映画「リトル・ミス・サンシャイン」観た

製作:アメリカ’06
原題:LITTLE MISS SUNSHINE
監督:ジョナサン・デイトン/ヴァレリー・ファリス
ジャンル:★ドラマ/コメディ
アリゾナ州に住む問題だらけのフーヴァー一家に、ゲイで自殺未遂の伯父フランクも加わった。そんな時、9歳の妹オリーヴに美少女コンテスト出場のチャンスが。旅費節約のためボロいミニバスに乗りこみ、一行はカリフォルニアへ向かう。
いやぁ良かったですね。かなり期待して観たんですが、ほぼ期待通りでした。
なにが良かったって、あのおんぼろバスをみんなで押すところ!
どんな時でも、あの瞬間にみんなの心が一つになるんですよ。
バスが壊れて良かった~(笑)
あとは、兄妹の組み合わせが可愛い。冒頭から何もしゃべらず無愛想な兄なんですが、母が悲しんでいる時は妹に「抱きしめてこい」と指令を出したり、逆に自分が悲しんでいる時には妹がそっと寄添ってくれたりと仲良しでした。
ロードムービーで”沈黙の誓い”というと「ハリーとトント」が思い出されます。(ロードムービー大好き!)
そして、孫想いのおじいちゃんもいい!
コンテストが近づいてきて「負け犬になりたくない。パパは負け犬が嫌いだから…」と涙を浮かべるオリーヴに(もうこの時点で泣ける!)、「負け犬とは、負けるのが恐くって、何もやらない奴の事だ」と励ますおじいちゃんの表情が優しく頼もしいんですよね。
おじいちゃん直伝のダンスにも大笑いでした。直前のコンテスト風景で、大人の振りをする(させられている?)気味の悪い美少女たちを観て不愉快になっていたのが、あの面白くて暖かいダンスによって嘘のように晴れやかで楽しい気分に早変わりです。
でも、こんないいおじいちゃんなのに何故かヘロイン常用者。納得できる理由も言ってなかった気がするし、ヘロイン常用者らしい演技もしていません。わたしがオリーヴの母親なら、娘がうっかりヘロインに触ったりしないよう、おじいちゃんの部屋には入れないだろうし…。(仲良しなのはいいけどね)
これじゃPG-12も仕方がないと思える描写は個人的にマイナスでした。
ラスト、一家がおんぼろバスに乗り込んでいく清々しい表情が印象的。最初から最後まで家族がひとつにまとまることを望み、それぞれを支えてきた母親シェリルに拍手を送りたい気持ちになりました。
■ Comment
>いやぁ良かったですね。かなり期待して観たんですが、ほぼ期待通りでした。
宵乃さんもやはり好きでしたか!
もしかすると以前見てもらっているかもしれないと思いつつ・・・
時間がないので、1年半前に観て、別なブログに感想を書いていたのを貼り付けちゃいます。(mixiはTBできないのかな・・・)
以前新聞で好評だった映画評を読んで気になっていた作品でした。
一見ハチャメチャな家族ですが実はそうではない。何といっても娘オリーヴの子供らしさに救われていますが、すべてを受け入れる母親の度量が凄いと思います。老人ホームから追い出された義父、自殺に失敗しうつ病の兄を引取り、息子は9ヶ月も口を聞いていない・・・というと暗そうな家族を想像しますが、喧騒でコミカルな雰囲気の家族でした。
おじいちゃんから振り付けを教わったダンスはいったいどんな物なのだろう?ラストに“リトル・ミス・サンシャイン”コンテストで披露されるのですが・・・
観てのお楽しみです!
