼狩りは止められないんじゃないのだろうか?やや疑問が残ります。
タイトルの意味は「狼よ嘆くな」。「狼が来たと叫ぶな(嘘をつくな)」という慣用句とは関係あるのかな?
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■ Comment
昨日は色々とお騒がせいたしました。(ペコリ)
この映画は録画してあります。
チラッと読んだら、すっごく良いという文章が目に入ってきたので、
早速に鑑賞したいと思います。
また鑑賞後にコメントに来させて下さいね~。
それで、昨日の事ですが、まとめてみますと
fc2の方には、最初からハットリくんが見えたのですが、
gooの方と、seesaaの方には、寅さんに見えてしまったらしいのです!!!
それで、画像を差し替えたところ、両者ともに、ハットリくんに見えてくれて良かったです☆
fc2とgoo、fc2とseesaa、では、今までもTBが飛ばないなどの不具合が(現在でも)
ありましたので、きっと同じ事だろうと思いました。
つまり相性ですね~。(ハットリくんの忍法という意見も・・・)
宵乃さんのご意見の画像アップの件ですが、
あまり心当たりがないので・・・
でも今回の画像に限ったことだったので、
何かあるとは思い、ネットは怖いな~と思いました。
朝から長々すみません。
今日も暑くなりそうですが、お互い頑張りましょう~♪
2011/07/15 08:50 miri〔
編集〕
おはようございます。
この作品はDVD化してないのが不思議なくらいの掘り出し物でした。美しい風景を堪能して下さい♪
> fc2の方には、最初からハットリくんが見えたのですが、
> gooの方と、seesaaの方には、寅さんに見えてしまったらしいのです!!!
それは偶然じゃないでしょうか・・・。画像を見るとき、gooやseesaaのサーバーを通しているわけではないですし。
> それで、画像を差し替えたところ、両者ともに、ハットリくんに見えてくれて良かったです☆
昨日の画像は1.jpgでしたよね。やはり、過去の寅さんの画像ファイル名と被ってしまったのだと思います。今、miriさんのブログを調べてみたところ、3-52 男はつらいよ(第一作)の記事がハットリ君の画像になってました。
> 今日も暑くなりそうですが、お互い頑張りましょう~♪
そうですね~、体調管理に気をつけてこの暑さを乗り切りましょう!
2011/07/15 10:00 宵乃
自然系の好きなジャンルなので、アチさんもお暇な時に一緒に観賞することにしていて未だBDの中に眠ったままにしてます。
宵乃さんのレビューを読んで乞うご期待となりました。
>彼にできることは限られていて、この美しい場所に人間なんて必要ないと思い知らされる終盤は胸が痛みました
しみじみと共感できます。登っていて身につまされますもの。本当に人の足が踏み込まれた途端に、盗掘だけでなくても彼らの領分を侵していると実感します。
最近ではマムシや毒蛭などが守っているとも思ってるよ!
2011/07/15 10:04 bamboo〔
編集〕
アスカパパさんと、マミイさんにも、お伝えしました。
寅さんの画像も、なおしました。
(新しい画像にしました)
前の赤いほうのハットリくんは画像ファイルから削除しました。
本当にお世話になり、有難うございました。
2011/07/15 10:56 miri〔
編集〕
> 自然系の好きなジャンルなので、アチさんもお暇な時に一緒に観賞することにしていて未だBDの中に眠ったままにしてます。
いいですね~。ディズニー映画ですが大人向けの考えさせられる作品です。
場所がツンドラ地帯なので、涼しく観られますよ♪
> しみじみと共感できます。登っていて身につまされますもの。本当に人の足が踏み込まれた途端に、盗掘だけでなくても彼らの領分を侵していると実感します。
そうだったんですか。やはり大自然と対面するとそういう気持ちが湧き上がってくるものなんですね。
> 最近ではマムシや毒蛭などが守っているとも思ってるよ!
確かに!人間に害をなすから害虫、なら自然に害をなす人間は・・・?
棲み分けは大事です!
