忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「華麗なる賭け」感想

華麗なる賭け
製作:アメリカ’68
原題:THE THOMAS CROWN AFFAIR
監督:ノーマン・ジェイソン
ジャンル:ロマンス/犯罪

ボストンの市中銀行を白昼襲撃され、200万ドルが奪われる。事件の担当となったエディ刑事は、保険会社の調査員ビッキーと共に調査を始める。やがて、彼女は実業家トーマス・クラウンが主犯だと直感し、彼に近づいていくのだったが…。

マックイーン特集を録画してすこしづづ観ているんですが、どうも私は彼が好きじゃないということに気付きました。車とかあんまり興味ないし、目元が陰気な気がして…。
そんなわけで、こちらもあまりノレなかったというか、画面分割の多用に軽く殺意を覚えたりもしたんですが、フェイ・ダナウェイとラストがよかった!
まず、フェイとマックイーンのチェスのシーン。何事にも動じなかった彼が、彼女のセクシーな仕草にもう翻弄されまくり(笑)
綺麗な腕に指を滑らせたり、唇を指でなぞったり、チェスの駒を指で弄んだり…そんな官能的な仕草にすいこまれそうになってる彼が面白かったです。
そしてラスト。邦題の意味がわかってぐっときました。愛に賭けたんだねマックイーン!
むせび泣くフェイの姿が愛おしく思えました。

マックイーンやフェイが大好きで、サスペンスを期待しなければじゅうぶん楽しめる作品だったと思います。
ちなみに原題は、直訳すると”トーマス・クラウン事件”。Affairには事件や仕事の他に、情事や恋愛のことも含まれるそうです。

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■ Comment

こんにちは☆

サラバンド、と、エレニの旅、の件は、本当に有難うございました~!納得のいくような気もしたり、まだまだ難しかったりですが、2作とも一度見たら忘れられませんよね~!

>マックイーン特集を録画してすこしづづ観ているんですが、どうも私は彼が好きじゃないということに気付きました。

ハイ、同じです。この作品、去年転記している時には全然思い出せなかったので、再見しました。

>画面分割の多用に軽く殺意を覚えたりもしたんですが

これこれ~「砂漠の流れ者」の時に聞いていたので、見ながら、あ、宵乃ちゃん、怒っているぞ~!と思っていました。

で、この作品は、19歳だったんですけど、子供だったんでしょうね~???大人が見る作品だと思いまして、今回もいまひとつでした。

宵乃さんほどではないけど、フェイはまぁ良かったです☆(イラストは、グー♪)
2010/11/13 12:28  miri〔編集

>miriさん

> サラバンド、と、エレニの旅、の件は、本当に有難うございました~!納得のいくような気もしたり、まだまだ難しかったりですが、2作とも一度見たら忘れられませんよね~!

いえいえ、わたしもぼんやりどうだったのかなぁと思っていたので、ああやって一度文章にして少し整理がついたのでよかったです。どちらも奥深い作品なので、観るひとによって、観た時期によって、またいろいろな観方ができそうです。

> ハイ、同じです。

miriさんもでしたか~。きっと男性陣にはモテモテなんでしょうね。
やりたい事をやっていて、影があって、セックスアピールもあって、憧れる人が多いというのは納得できました。

> これこれ~「砂漠の流れ者」の時に聞いていたので、見ながら、あ、宵乃ちゃん、怒っているぞ~!と思っていました。

覚えていてくださいましたか!
なんかこう『何の意味がある!!』と叫びたくなってしまうんですよね。とくに前半はイライラし通しでした(笑)

> で、この作品は、19歳だったんですけど、子供だったんでしょうね~???大人が見る作品だと思いまして、今回もいまひとつでした。

大人の雰囲気漂ってましたね~。19歳の頃も今もいまいちということは、やはりマックイーンが好きかにかかってそうです。リメイク作品があるらしいので、機会があったら観てみたいですね。


> 宵乃さんほどではないけど、フェイはまぁ良かったです☆(イラストは、グー♪)

ありがとうございます。あのシーンまで見てやっと観てよかったと思えました。
でも、彼女がフェイだと気付いたのは観た後だったり・・・(フェイは顔覚えたと思ってたのになぁ)
2010/11/13 14:52  宵乃

>画面分割の多用に軽く殺意を覚えたりもしたんですが
ここで`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!ってなりました(*ノ∀ノ)
自分の得て不得手の表現方法って確かにありますよね(ノ´∀`*)
苦手なものは出来れば見難いから止めてほしいと確かに思います(*ノ∀ノ)

それでも作品自体はとてもいいものだと他の文章でよくわかりますヾ(*´∀`*)ノ
2010/11/13 17:19  虫@貯蓄

>虫さん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!

