忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

海外ドラマ「アガサ・クリスティ ミス・マープル2/親指のうずき」観た

アガサ・クリスティ ミス・マープル2/親指のうずき
製作:イギリス/アメリカ’06
原題:MARPLE: BY THE PRICKING OF MY THUMBS
演出:ピーター・メダック
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:ミステリー

【あらすじ】夫の叔母エイダが亡くなり、遺品から絵と手紙を見つけたタペンス。事件の可能性に、彼女は手紙に記されたランカスター夫人を探し始める。同じく夫人を探していたミス・マープルは、絵に描かれた家に手がかりがあると考え…。

このジェラルディン・マクイーワン演じるミス・マープルのシリーズは、どうも好きになれません。(嫌いというほどでもないけど) 推理の時に名前がいっぱい出てくるのに映像がないこともあって分りづらいし、妙に恋愛が絡んできて鬱陶しい。というか、原作でもこんな感じなんでしょうか?(ミス・マープルも出歩きすぎ!)
この「親指のうずき」は意外と楽しめたんですが、どうも原作のタペンスが主役のシリーズに無理やりマープルを登場させたようで、私が見逃した「奥さまは名探偵」が正当な映画化作品らしいです。
”親指のうずき”は好奇心旺盛な彼女が事件を嗅ぎつけた時の表現だとか。

まあ、そんな無理やりな作品だったものの、最後まですっかり騙されてしまいました。観終わってから考えると、一番賢かったのは叔母エイダかもしれません。なんせ、あの回りくどい手紙でタペンスの好奇心をくすぐって、見事に事件を解決に導いたんですからね~。嫌っていても彼女の事を理解してたという事でしょうか。
その逆で、共犯者の愚かなこと!
彼らがしっかりしていれば最初の一回で食い止められたはずなのに、なぜ注射器なんか手に入れられる状況にしておくのか。「罪を重ねさせたくない」と思っていたのか疑問です。

ミス・マープルはおおむねタペンスを見守る役でしたが、迷える(酒飲みの)彼女を優しく導く先輩探偵という感じでよかったです。タペンスもだんだんと自信を取り戻し、生き生きしていって素敵。最後は旦那さんとの絆を深めることができてよかったね!
今週のシーズン3も観ていきたいと思います。

<2023/04/23再見>
再見なのに、初見時より理解が浅い…(汗)二日に分けて観たせいなのか、誰が誰だか途中で混乱してしまいました。タペンスのマープルへの絶対の信頼に若干疑問を抱きつつ、普通に楽しめたけどね。前回は共犯者ひとくくりに対してイラっとしたけど、今回は牧師の奥さんにイラっとしました。どっちが先に浮気したのかよくわからなかったものの、業の深さは奥さんが上だし。あと、真犯人が周りにヒントを与えてたのは、そうすれば旦那が構ってくれるからだったのかなと思ったり。二人で暮らせる高級老人ホームにでも引っ越せばよかったのに。

関連記事
「アガサ・クリスティー ミス・マープル」シーズン1 まとめ感想
「ミス・マープル3/バートラム・ホテルにて」観た

■ Comment

((*`゚д゚)ゞ ぉぉ!!!

イラストを観て一瞬『赤い影』かと思って「宵乃さんもカルトな人だったのか…」考えましたが違ってた…

最初のあらすじを読んで“タペンス”とあるのに“ミス・マープル”が出てきちゃって(。´・ω・)ん? 「宵乃さん、なんか勘違いしてるのかな?」と思いきや、こ~ゆ~作品があったのですね! <(_ _)>

ジェラルディン・マクイーワンさんのマープルは観たことがありません
ミス・マープルと言えばジョーン・ヒクソンと思い込んでいます…

な、もんだから日本で映画なら故・北林谷栄さんで、TVならば草村礼子さんにやってもらえればな~と考えたものでした
なんか顔も似てる感じがして(^^ゞ

僕んち、BSとか観れないんでアガサシリーズ観まくってる宵乃さんがうらやましい限りです

血で痔か、いや地デジ化をきっかけにそっちも観れるようにしようかなとは思うのですが、なんかTVに取憑かれて観まくってしまいそうなので今も我慢してるんです(^_^;)

ミス・マープルの作品で印象に残っているのは「鏡は横にひび割れて」です
映画化されて劇場に観に行きました
なかなか女性ならではの、と言う場面があって女王らしい作品でした

BS観たい・・・
2010/09/26 14:08  |―|/‐\|\/|

>HAMさん

いらっしゃいませ、いつもコメントありがとうございます。
「赤い影」は未見ですが、調べてみたらなんか怖そうで難しそう!
機会があったら観てみたいですね~(怖いものみたさ)

> 最初のあらすじを読んで“タペンス”とあるのに“ミス・マープル”が出てきちゃって(。´・ω・)ん? 「宵乃さん、なんか勘違いしてるのかな?」と思いきや、こ~ゆ~作品があったのですね! <(_ _)>