2011/07/15 12:32 宵乃
いえいえ、わたしも同じ事が以前あって知っていただけのことで。
説明がわかりづらかったかなと思っていたところです。
ファイル管理画面で、同名ファイルを「上書き保存」するか「別名で保存」するか選べます。上書き保存をするとき以外は、「別名で保存」にしておいた方がいいかもしれませんね。
それにしても、「上書き保存しますか?」の確認は必ず言ってきてほしいものです!
2011/07/15 12:41 宵乃
鑑賞しました。本当に良い映画でしたね~。
この映画はドキュメンタリーではないけど、作られた部分だけでもなさそうで、ちょっと中途半端な作りになっていましたね。それが良い点(感動を生む)と、悪い点(ラストシーン以降がよく分からない等、曖昧にしている事が多い)の、両方がありました。・・・撮影方法とかよく分かりませんね・・・ご存知でしたら教えてくださいね☆
>とはいえ彼にできることは限られていて、この美しい場所に人間なんて必要ないと思い知らされる終盤は胸が痛みました。
そうですね~。カリブーの群れに居た時は、人間も動物なんだと思いましたが、その後の追いかけっこには全く相手にされなかったし、大自然の中に、イヌイットの人ではない人間は、正直似合わなかったですね~。
温泉の話ってフィクションでしょうか?当時はバブル直前、日本人・日本人って言ってて、ありがちで恥ずかしかった・・・。
>ラストは、狼の子供と報告とを天秤にかけて、子供の方をとったようだけど、彼が報告しなければ政府の狼狩りは止められないんじゃないのだろうか?やや疑問が残ります。
このあたりは私の受け止め方とは違う感じで・・・
彼は、あの子たちを見逃したけど、ちゃんと帰国して報告したと思いたいのです。
病気のカリブーだけを獲っている事を、ちゃんと聞いてくれる人も居そうな気がして・・・。
しかしどうやって毎日食べていたのか?とか素朴な点が疑問で、この映画は本当に良いとは思ったのですが、中途半端な感じで、ややスッキリ感に欠けました。
最後のイヌイットの詩が良かったです☆
イラスト、素敵です、昨年のクーガー達を思い出します♪
2011/07/15 22:27 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
> この映画はドキュメンタリーではないけど、作られた部分だけでもなさそうで、ちょっと中途半端な作りになっていましたね。
そうそう、感動したし好きな作品ですけど、なんだかもやっとした感じが残りました。
撮影のことはわかりませんが、映画に関わった作家ケン・キージー(「カッコーの巣の上で」の原作者)が、その時のこと参考に”架空の町を映画撮影隊が占拠する”という小説「sailor song」を書いているそうです。
> 温泉の話ってフィクションでしょうか?当時はバブル直前、日本人・日本人って言ってて、ありがちで恥ずかしかった・・・。
この頃は日本人=金づるだったんですね(笑)
> 彼は、あの子たちを見逃したけど、ちゃんと帰国して報告したと思いたいのです。
> 病気のカリブーだけを獲っている事を、ちゃんと聞いてくれる人も居そうな気がして・・・。
原作では、後ろ髪引かれる思いで帰国して報告うんぬんまで書かれているようなんですが、飛行機を追い払ってしまったシーンもあるし、少なくとも子供たちが他の狼と合流するまでは留まっているようにみえましたよね?
わたしも帰ったと思いたいけれど、留まったようにみえてしまう描き方はどうかと思いました。
原作読みたいなぁ。
> しかしどうやって毎日食べていたのか?とか素朴な点が疑問で、この映画は本当に良いとは思ったのですが、中途半端な感じで、ややスッキリ感に欠けました。
> 最後のイヌイットの詩が良かったです☆
湖に落ちても自力でなんとかしたり、裸で倒れていても狼に完全に無視されていたり、ほんとうに大丈夫なのか心配になりました。ランダムに荷物を捨てたのに、必要最低限のものは残っていたのも都合いいですよね。
小説もいいけど、手記としても書いてほしかったです。
2011/07/16 10:05 宵乃