> 自分の得て不得手の表現方法って確かにありますよね(ノ´∀`*)
> 苦手なものは出来れば見難いから止めてほしいと確かに思います(*ノ∀ノ)

そうなんですよ~、画面分割はどうしても受け付けなくて困ってしまいます。監督の新しいものへの挑戦心はわかるんですけどね。

> それでも作品自体はとてもいいものだと他の文章でよくわかりますヾ(*´∀`*)ノ

ありがとうございます。個人的な好き嫌いで作品を評価しないよう気をつけているので、そう言って頂けてほっとしました。感じ方はひとそれぞれですし、未見の方が感想を読んで”これはダメな作品だ”なんて先入観を持ってしまってはもったいないですしね。
2010/11/14 09:46  宵乃

男性にとっての究極の夢

表では大成功で大金持ち、裏では悪事を。それも中途半端な「コソ泥」ではなく大胆な悪事を。そして美しい女性におちてしまう。いろんな考えあるだろうけど、男性にとっては(すくなくともボクがおもうには)究極の夢なんですよね、そういうのって。サクセスストーリーだけではおもしろくもなんともないですから。長い時間セリフなしで続くチェスシーン、もうゾクゾクしました。この女性に見破られるためにいままでやってきたんだと主人公はおもったんじゃないかな。

華麗なるなんたらという邦題はいつから始まったのかしらないけど、この映画はOKですね。The Great Gatsby を華麗なるとしたことはゆるせないですけど。
2010/11/14 10:49  BBJJC

>BBJJCさん

> 男性にとっては(すくなくともボクがおもうには)究極の夢なんですよね、そういうのって。

あはは、男女逆にすれば多くの女性がいちどは夢みるものだと思います。生活の事なんて忘れて、極上のスリルとロマンスを味わう・・・なんとも映画的ですね。

> この女性に見破られるためにいままでやってきたんだと主人公はおもったんじゃないかな。

そう思っていたら素敵ですね!
襲撃シーンより、チェスシーンのほうがスリリングだったかも(笑)

> 華麗なるなんたらという邦題はいつから始まったのかしらないけど、この映画はOKですね。

そうですね、ラストで「ああ!」と納得できる邦題でした。「華麗なる~」は確かに多いですけど、それだけ邦題を考えるのが大変ってことでしょう。「夕陽の~」「狼の~」「荒野の~」など、邦題のパターンを調べてみるのも面白そうです。
2010/11/14 13:59  宵乃

オシャレなデート

素晴らしかったです。
主題歌はメロディや早口で歌う感じがフランス語っぽいけど、英語ですよね?
クラウンとビッキーの駆け引き。まさに華麗なる賭けです。良い邦題です。
二人が市場でデートする場面がいいです。果物を買って齧る場面。
ビッキーはクラウンといろんなデートを重ねながら、彼の魅力に引き込まれたんでしょうね。ああ言う楽しいデートの場面を描けるのは監督のセンスでしょうか?
僕の独身時代のデートは全くセンスが無かったです・・・・(反省)。
BSハイビジョンでこの映画の解説をした山本晋也監督と佐野史郎さんが「この映画は女性のミニスカートの脚を映す場面が多い。」と言ってました。僕も同感です・・・・・(^^;
他の映画とは違ったマックィーンの魅力が描かれた映画です。「こう言うセレブの役はマックィーンには似合わない。」と言う意見もあります。いろんな意見があってもいいと思いますよ。
2010/11/14 19:45  間諜X72〔編集

