忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「マジェスティック(2001)」観た

マジェスティック(2001)
よしっ、ネオンはもう二度と描かねー。
読み:まじぇすてぃっく
原題:THE MAJESTIC
製作:アメリカ’01
監督:フランク・ダラボン
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】1951年、ハリウッドデビューを果たしたばかりの脚本家ピーターは、誤解から赤狩りの標的となる。そんな時、交通事故で川に転落し、記憶喪失に。保護されローソンの町に来た彼は、第二次大戦から帰らなかったルークと間違われる。

Gyaoでこのタイトルを見つけた時は『よっしゃー、ブロンソン!』と叫んでしまったんですが、よく見たらジム・キャリー主演の全然違う作品でした…。
でも、心温まるヒューマンドラマだったと思います。観てからけっこう経つのと、先日観た「野のユリ」が素晴らしかったので印象が薄れつつありますが…。

まず、全体的に”映画大好き!”という雰囲気があっていいですね。
主人公は自分のデビュー作への思い入れが深く、何度も映画館で観ているのはもちろん、ポスターを見つければ自分の名前を誇らしげに見つめます。
記憶喪失になってたどり着いたローソンの町でも、ルークの父親だというハリーのために、映画館「マジェスティック」(意味は”堂々”、字幕では”威風堂々”でした)の再開を手伝うことに。町の人もいい人ばっかりで、必要なものがあれば何でもくれます。この町自体がファンタジー、という感じかな。
見事によみがえった”マジェスティック”が明々とオープンした時の、人々の笑顔も素敵です。主人公とハリーもまるで本当の親子のようで、見ていて幸せな気分になるのに、いつか壊れてしまうと思うと切なくなりました。

終盤の聴聞会はなかなか熱い展開を見せてくれるんですが、あまり赤狩りについて知らないせいか付いていけないものがありました。微妙に後味も悪いです。
でも、ラストの主人公の決断に救われました。
余談ですが、製作会議で彼の脚本に犬を登場させようとするプロデューサーが、なんとなく憎めません…。

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■ Comment

ラストは・・・?

6年前の記事ですが、TBしました。
ブログに移行する前に別のwebページに書いていた備忘録で、殆どストーリーしか書いてないですが。

最後の決断とは、自分がルークでないことに気付いたピーターの告白みたいなことでしたよね。
後味の悪いと書かれたラストは忘れちゃいましたぁ。^^
2010/10/10 17:12  十瑠〔編集

美しいネオン!

きれいなブルーですね~、ネオンも空も…

最初、ニューシネマパラダイスかと思っちゃいました

「マジェスティック」、ジム・キャリーの割には重そうなお話のようですね…
このところ「バイオハザード」とかアクションものばかり観ているので、今ドラマ系を観るときっとボーっとして寝てしまいそうです(T_T)

>町自体がファンタジー
という1文で「BIG FISH - ビッグ フィッシュ」を思い出しました

YouTubeで「マジェスティック」の予告観たら、劇場のネオンも映ってました
イラストが完璧にネオンの色を再現していてビックリ!
ネオン管がホントに発光しているみたいできれいですよ~

「よしっ、ネオンはもう二度と描かねー。」なんて言わずにね(^^ゞ
2010/10/10 22:39  |―|/‐\|\/|

>十瑠さん

いらっしゃいませ、コメントとTBありがとうございます。
十瑠さんは6年前に見てらっしゃるんですね~。最近古い作品ばかり観るようになって、これは新しめだなあとか思ってました(感覚が・・・あはは)

> 最後の決断とは、自分がルークでないことに気付いたピーターの告白みたいなことでしたよね。

こちら(→http://ethanedwards.blog51.fc2.com/blog-entry-1074.html)で詳しいあらすじが紹介されているんですが、何度かある彼の決断のなかで最後のローソンを選ぶところでほっとしました。ベタだけどいいんですよね。

> 後味の悪いと書かれたラストは忘れちゃいましたぁ。^^

ああいう時代だから仕方ないのかもしれないけれど、委員会との取引きでうんぬんというのがちょっと引っかかってしまいます。直前にピーターが熱弁してたので、一気に現実に引き戻されてしまったというか・・・。
でもだからこそ、ラストの決断が引き立つのかもしれませんね。
2010/10/11 11:52  宵乃

>HAMさん

ありがとうございます!
かなり気合を入れて描いたので、そう言って頂けて苦労が報われました。ネオンだけで1時間かかった気がします。目が、目がぁ・・・!

> 最初、ニューシネマパラダイスかと思っちゃいました

映画館といえばニューシネマパラダイスですもんね。

> 「マジェスティック」、ジム・キャリーの割には重そうなお話のようですね…

そうなんですよ、ジム・キャリー=コメディというイメージを覆す作品でした。重いというほどでもなく、コミカルな部分もあったりします。
わたしはどちらかというとアクションで眠くなる人間なので、先日TVでやったハムナプトラ3や、インディ・ジョーンズで意識を保つのが大変でした・・・。

> >町自体がファンタジー
> という1文で「BIG FISH - ビッグ フィッシュ」を思い出しました

ビッグ・フィッシュもいいですよね。
こちらはあそこまではいきませんが、心優しいひとばかりの田舎ってやっぱりファンタジーじゃないかなと思ってしまいます。アメリカの田舎は怖いという印象が・・・。

> ネオン管がホントに発光しているみたいできれいですよ~
> 「よしっ、ネオンはもう二度と描かねー。」なんて言わずにね(^^ゞ

ほんとうにありがとうございます!
おかげさまで、もう少しシンプルなネオンだったらいつか描いてもいいかなぁという気になってきました。シンメトリーが苦手なので、いつかバニーガールでも(ここは「ニューシネマパラダイス」って言っとけよ!)
2010/10/11 12:25  宵乃

ネオン、力入ってる!!