このシリーズはかなり改変されているらしく、ファンにもちょっと怒ってる方がいるようです。やはり、ジョーン・ヒクソンさんのミス・マープルがいいですよね~!
日本人で想像した事はなかったけれど、北林谷栄さん、草村礼子さんもなかなか♪

> 僕んち、BSとか観れないんでアガサシリーズ観まくってる宵乃さんがうらやましい限りです
> 血で痔か、いや地デジ化をきっかけにそっちも観れるようにしようかなとは思うのですが、なんかTVに取憑かれて観まくってしまいそうなので今も我慢してるんです(^_^;)

血で痔かって(笑)
確かにBS観れる(録画できる)ようになってから鑑賞数がやばいことになってます。自分でもどうやって観てるのか分らない時もあって、一日で5本とかあると頭がおかしくなりそう!
もう廃人ですね・・・。HAMさんはくれぐれもお気をつけ下さい。

> ミス・マープルの作品で印象に残っているのは「鏡は横にひび割れて」です
> 映画化されて劇場に観に行きました
> なかなか女性ならではの、と言う場面があって女王らしい作品でした

映画化というと「クリスタル殺人事件」のことでしょうか?
冒頭からいきなりクライマックスかよと驚いたんですが、マープル役が「ジェシカおばさんの事件簿」の女優さんでまたまた驚かされました。感想書こうかと思ってたのに、どのシーンを描くのか決められず諦めたという・・・。
女性ならではという事件ではありましたが、やはり彼女にはまだ早かったのかなぁと思います。切ないですよね。
2010/09/27 11:43  宵乃

こんばんは☆

>私が見逃した「奥さまは名探偵」が正当な映画化作品らしいです。

私はこの映画を見たのです!
クリスティには珍しく「フランス映画」だったので、飛びついたのです!!!
なのに、あぁそれなのに~「ださーく」でして、

テレビシリーズのマープルを少しずつ見ていて、
今回、この作品を見て、これはあの映画と同じ話だとすぐに気付き、
マープルが出るのか~と思いながら、ださーくではないよね~?と・・・

結果は、このテレビシリーズの方が、とっても良かったです☆
もちろん事件や犯人は同じだけど、
映画の方は、奥さまという人が孫までいるのですが、若くって~イイ感じはしませんでした。
それと、何でそういうふうに謎に近付けるの?と意味不明でした。

>「罪を重ねさせたくない」と思っていたのか疑問です。

お金持ちって昔から“お金を使って”その家にとって不都合な事は、隠しましたよね~!
この人たちも結局は、自分だけが大事だったのでは?辛いね~。
2010/10/01 23:37  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ!
miriさんは「奥さまは名探偵」ご覧になったんですね。面白くなかったですか~、amazonでは評判が良かったのでちょっと残念。でも、機会があったらこれと比べてみたいし、できれば原作も読んでみたいです!

> 映画の方は、奥さまという人が孫までいるのですが、若くって~イイ感じはしませんでした。
> それと、何でそういうふうに謎に近付けるの?と意味不明でした。

孫ですか!?dvdのジャケット写真を見たけれど、孫がいる歳には見えませんでした。でも、今調べたら48歳か・・・うん、いてもおかしくない。若いなぁ~!!
謎に迫る過程がちぐはぐだとミステリーは致命的ですね。

> お金持ちって昔から“お金を使って”その家にとって不都合な事は、隠しましたよね~!
> この人たちも結局は、自分だけが大事だったのでは?辛いね~。

そうですね、彼らは自分の事ばかり考えていたように見えました。
にしても頭悪いですけど(笑)
2010/10/02 09:27  宵乃

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/10/07 14:08  

非公開コメントへの返信です

*ネタバレが含まれていますので、未見の方はご注意下さい*

はじめまして、コメントありがとうございます。↑は気にしないで下さい(笑)
この作品は原作からかなり変えてあるようですね。ヒクソン版はほとんど観たことがないので、いつかこれを思い返しながら観ようと、今から楽しみにしてます!

> 「(エイダは)芸術にはまったく興味なしだったわ」ってタペンスの台詞があったし、ヒントを与えるめめ・・・とはいえど素人が描いたにしてはバラとかロープとか上手でした。

確かに言ってましたよね~。たぶん、エイダは家柄がいいようなので、若い頃にたしなみ程度に絵を習っていたんじゃないでしょうか?
それをタペンスに話したことがあるとも思えませんし、あのセリフはあくまでタペンスが知る限りの事だったんだと思います。

> そもそもランカスターさんがあの絵を他人に(エイダおばさんに)譲ってしまったのも???です。

う~ん、これはほとんど空想に近いんですが、彼女は普段は人好きのするおしゃべりなお婆さんだったんだと思います。きっと、自分や夫に危険が迫ったと感じたとき以外は、タペンスに「暖炉の奥に子供が・・・」と話したようにほいほい迂闊なことをしていたんじゃないかと・・・。

記憶がすでに曖昧なので自信はありませんが、お役に立てれば幸いです。
コメントは大歓迎ですので、これからもお気軽にどうぞ♪
2010/10/08 10:55  宵乃
名前
タイトル
URL
本文
非公開コメント

■ Trackback

.