映画「いまを生きる」観ました

製作:アメリカ’89
原題:DEAD POETS SOCIETY
監督:ピーター・ウィアー
ジャンル:★青春/ドラマ
【あらすじ】1959年、バーモントの全寮制名門進学校。新任教師キーティングによる破天荒な授業を通して、詩の美しさや人生の素晴らしさに気付いたニールたち。彼らは、かつて先生が”死せる詩人の会”という同好会をつくっていたと知り…。
キーティング先生の言葉や、それによって水を得た魚のように生き生きとしていく生徒たちを見ていると、やたらと熱くなる作品でした。地獄のような学校ウェルトンを”Hell-ton”と呼んでいた生徒たちも、彼との出会いでいつしか最高の笑顔を見せてくれます。
こんな先生に出会えたら最高だろうとは思うんですが、ひねくれ者のわたしは”自分で選んだように見せかけて、全部先生の思い通りなのでは?”と感じてしまったり。彼がやろうと思えば、若者たちの使命感に火をつけて戦場に送ることも容易いだろうし、そう考えると少し怖くなりました。
しかしながら、”死せる詩人の会”を復活させるため夜中に抜け出したり、去年と同じ誕生日プレゼントを投げ飛ばしたりするところ。好きな女の子に婚約者がいると知ってなお告白したり、父親を説得して初めて立った舞台で拍手喝采を受けるシーンなど、彼らと一緒になって気持ちが高ぶりました。
ラストの別れのシーン。次々に机の上に乗って「おぉ、キャプテン我が船長!」と叫ぶラストが感動的。全員じゃないところがまたなんとも…。
でも、本当にキーティング先生が必要だったのは、ニールの臆病で卑怯な両親だったんじゃないかなぁ。あのひとたちは一生自分を責め続ければいいよ。
ちなみに原題は、キーティングが最初の授業で教えたラテン語(Carpe Diem)で、「いまを生きろ」という意味。邦題はここから来てるんですね。
- 関連記事
- 「グリーン・カード」観ました
■ Comment
>あのひとたちは一生自分を責め続ければいいよ。
これはちょっとね~。
実際そういうヒトを知っているので、私的には・・・。
この映画は昨年1月に見て、感想をアップしようと思いながらやめた作品で、感想も難しくて、良い点と「?」と思う点と、今・現在・長い時間が経っても結構心にひかかっている作品です。
>・・・彼らと一緒になって気持ちが高ぶりました。
ラスト間近までの話の流れは良くて、楽しめたのですが、ラスト前からの話の進み方などは・・・。ただ、全編、風景はすごく美しくて、良かったです☆
なんだかハッキリしないコメントを失礼いたしました。
あ、イラスト、すっごく素敵です♪
2011/04/16 14:44 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます。
> これはちょっとね~。
> 実際そういうヒトを知っているので、私的には・・・。
周りが何を言おうが言うまいが、彼らが一生悔やみ続けることはわかってるんですが、それがあなたたちへの罰なんだよ、という気持ちが止められませんでした。
> この映画は昨年1月に見て、感想をアップしようと思いながらやめた作品で、感想も難しくて、良い点と「?」と思う点と、今・現在・長い時間が経っても結構心にひかかっている作品です。
そうですね、ぜんぶがぜんぶ腑に落ちる感じではなかったです。
彼らのあの笑顔は忘れがたいものがありましたね。
> ラスト間近までの話の流れは良くて、楽しめたのですが、ラスト前からの話の進み方などは・・・。ただ、全編、風景はすごく美しくて、良かったです☆
miriさんは机のシーンはだめでしたか。別の作品で同じ様なシーンを観たことがある気がするので、影響を与えたのか受けたのか、ちょっと気になってます。全体的に教師より生徒たちが印象に残ったかなぁ。
イラストはお気に入りのシーンです♪
2011/04/17 09:51 宵乃
>miriさんは机のシーンはだめでしたか
そんなことないですよ~。
>次々に机の上に乗って「おぉ、キャプテン我が船長!」と叫ぶラストが感動的。全員じゃないところがまたなんとも・・・
私の感想文の一部抜粋です。
→ もちろん、船長先生を慕い、机の上に乗る行動は良かったし、心通じたと思うけど、ラスト、良くない、教師モノとしては!
あぁいう型破り教師の話はよくあるけどね、モナリザ先生の明るい未来への予感・・・コーラス先生の顛末の分かる終わり方、それらと全く違う! ←
こんな感じでした☆
私も宵乃さんと同じように、生徒たちが心に残りました。
2011/04/18 08:40 miri〔
編集〕
> もちろん、船長先生を慕い、机の上に乗る行動は良かったし、心通じたと思うけど、ラスト、良くない、教師モノとしては!
