忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「男の出発(たびだち)」観た

 | 西部劇  com(4) 

男の出発(たびだち)
製作:アメリカ’72
原題:THE CULPEPPER CATTLE COMPANY
監督:ディック・リチャーズ
ジャンル:★西部劇/青春

【あらすじ】カウボーイに憧れる16歳の少年ベンは、テキサスからコロラド州へ牛を運ぶカウボーイのボス・カルペッパーに頼み込み、コックの助手として雇ってもらう。だが、失敗ばかりで足を引っ張るばかり。それでも彼らについていくベンだったが…。

いやぁ、カウボーイって大変ですね~。
牛の大群を引き連れて移動するだけでも一苦労なのに、その道中は危険が一杯。牛を狙って悪党が寄ってくるし、気を抜けば馬も銃も奪われてしまう。そのうえ、悪質な地主は”牛がオレの土地の草を食べ、水を飲んでいる”と大金を要求してきたり…。一番の悪党は金のあるところに居るものです。
そんな大変な仕事に憧れてついて来たベンなんですが、ならざるを得なかった人間とは違い覚悟が足りません。でも、失敗ばかりするベンに対し、気に入らない相手には容赦ないカウボーイたちは意外と優しかったりするんですよね。なんかこう、昔の自分を重ねているというか、カウボーイなんかに憧れてしまったのを哀れんでいるというか。まあ、主人公の素朴なお顔をみていたら、つい甘くなっちゃうのもわかる気がします。

そんな感じで、甘やかされつつも現実を知っていったベンは、知ったうえで自分の思い描いていたカウボーイを信じようとします。結局自分では何もできなかったけど!
ラストは微妙に疑問もあるんですが、全体的にノスタルジックでいい雰囲気の作品でした。
ちなみに原題を直訳するとカルペッパー牛会社(笑) カルペッパーさん率いるカウボーイ隊ってとこでしょう。

■ Comment

初めまして!

十瑠さんのところからやって参りました。
もう大分長い付き合いです。

今となっては渋い映画になりますが、僕の大好きな作品ですので、TBさせて戴きました。

今後ともヨロシクです。
2011/06/08 08:20  オカピー〔編集

>オカピーさん

初めまして、ようこそいらっしゃいました!
十瑠さんのところでよくお名前を見かけていました。コメント&TBありがとうございます。

> 今となっては渋い映画になりますが、僕の大好きな作品ですので、TBさせて戴きました。
> 今後ともヨロシクです。

ある程度年を重ねてくると、こういう映画に心を鷲づかみにされてしまいますよね。
青春モノも西部劇も好きなほうなので、わたしもこの作品は深く印象に残りました。
こちらこそ、これからよろしくお願いします♪
2011/06/08 11:43  宵乃

録画しっぱなしで見ていない作品を見るぞ~!の「第3作目」

これはもう何回か最初の方見ては くじけていたので、今回頑張りました!
イラスト、良いです!
彼の強くなりきれない気持ちが顔に出ています☆

>いやぁ、カウボーイって大変ですね~。

ホークス監督の「赤い河」とかいうので見たと思います。
すごい職業ですよね~☆

>そのうえ、悪質な地主は”牛がオレの土地の草を食べ、水を飲んでいる”と大金を要求してきたり・・・。一番の悪党は金のあるところに居るものです。

この人ですけど、あんなことって通用したのでしょうか???
映画だからでしょうか???

>まあ、主人公の素朴なお顔をみていたら、つい甘くなっちゃうのもわかる気がします。

結局は「お子ちゃま」でしたね~。

>結局自分では何もできなかったけど!

まぁそういう事でしたね・・・それがラストにつながっているのですよね・・・。

>ラストは微妙に疑問もあるんですが、全体的にノスタルジックでいい雰囲気の作品でした。

あの集団が出て、ヘンな方向(きれいごと)に向ったらどうしようと思ったのですが、その点は大丈夫で良かったです。
先を急ぐ数人と牛(でも水や草がない・・・)
あの集団のためではなく、自分のプライドのために戦った数人(結局全員殺し合うのは、やっぱ納得いかない・・・映画的ですよね~?)

そして彼は、ちゃんと埋葬して、どこへ行ったと思います???
私はお母さんの家に帰ったと思いたいのですが・・・
もうカウボーイにはならず、洗濯物運びと雑用などをして暮らすのではないかな~?と思いました。

彼の心身ともの成長と、厳しいこの時代を描いた秀作・・・のように受け止めました。
普通の西部劇とは違うけど、まぁその類に入るのかな?と思いました。

>ちなみに原題を直訳するとカルペッパー牛会社(笑) カルペッパーさん率いるカウボーイ隊ってとこでしょう。

全部見てから、導入部をもう一度見たのですが、泣けそうでした。
実話ではないと思いますが、こういうヒトはきっといたんだろうな~と思いました。

長々失礼いたしました。
2013/04/11 14:23  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ、計画的にサクサク録画を消化していってますね。
わたしもイラスト頑張るぞー!

> 彼の強くなりきれない気持ちが顔に出ています☆

ありがとうございます。彼のこの顔を見てると、なんかこう見守っていたくなっちゃいます(笑)
「赤い河」でもカウボーイの仕事が描かれているんですか~。未見なのでいつか観たいです。

> >そのうえ、悪質な地主は~
> この人ですけど、あんなことって通用したのでしょうか???

どうなんでしょう…基本的に流れ者は嫌われていただろうし、あの地主が有力者として町に貢献していたりすれば、通用したような気もします。

> あの集団が出て、ヘンな方向(きれいごと)に向ったらどうしようと思ったのですが、その点は大丈夫で良かったです。

きれいごとになっていたら印象に残らない作品になってましたね。

> 結局全員殺し合うのは、やっぱ納得いかない・・・映画的ですよね~?

ここはやっぱり西部劇だなぁという感じでした。

> 私はお母さんの家に帰ったと思いたいのですが・・・
> もうカウボーイにはならず、洗濯物運びと雑用などをして暮らすのではないかな~?と思いました。

わたしもそう思います。彼は鑑賞者と同じ立場で、終幕の後は日常に戻り、思い出を糧に自分の人生を一生懸命あゆんでいくんじゃないかな。
西部開拓時代を舞台に青春を描いた秀作でした!

> 全部見てから、導入部をもう一度見たのですが、泣けそうでした。
> 実話ではないと思いますが、こういうヒトはきっといたんだろうな~と思いました。

そうですね~、カウボーイは西部劇の象徴的に扱われる事が多いけど、この作品で描かれているものの方が実際に近かったと思います。新たな一面を発見できた作品でした!
2013/04/12 07:22  宵乃〔編集
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