もともと寒色系が好みですが青色が好きな私です。守護色でもあると知ってから、尚更好きになりました。夜明けを思わせるようなブルーですね。
マジェスティックを観てからもそうだったのですが、映画館を開きたくなりますね。最近のような複合型でなく街の小さな映画館ー。当地でも4つは潰れてしまいました。
BSで久しぶりに『ギルバート・グレイブ』を観ました。
改めて観てみると、夫が首を吊ってしまい気の毒ではあるが母親はどうしてあんなにも子供たちに甘えてしまったのだろうと思えて仕方がありませんでした。太りすぎて子供たちに迷惑をかけていることを十分理解しているのだから、ダイエットするなりしてもっと努力をするべきだったのでは・・・
10年前と違う所も見えましたデス。
2010/10/13 14:29  bamboo編集

>bambooさん

> もともと寒色系が好みですが青色が好きな私です。守護色でもあると知ってから、尚更好きになりました。夜明けを思わせるようなブルーですね。

ありがとうございます。最後の仕上げの段階で人に言われて青く光らせたのがよかったみたい。守護色というのは初耳です。今調べてみたらわたしは紫でした。黄色が好きなんだけどな・・・。

> マジェスティックを観てからもそうだったのですが、映画館を開きたくなりますね。最近のような複合型でなく街の小さな映画館ー。当地でも4つは潰れてしまいました。

小さな映画館いいですね~。わたしのところでもいつのまにか映画館(だけでもないけど)がなくなっていたりします。寂しい・・・。

> BSで久しぶりに『ギルバート・グレイブ』を観ました。
> 10年前と違う所も見えましたデス。

わたしは去年観たんですが、デカプリオの好演が光ってましたね。ちょっと切ないけれど、希望の持てるラストでした。
これからbambooさんのブログにコメントに伺いま~す!
2010/10/13 15:51  宵乃

こちらにもお邪魔いたします☆

数日前に見ました☆

>よしっ、ネオンはもう二度と描かねー。

そんなこと仰らずに、素晴らしいネオンです♪
この映画館に行きたくなりました!

>でも、心温まるヒューマンドラマだったと思います。
>まず、全体的に”映画大好き!”という雰囲気があっていいですね。

そうなんですよ~!
映画好きにはたまらない作品です☆

>この町自体がファンタジー、という感じかな。

ホントにね~
実は途中までこれは夢か?と・・・誤解してました(笑)。

>見事によみがえった”マジェスティック”が明々とオープンした時の、人々の笑顔も素敵です。主人公とハリーもまるで本当の親子のようで、見ていて幸せな気分になるのに、いつか壊れてしまうと思うと切なくなりました。

本人が自分を知るのと、ハリーの顛末が同時で
こういう作品を作る監督なんだなあって思いました。

>終盤の聴聞会はなかなか熱い展開を見せてくれるんですが、

これは良かったと思います!

>あまり赤狩りについて知らないせいか付いていけないものがありました。微妙に後味も悪いです。

まあどこから見ても一番マシな成り行きだったと思えました。

>でも、ラストの主人公の決断に救われました。

これは良かったですね、甘いのかもしれないけど
(1950年代のアメリカ的に)一番良い〆方でした☆

>余談ですが、製作会議で彼の脚本に犬を登場させようとするプロデューサーが、なんとなく憎めません…。

最近オンエアあった「名犬ラッシー」見ましたか?
犬はいつも愛されますね!


.
2019/05/12 22:03  miri〔編集

>miriさん

> そんなこと仰らずに、素晴らしいネオンです♪
> この映画館に行きたくなりました!

ありがとうございます。これはめちゃくちゃ大変だったんですよ~。よく見たら、EとSが左右対称になってないし。そうとう疲れてたんだな(汗)

> 映画好きにはたまらない作品です☆
> 実は途中までこれは夢か?と・・・誤解してました(笑)

映画好きにとって、これほど優しい世界はないですよね。夢なら覚めないで!というレベルです。

> 本人が自分を知るのと、ハリーの顛末が同時で
> こういう作品を作る監督なんだなあって思いました。

他の作品でも同じような展開があったのかな?
監督の名前を見ても他の作品が思い浮かばない…(汗)

> まあどこから見ても一番マシな成り行きだったと思えました。
> (1950年代のアメリカ的に)一番良い〆方でした☆

すっかり忘れてしまいましたが、miriさんも納得の展開だったんですね。そのうち再見したいです。

> 最近オンエアあった「名犬ラッシー」見ましたか?
> 犬はいつも愛されますね!

2005年のやつですよね。見たことあるはずなのでスルーしてしまいました。内容は覚えてないけど、自分用の感想では「ラッシーの飼い主一家の描写や時代背景描写が物足りない」とありました。吹き替えカット版だったので削られた可能性も…。
狩猟民族にとって犬はかけがえのない相棒ですし、一度飼えば犬の飼い主に向ける全力の愛情が忘れられなくなるんでしょうね~。
2019/05/13 12:04  宵乃〔編集
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マジェスティック
(2001/フランク・ダラボン監督/ジム・キャリー、マーティン・ランドー、ローリー・ホールデン)
テアトル十瑠|2010-10-10 17:04
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