> あぁいう型破り教師の話はよくあるけどね、モナリザ先生の明るい未来への予感・・・コーラス先生の顛末の分かる終わり方、それらと全く違う!
ああ、そういうことでしたか。確かにあの去り方はわたしもモヤっとしました。
> 私も宵乃さんと同じように、生徒たちが心に残りました。
結局の所、教師と生徒たちの話というより、あるきっかけによって成長した生徒たちの話になってましたね。モヤっとしていた原因が自分ではっきりとわかっていなかったので、miriさんのコメントのおかげでスッキリしました。ありがとうございます♪
2011/04/18 10:51 宵乃
妖精みたいな格好した(?)優等生くんが、
途中で退場してしまう辺りで、
ちょっと「ドラマ的過ぎる」感があって、
困ってしまいましたが、総じては良かったですね☆
優等生の父親役(カートウッド・スミス)が『ロボコップ』の大悪党のおっちゃんだったので、
絶対に何かウラがあるぞ?! と斜めに観てしまったモノです(=^_^=)
カーペ・ディエム!
いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
> ちょっと「ドラマ的過ぎる」感があって、
> 困ってしまいましたが、総じては良かったですね☆
確かに、盛り上げるぞーって力んでる感じはありましたね(笑)
> 優等生の父親役(カートウッド・スミス)が『ロボコップ』の大悪党のおっちゃんだったので、
> 絶対に何かウラがあるぞ?! と斜めに観てしまったモノです(=^_^=)
あのひとの父親もきっと彼と同じようだったんでしょうね。周りの評価ばかり気にして自分がない、からっぽの人間に見えました。「カーペ・ディエム」の言葉を若かりし頃の彼に言ってやりたいです!
2011/05/08 10:41 宵乃
>父親を説得して初めて立った舞台で拍手喝采を受ける
しかし、父親が強引な事をする。悲観した彼は自ら・・・。悲しかったです。
>キーティング先生が必要だったのは、ニールの臆病で卑怯な両親
同感です。
それでは自転車出勤。行って来ます!
2016/05/02 07:50 間諜X72〔
編集〕
いらっしゃいませ、こちらをご覧になったんですね。
素晴らしい青春映画として印象に残ってます。
> しかし、父親が強引な事をする。悲観した彼は自ら・・・。悲しかったです。
本当に悲しいエピソードでした。同じ過ちをおかさないよう、親になる人たちには観てほしいです。
コメントありがとうございました。
>自分で選んだように見せかけて、全部先生の思い通りなのでは?
僕も同じ意見です。それが皆生徒達の為になればいいのですが、
>若者たちの使命感に火をつけて戦場に送ることも容易いだろうし
その可能性はあります(苦笑)。
>次々に机の上に乗って「おぉ、キャプテン我が船長!」と叫ぶラストが感動的。
>全員じゃないところがまたなんとも…。
机の上に乗らない生徒。保身の為?あるいは、あの先生とは合わない?
2016/05/03 23:01 間諜X72〔
編集〕
> 僕も同じ意見です。
ホント、これが怖いですよね。同じ意見の方がいて嬉しいです。この先生は善いひとだったからいいものの、大人になってから”先生の手のひらの上で転がされていただけなのでは?”とふと気付いて少し怖くなりそう。
> 机の上に乗らない生徒。保身の為?あるいは、あの先生とは合わない?
かなりクールで流されにくい若者だと思いました。ある意味、先生の影響を受けて自分の意思でそうしているとも取れますね~。
主演のロビン・ウィリアムズ。
彼が出演した作品。僕にとっては初めてです。
繊細な人だったのかな?
>かなりクールで流されにくい若者
なるほど、あの態度も先生の影響かも知れません。
妙に納得してしまいました(笑)。
2016/05/07 10:04 間諜X72〔
編集〕
間諜X72さんの、初ロビン・ウィリアムズ作品でしたか。それはいい出会いでしたね~。
私はどの作品だったろう?「ミセス・ダウト」?
> 繊細な人だったのかな?
ゼルダの伝説というゲームが大好きで、娘にゼルダというお姫様の名前をつけたという話を聞いたことが。私生活のことはほとんど知らないけれど、きっとあの優しい目は彼の内面を表していたと思います。
悲しいですね…。
>きっとあの優しい目は彼の内面を表していたと思います。
そう思います。
彼も色々悩んで苦しんだのでしょう。
彼の出演作品。もっといろいろ見たいです。
行って来ます!
2016/05/18 08:00 間諜X72〔
編集〕
> 彼も色々悩んで苦しんだのでしょう。
> 彼の出演作品。もっといろいろ見たいです。
心の病は目に見えないぶん難しいですもんね。
でも、たくさんの作品の中で彼が生きている!
これからも積極的に彼の出演作を観ていきたいですね~。
では、今日もいってらっしゃいませ~!