映画「ナイル殺人事件」観ました

製作:イギリス’78
原題:DEATH ON THE NILE
監督:ジョン・ギラーミン
原作:アガサ・クリスティ
ジャンル:★ミステリー
【あらすじ】莫大な遺産を相続した美しき女主人リネット・リッジウェイ。彼女は親友ジャクリーンの婚約者と婚約し、エジプトへハネムーンに旅立った。だがジャクリーンは彼らに付きまとい、ついには豪華客船カルナーク号である事件が起こる。
最近、アガサ・クリスティ尽くしで嬉しいです。
確かこの作品は原作も読んだし、ドラマ版も観たはずなんですが…う~ん、またもや騙されてしまいました。どんだけ記憶力悪いんだわたし…。
「オリエント急行殺人事件」のポワロはどうも受け付けなかったけれど、このポワロさんはいいですね。私の中ではデヴィッド・スーシェがポワロのイメージだったのに、このひとはすんなり受け入れられました。普段は愛嬌のある紳士でも、ひとたび事件が起これば探偵の鋭い眼が光ります。
あと、作家のサロメを演じるのが「ジェシカおばさんの事件簿」でジェシカさんを演じるアンジェラ・ランズベリー。ジェシカおばさんの前に色んな作品に出てたんですね~。
ジャクリーンのストーキングには狂気すら感じました。遺跡で命を狙われたリネットを乗客がじぃっと見つめるシーンは、これから起こる事件を予感させ、これまたゾクッとします。
船の乗客ほぼすべての人に動機がある(いったいどんな偶然だ)とわかっていく過程もスリリングに描かれていました。いちいち犯行の再現映像が繰り返されたのは、もう出番のないリネットのため?
そして、明かされる驚きのトリック! 結構、力技的なところもあったけれどミステリーを観た満足感を味わえました。
探偵ものでは定番のラストのあれは個人的にあまり好きではないんだけど、それでもまた観たいと思える作品です。
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■ Comment
素敵なイラスト!!!
コブラちゃんご対面時でしょうか???
>探偵ものでは定番のラストのあれは個人的にあまり好きではないんだけど、それでもまた観たいと思える作品です。
そうですね~終わり方は「オリエント急行」が一番良くて「地中海」も良いですけど、この作品は、終わり方だけ悪いですネ!!!
ピーター・ユスチノフは、「レディL」の監督さんです。私にとってはポワロですけど!
ホント、この作品は何回見ても面白いですよ☆
最初に見た映画館、満員、当時は目の飛び出るような値段の「指定席」に座りました。
お正月映画でしたが、暑いくらいのあの劇場の人いきれを、今も思い出します。長々失礼しました。
2010/09/18 19:39 miri〔
編集〕
お、わかりますか。コブラと目が合っちゃったところです。
(こういっちゃなんだけど)コミカルなところもあるポワロさんでした。
> 終わり方は「オリエント急行」が一番良くて「地中海」も良いですけど、この作品は、終わり方だけ悪いですネ!!!
わたしも終わり方は「オリエント~」が好きです。「地中海」はいま観てる途中ですが、いい終わり方と聞いて安心しました。
4日連続やってたドラマ版でも、こういう嫌な終わり方がありましたね。
> ピーター・ユスチノフは、「レディL」の監督さんです。私にとってはポワロですけど!
監督もやってらっしゃるんですか、多才な方なんですね。これはますます「レディL」の再放送が待ち通しくなります。
> 最初に見た映画館、満員、当時は目の飛び出るような値段の「指定席」に座りました。
> お正月映画でしたが、暑いくらいのあの劇場の人いきれを、今も思い出します。
こういう思い出が加わると、映画がますます楽しくなりますね。これからもお互い、たくさんの思い出を増やしていきましょう♪
2010/09/19 09:38 宵乃
TVのCMで『ミステリーナ~ァ~ィル♪』って流れてましたね…
お正月映画でしたか…
この記事読んで早速昨夜観ました(^^ゞ
何回も観てるんですよ~
で、ちょっとここはな~と思うところ…
・全体を通して映像が劇場映画っぽくない
TVシリーズを見ている感じ…
風景の撮り方もイマイチだと思います
・カウンターの裏から急に出てくるポワロ、
コブラの入手方法、
作家:サロメの殺害方法など・・・
日本の2時間サスペンスばりに軽いと言うか、安易な作りのような気がします(>o<")
いいなぁ~と思うのは容疑者の視線でいろんな角度から事件を観れるところ!
