忘却エンドロール

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映画「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」感想

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スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと
製作:アメリカ’04
原題:SPANGLISH
監督:ジェームズ・L・ブルックス
ジャンル:ドラマ/コメディ/ロマンス

故郷メキシコを離れ、愛娘クリスティーナとロスに移り住んだフロール。ロクに英語も話せなかったが、裕福なクラスキー家でハウスキーパーとして働くことに。だが、クリスティーナを奥さまデボラが気に入り、自分の娘よりも構うようになり…。

例の番組で40分カット版を観ました。タイトルの”スパングリッシュ”とはヒスパニック系の人々によって話されるスパニッシュとイングリッシュが入り混じった言葉のことです。
前半はすごく楽しめました。…というか、全体的にはいい話と思うんだけども、ある一点が非常に気に食わなくてよかった部分も頭から吹っ飛んだ、というわたしのいつものパターンですね。

言葉の壁もなんのその、いつも娘にとって一番だと思える事を選んでガンガン突き進むフロール。自分に自信がなくて、他人に認めてもらうためにいつでも必死になっているデボラ。そして、お世辞にも”いい母親”ではなかった自分を自覚し、娘デボラに何も言えないアル中のエヴェリン。そんな彼らが、文化や価値観の衝突のなかで、母娘の絆を試されたりします。
前半はコメディ調でテンポよく進み、とくにデボラの夫ジョンが軽い気持で始めた”綺麗な石集めゲーム(一個につき最高5ドル)”の件は最高。本気を出してしまったクリスティーナが600ドルほど稼ぎ、それに対しフロールが文句を言うんだけど、英語をろく話せない彼女は娘に通訳を頼むしかありません。そして、議論が白熱するほどに感情を込めて通訳し始めたクリスティーナが、「これはぜんぶ返します!!」と通訳しながらしだいに顔色を変えるところは大笑いしてしまいました。

しかしながら、この楽しさも後半の浮気問題が挙がる頃には影を潜めてしまいます。デボラの強烈なキャラクターは、コメディならばただの”情緒不安定でヒステリックな母親”で済むんですが、シリアスになってしまえば”心の病に苦しむ女性”なんですよね。そうすると、今まで”忍耐強くて優しい父親”だったジョンは、妻(や家族)の問題に対して”見て見ぬ振りを続けてきたダメ親父”に早変わり。
そんな彼が、妻の浮気にどうこう言う資格があるのか? ましてや、被害者面してフロールの気を引くなんてもってのほかです。
惹かれるのはどうしようもない事として、せめてフロールに”子供が一番”と言われるまでもなく自分で「今こそ家族の問題に向き合うときだ!」と立ち上がってほしかった…。

わたし的には、恋愛に時間を割くより、アル中の母親がデボラの信頼を回復するところと、デボラとぽっちゃり系の可愛い娘バーニーとの愛情、フロールの決断をクリスティーナが受け入れるまでを丁寧に描いてほしかったです。

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