一緒に家族全員が舞台に上がって踊り出した時は爽快な気分とともに、感動が押し寄せました。
度の厚い眼鏡をかけた幼いオリーブの顔が寝るまで焼きついてはなれませんでしたが、宵乃さんのイラストでもう一度会えて嬉しいです。息子しか持てなかった私は、久しぶりに娘に恵まれなかったことが悔やまれたのを想い出しましたよ。
>こんないいおじいちゃんなのに何故かヘロイン常用者。納得できる理由も言ってなかった気がするし、ヘロイン常用者らしい演技もしていません。
日本では麻薬取締りが厳しいけれど、外国は意外と緩やかで目くじらたてていないのかも・・・と思ったのだけれど。
「ハリーとトント」を思い出したのは同じですね。^^
初めて観た時には、最後のダンスがあんなものとは予想してなかったので、ビックリして大笑いして、その後笑いながら泣いてしまいました。
振り返ってみると、確かにあの兄妹のふれあいにはホッとするところがありますね。
ところで、コレって続編とかってないんですかね。別に無くても良いんですが・・・。^^
宵乃さん、こんにちは。
コメント&トラックバックありがとうございました。
>バスが壊れて良かった~(笑)
ホントに、ホントにそうだと思います。
あのバスで長旅をしたからこそ
家族の結束がより深まったような気がします。
あの家族の中では母親が一番キャラ的には弱く
アクの薄い存在だったけれども、
家族がまとまるためには必要な存在ですよね。
かあちゃんは目立たなくても家族を支える
重要な存在の一人なのです。
いらっしゃいませ。
bambooさんもお好きなんですね~、嬉しいです!
> もしかすると以前見てもらっているかもしれないと思いつつ・・・
> 時間がないので、1年半前に観て、別なブログに感想を書いていたのを貼り付けちゃいます。
ありがとうございます。実はmixiは登録しないと読めないんですよね。なのでTBもたぶん出来ないでしょう。
> 一見ハチャメチャな家族ですが実はそうではない。何といっても娘オリーヴの子供らしさに救われていますが、すべてを受け入れる母親の度量が凄いと思います。
そうそう!母親が影の功労者でしたね。みんなが辛い時は真っ先に励まして、一生懸命に家族を守ろうとしてました。オリーヴの純粋さにもほんと救われていたと思います。
家族みんなで踊りだすシーンは笑いと感動が押し寄せてきました。
> 度の厚い眼鏡をかけた幼いオリーブの顔が寝るまで焼きついてはなれませんでしたが、宵乃さんのイラストでもう一度会えて嬉しいです。息子しか持てなかった私は、久しぶりに娘に恵まれなかったことが悔やまれたのを想い出しましたよ。
喜んでもらえて嬉しいです。おじいちゃんの「心も美しいから好きなんだ」というセリフも良かった・・・。ほんとオリーヴのような孫(娘)がいたら幸せでしょうね!
> 日本では麻薬取締りが厳しいけれど、外国は意外と緩やかで目くじらたてていないのかも・・・と思ったのだけれど。
いやいやいや、ちゃんと取り締まってますよ!
ただ、蔓延してるから追いつかないんだと思います。(アメリカは州ごとに厳しさに差がありますが)
むしろ日本は規制がゆるいと言われているらしいです。
2010/11/02 11:09 宵乃
あのダンスの衝撃はなかなかのものでしたね。
わたしも思わず噴きだしました(笑)
でも、その後みせるの家族愛に鼻の奥がつーんとしてきて・・・。あったかい映画です。
続編いいですね~!
あったらぜひ観てみたいです。
2010/11/02 11:17 宵乃
いらっしゃいませ、コメ&TBありがとうございます。
バスが壊れた時にはどうなるかと思ったけれど、あれがきっかけで家族がまとまっていくなんてという驚きがありました。こういう流れや伏線なんかもよかったですよね。
> かあちゃんは目立たなくても家族を支える
> 重要な存在の一人なのです。
ですよね!
あんなお母さんに憧れます。
2010/11/02 11:27 宵乃
■ Trackback
- 人生は勝ち負けだけじゃない
- リトル・ミス・サンシャイン 原題:LITTLE MISS SUNSHINE 製作2006年 アメリカ 監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス 脚本:マイケル・アーント 出演:グレッグ・キニア、トニ・コレット、 スティーブ・カレル、アラン・アーキン、 ポール・ダノ、アビゲ…
子育て 時々 映画|2010-11-02 05:46
- リトル・ミス・サンシャイン
- (2006/ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス共同監督/グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、アラン・アーキン、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン/100分)
テアトル十瑠|2010-11-01 14:56
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