なんだかポワロの灰色の脳細胞の中を少し覗けたような気がします
あと、ロイス・チャイルズ演じる、みんなに狙われ殺害されてしまうお金持ちのお嬢さん・リネットの乗馬が非常に上手いとこ!
お金持ちで子供のころから馬に乗ってるって感じがします
この映画の為に3カ月乗馬の特訓しましたって付け焼刃な感じには見えません
あと、ミア・ファローの個性的で、常に軽い狂気を感じる演技がこのトリックのすべてだったような気がします…巧いと思います
超個人的には大好きなオリビア・ハッセーがお飾り的な扱いで残念で、しかも母親が殺されたのに下船のときに「婚約しました!」ってニコニコしてるのはいかがなものかと思うのです・・・
比較的、文句ばかり書きましたが、それでも何度も観てしまうのです(^_^;)
※オリエント急行~のポワロも僕は好きですよ…(^^ゞ
> TVのCMで『ミステリーナ~ァ~ィル♪』って流れてましたね…
その曲は聴いたことないんですよね~。NHKでは流さないのかな?
HAMさんはもしやアガサ関係の作品はDVDを持ってらっしゃるんでしょうか。
私の記事を読んで再見してくれるなんて嬉しいです!
> 風景の撮り方もイマイチだと思います
風景は昨日観た「地中海」の蒼い海が良かったです。「ナイル」は人物の印象の方が強いですよね。
> ・カウンターの裏から急に出てくるポワロ、
これは笑いました。さすが盗み聞きの名人です。
人々の行動パターンを読んで先回りしてたんですよ、きっと(笑)
コブラは金次第で手に入るかなぁ? 終盤の「それは別の機会に使われました」というやり取りも笑えました。
> いいなぁ~と思うのは容疑者の視線でいろんな角度から事件を観れるところ!
> なんだかポワロの灰色の脳細胞の中を少し覗けたような気がします
そうか、そいういう考え方もできますね。ポワロの頭のなかでは瞬時にああやって何パターンも可能性が検証されるのか~!
> あと、ロイス・チャイルズ演じる、みんなに狙われ殺害されてしまうお金持ちのお嬢さん・リネットの乗馬が非常に上手いとこ!
身のこなしもお嬢様してましたしね。顔立ち的には下町が似合いそうとか一瞬失礼な事を考えてしまったんですが、全体の雰囲気はさすがという感じでした。
ミア・ファローの演技がトリックの肝というのも同感です。
オリビア・ハッセーは可愛かったことしか覚えてません、あはは。
強引なところも多いけど、それでもまた観たくなる愛すべき作品ですよね!
> ※オリエント急行~のポワロも僕は好きですよ…(^^ゞ
3回くらい観てるんですが、彼をみると何故か眠くなって・・・。途中うとうとしつつオチはしっかり覚えていて、楽しむ機会を逃してしまいました。メモの燃え残りを燃やすシーンとラストが好きです。
2010/09/20 11:14 宵乃
宵乃さん、こんにちは。
私も前に観たはずで、自分の過去記事を読んだ限りでは
珍しく!?自分の推理が当たって大喜びしていました。
でも、全然覚えていないのでまた観たくなってきました。
自分の感想はなんの内容もなくって恥ずかしいんですけど、
トラックバック送りますね。
マミイさんは見事事件を解決なさったんですね!!
わたしはなんとなく犯人はこの人か?くらいはあっても、トリックまで推理できる事はほとんどありません。なので自分の推理が当たった時の感動はわかりますよ~!
