映画「ホット・チック」観ました
製作:アメリカ’02
原題:THE HOT CHICK
監督:トム・ブラディ
ジャンル:★コメディ
カリフォルニア。チアリーダー仲間と楽しい毎日を過ごす女子高生ジェシカは、ある朝、自分が男の姿になっていることに気付く。実は昨日手に入れたイヤリングは呪われており、失くした片方を拾った強盗クライブと体が入れ替わったのだった。
ありがちな体入れ替わりドタバタコメディだと思って観ていたんですが、予想以上に面白かったです。
この美人女子高生、小汚いおっさんになっても”美しくありたい”というパワーに溢れてるんですよ。結構あっさりと親友に事情を理解してもらってからは、消臭スプレー、ムダ毛処理、美容院でヘアセット、ペディキュア…と、頭のてっぺんからつま先までオシャレに余念がありません。
元の姿に戻るよりも、まずは今の美しさ!
姿はおっさんでも、心は乙女なのです。どんどん可愛くなっていって、女子高生と並んでも違和感がなくなっていくロブ・シュナイダーの演技が素晴らしい。
しかしながら、どんなに努力しても傍から見れば”カマっぽい”おっさん。今までどおりに振舞っていれば、ガツンとくらう始末。そんな経験を通して、彼女は今までの自分が”嫌な女”だった事に気付いていきます。
一方、呪いや、迫るチア大会にプロム、そして近くて遠い恋人ビリーへの想い…いろいろなことに奔走しているうちに、一緒になって頑張ってくれていた親友の目が恋する少女のように変わっていきます。面白いんだけど、ラストはほんのり切ない…。
原題の”CHICK”はひよこのことで、「THE HOT CHICK」は”可愛い女の子”という意味の俗語。
友情、家族愛も詰まった良質な青春コメディでした。