忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「疑惑の影」観ました

疑惑の影
製作:アメリカ’42
原題:SHADOW OF A DOUBT
監督:アルフレッド・ヒッチコック
原作:ゴードン・マクドネル
ジャンル:★サスペンス

【あらすじ】カリフォルニア州サンタローザ。ニューマン家の長女チャーリーは、代わり映えしない毎日に退屈していた。そこへ大好きな叔父が訪ねてくるが、彼女は秘密の匂いを嗅ぎとる。やがて、家庭調査の名目で二人の男が叔父の周りを嗅ぎ回り…。

これも久しぶりの再見です。
平凡な一般家庭のほのぼのした描写のなかで、叔父とチャーリーとの間の緊張が高まっていくのにハラハラしました。思いのほか早く叔父の秘密が明かされてしまうのだけど、それで緊張の糸が緩んだりはしないんですよね。やはり、チャーリーが母親(叔父の姉)を気遣って、どうにか自分と叔父と刑事たちの間だけで問題を解決しようとしているからでしょうか。
最初は平穏な日々に文句ばっかり垂れていたどこにでもいそうな少女が、今度は”非日常”から家族の”平穏”を守る側に。何も知らず、物騒な事ばかり言っている父親や、なんでも知っているという顔をした生意気な妹の、なんと平和なこと!(「フレンジー」の刑事の奥さんみたいに、知っててほのぼのしてるのは逆に怖い)
コミカルなやり取りに和みつつ、叔父の闇の部分に触れてしまった彼女は完全に前と同じには戻れないんだなぁと思うと、少し切なくなりました。
刑事との恋愛模様は急すぎてついていけなかったけれど、彼に頼りすぎることなく最後まで家族のために奮闘するチャーリーの健気さに心打たれます。

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■ Comment

こんにちは☆

過去記事で恥ずかしいのですが、TBの返信をさせて頂きました☆
さっき書き忘れたけど、いつもTBも有難うございます☆

>何も知らず、物騒な事ばかり言っている父親や、なんでも知っているという顔をした生意気な妹の、なんと平和なこと!

本当にそうでしたね~!
お父さんの友人の存在が、スパイスになっていたのですね!

ジョセフ・コットンが、この前「ガス燈」でめっちゃイイ人だったので、あまりの落差に私は・・・ついていけませんでした~(泣)

それで、イラスト!すごい!!!
この映画の1番こわーいシーンですものね~! 私もこの映画で一つだけなら、このシーンを選ぶと思います☆
あの恐さを、素晴らしく再現なさっていて、脱帽です♪
2010/12/17 15:48  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ。こちらこそ、いつもコメントやTBありがとうございます~!

> お父さんの友人の存在が、スパイスになっていたのですね!

お父さんと友人のやり取りにはほんと笑わされてしまいました。チャーリー側の緊張感とのメリハリが利いていて、ヒッチさんの思う壺ってとこですね~。

> ジョセフ・コットンが、この前「ガス燈」でめっちゃイイ人だったので、あまりの落差に私は・・・ついていけませんでした~(泣)

あ~、「ガス燈」の刑事さんでしたか。確かにこちらでは底知れない闇を抱えているようにみえて、いい人の彼は想像も出来ません。さすが役者さん!

> この映画の1番こわーいシーンですものね~! 私もこの映画で一つだけなら、このシーンを選ぶと思います☆
あの恐さを、素晴らしく再現なさっていて、脱帽です♪

ありがとうございます。
ヒッチさんの作品はパッと描きたいシーンが決められます。ほんとうに映画を心得ている方だったんですね。
このシーンは怖いだけでなく、チャーリーの美しさも際立ってました。あなたと同じにはならない、という彼女の意志が伝わってくるようです。
2010/12/18 11:24  宵乃
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