ほんと嬉しいですよね。
マミイさんは今はミステリーチャンネルでミステリー三昧でしょうから、それを見尽くした頃にまたこの事件に挑戦してみてください。
いつもコメントありがとうございます。
2010/09/22 09:45 宵乃
♪ミステリー・ナイル♪はこちらです。
もし、もうご存じで、お節介だったら、ゴメンナサイ☆
http://www.youtube.com/watch?v=siXFSgSm4JA
これが大音響で映画の終ったあとに流れました。
あとテレビの宣伝はこればっかりで、すごかったですよ♪
この音声はおとなしいですネ、きっとレコードでしょう。
実際は、もっと、ものすごいインパクトがありました~!
ところで、例の監督さんの「月はどっちに~」再見しました。
結構覚えているモノですネ、次々にシーンが出てきました。
今回の感想としては、まぁ色々ですが、女性って仕方ないな~って感じもありました。
岸谷君もルビイも若いですネ☆
では「大いなる西部」もリストに挙げて、いつか再見したら、レビュー読ませてもらいますネ♪
2010/10/08 20:16 miri〔
編集〕
いらっしゃいませ~。
ミステリーナイルの動画をわざわざ探していただいてありがとうございます!
いちおうちらっと聞いたことはあったんですが、今回じっくり聴かせていただきました。
> あとテレビの宣伝はこればっかりで、すごかったですよ♪
> 実際は、もっと、ものすごいインパクトがありました~!
70年代(?)のなんともいえない雰囲気が伝わってくる曲ですよね。確かにこれは癖になりそうです。
> ところで、例の監督さんの「月はどっちに~」再見しました。
> 今回の感想としては、まぁ色々ですが、女性って仕方ないな~って感じもありました。
お、再見しましたか。コニー(だっけ?)もお母さんも、主人公に甘かったですね~。ふたりで彼を取り合っている様子が微笑ましかったです。
わたしは岸谷さんしかわからなかったんですが、ほんと若いなぁと思いながら観てました。
> では「大いなる西部」もリストに挙げて、いつか再見したら、レビュー読ませてもらいますネ♪
ありがとうございます。気長に待ってますから、miriさんも焦らずのんびり楽しんでくださいね~。
2010/10/09 10:52 宵乃
原作読んで映画を見て…もう私は内容を忘れないと思います! 2か月くらい…笑。
そういえば、コブラは原作には出てこず。自分の手を使わずに探偵を殺そうというのは、まあストーリー的には考えてもいいことかなとは思います。
ピーター・ユスティノフのポワロはクセは強くなく、とっつきやすい感じ。
まさか、犯人のわけがないでしょう、というトリックでしたね。
いらっしゃいませ!
このイラストのシーンのコブラは原作では登場しないんですか~。
すっかりストーリーも犯人がどんな人だかも忘れてしまいましたが、やはり自分の手を汚すよりはこっちの方が気が楽でしょうね。
> ピーター・ユスティノフのポワロはクセは強くなく、とっつきやすい感じ。
そう、とっつきやすい感じでした。
個人的にとっつきやすさでは、ユスティノフ>スーシェ>フィニーという順かな。
フィニーさんは、小さい子が近寄れない気がする(笑)
犯人のわけがない人物が、逆に怪しい…というのも、
ある種のミステリの定番ですが、
本作はそのタイプでしたね~
本作でのこのポワロさんは、何とも普通というか
その辺にいる普通のおじさん風で、
しかも、たまたま個人的な話をしている時に限ってポワロさん近くにいて一部始終を聞いているという、なん、それ、奇跡?みたいな展開なのが、ちょっとだけひっかかりました(笑)
作品的にはやはりオリエント急行~のほうが、ミステリ的に面白いですね。
> 犯人のわけがない人物が、逆に怪しい…
> 本作はそのタイプでしたね~
また内容をすっかり忘れてますが、そういうタイプの犯人だったんですね~。次見る時も騙されそう(笑)
> たまたま個人的な話をしている時に限ってポワロさん近くにいて一部始終を聞いているという、なん、それ、奇跡?みたいな展開なのが、ちょっとだけひっかかりました(笑)
あはは、確かに。普段は探偵オーラがまったく感じられないから犯人も油断しちゃったんだろうか。
「オリエント急行」は登場人物が覚えられなくて毎回ついていけません!(汗)