>間諜X72さん

いらっしゃいませ!
主題歌もよかったですよね。歌詞を検索してみましたところ、英語のようです。おまけに和訳もついてました(らっきー!)
→http://premiumage.com/oyaji/tag/%E8%8F%AF%E9%BA%97%E3%81%AA%E3%82%8B%E8%B3%AD%E3%81%91%E3%80%81windmills-of-your-mind%E3%80%81%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%92%E3%83%88/

> ビッキーはクラウンといろんなデートを重ねながら、彼の魅力に引き込まれたんでしょうね。

あんなにオシャレなデートがサマになるのは、やはりあのふたりだからでしょうか?
ふたりとも自然体で、惹かれあって当然という感じでした。

> 「この映画は女性のミニスカートの脚を映す場面が多い。」と言ってました。僕も同感です・・・・・(^^;

あっはっは!やはり目がいってしまいますよね~。フェイのうなじもセクシーでした。

> 他の映画とは違ったマックィーンの魅力が描かれた映画です。

そうですね、マックイーン特集で観た中でも、いつもと違う感じがしました。ゴルフの賭けのシーンなんか、失敗し続けてましたし(笑)
きっと、この作品で新たなファンを獲得したりもしたんでしょうね。
2010/11/15 11:23  宵乃

マックィーン

苦手ですか。^^
僕はどちらかというとご贔屓にしてましたね。
出てる作品も駄作はないし。
その中でも、これは好きな映画です。

ラストの切ない別れが堪りません。
2010/11/15 13:46  十瑠〔編集

>十瑠さん

そうなんですよ~、特別嫌いな要素があるとも思えないんですが、なんとなく苦手みたいです。
彼の出ている作品も、すごく好きなシーンは必ずあるんだけど全体ではどうだろう・・・?という感じ。

> その中でも、これは好きな映画です。
> ラストの切ない別れが堪りません。

ラストはほんとうによかったですよね!
迷わず破り捨てるプロ意識と、それでも涙する情愛。それまで冷静に観てたのが、その瞬間にこころの琴線にふれました。余韻も素晴らしいです。
2010/11/15 14:50  宵乃

なんと言ってもM・ルグラン

 こんばんは!

画面分割の多用に軽く殺意>うん、解る気が・・・。(笑)
でも当時は、結構、斬新、オシャレに感じたんですよ。
僕は、このスタイルも、作品も嫌いじゃないです。
(M・ルグランのメロディも大好きだし)
でも現在30代以下の人には、ヤフコメ見ても大不評。

好きな作品ではあるんですが、僕が失敗だろうと思うのは、この作品の主役にマックィーンを据えた事。
あまり、この人、インテリ向きじゃない。(笑)
もしポール・ニューマンだったら、もっと素敵な作品になったと思うんですよね。
そこが残念。

個人的にはF・ダナウェイの付けまつげが気になるのと、衣装がちょっと似合わないんではないかと・・・。
2012/06/28 00:05  鉦鼓亭編集

>鉦鼓亭さん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
わかって下さいますか~、ただでさえ分割画面って好きじゃないのに、あんなにいっぱい並べたって観れないじゃない!って思ってしまいました(笑)

> でも現在30代以下の人には、ヤフコメ見ても大不評。

今は簡単に様々な映像効果を使えるから、食傷気味なんでしょうね~。あと、テンポも早くなってるから、この作品はもたついて見えるかも!

> あまり、この人、インテリ向きじゃない。(笑)
> もしポール・ニューマンだったら、もっと素敵な作品になったと思うんですよね。

あ~、わかります!
やはり、マックイーンはミスキャストでしたよね。今この作品を思い出そうとしても、フェイ・ダナウェイしか思い浮かびません…。

> 個人的にはF・ダナウェイの付けまつげが気になるのと、衣装がちょっと似合わないんではないかと・・・。

付けまつげだったんですか。あんまり記憶に無いです。
衣装も…ラスト以外覚えてないですね(笑)
ラストのキャリアウーマンって感じの服装は好きかな。
2012/06/28 07:39  宵乃〔編集
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華麗なる賭け
(1968/ノーマン・ジュイソン製作・監督/スティーヴ・マックィーン、フェイ・ダナウェイ、ポール・バーク、ジャック・ウェストン、ヤフェット・コットー、サム・メルヴィル)
テアトル十瑠|2010-11-15 13:39
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