映画「きみの友だち」観ました
製作:日本’08
監督:廣木隆一
原作:重松清
ジャンル:★ドラマ/青春
【あらすじ】とあるフリースクールを訪れた記者の中原は、子どもたちに絵を教えている女性・恵美に出会う。彼女は”もこもこ雲”の写真を何枚も教室に飾っていた。それに興味を覚えた彼に、恵美は小中学生の頃の親友、由香の話を聞かせる。
冒頭がドキュメンタリー風で、いそがしかったので一度録画を消したんですが、それを忘れてまた録画しました。
忘れててよかった…!
全体的に静かで、穏やかで、流れる雲を眺めているような気持ちになる作風。恵美が撮った写真をきっかけに、小学生~高校生頃のいくつかの思い出を振り返っていきます。
主軸になるのは恵美とその親友・由香の友情なんだけども、ほとんどのエピソードでふたりは一緒にいません。でも、恵美が誰かと話しているとき、カメラを構えているとき、空を見上げているとき、確かに彼女たちのこころは繋がっていると感じました。
恵美がモコモコ雲の絵を見つけるシーンは涙が止まりません。
『雲があるだけで、空に表情が出る』
この言葉に、ふと空を見上げたくなりました。
ラストの余韻も素晴らしく、心に深く染みわたる青春群像劇だったと思います。
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