映画「アガサ/愛の失踪事件」観ました

製作:イギリス’79
原題:AGATHA
監督:マイケル・アプテッド
原作:キャサリン・タイナン
ジャンル:★ミステリー/サスペンス/ロマンス
【あらすじ】1926年12月、英国女流作家アガサ・クリスティーが失踪し、林で彼女の車と荷物が発見される。彼女は前日、夫に離婚を言い渡されていた。警察が捜査を始める中、新聞記者ウォーリー・スタントンは保養地ハロゲートで彼女に出会う。
アガサの失踪事件の事はまったく知らなかったので、それを題材にしたこの作品を興味深く観れました。
主演のふたりがほんとに雰囲気あって、とくにアガサの素顔なんかまるで知らなかったので、この作品で彼女を演じる女性がもう私の中ではアガサのイメージになってしまったかも。
ひょろりと背が高く控えめで品のある彼女と、背が低いんだけども上流階級の立ち振る舞いでしっかり彼女をリードするスタントンの組み合わせが印象的。
身長差がとくに目立つダンスシーンも、そんなことはものともしない彼の貫禄と美しい映像でロマンティックに。キスシーンも素敵でした。
プールでアガサに泳ぎを教えようとして、「僕でも足が届く」みたいなことをさらっと言っちゃう彼が好きです。
空白の11日間にアガサが何をしようとしていたか?という部分も、そんなバカなと思いつつ、もしかしたら…と考えてしまうような展開で面白かったです。まあ、あんな”有名作家の亭主”扱いが嫌で浮気しちゃうような奴のために、そこまでしなくても…と思うところもありましたが、いつも静かなアガサが秘めた激しさというものが見えてサスペンスが盛り上がります。
地味だけど好きな作品。
- 関連記事
- 「アメイジング・グレイス」観ました
■ Comment
「アガサ/愛の失踪事件」
僕の中の名画100選の中でもかなり上位に置きたい作品です
と言っても好きな映画100個も数えたこともなければ、比べたこともないんですけどね…
まぁそれくらいお気に入りなんです(^^ゞ
身長差が目立つダンスシーンも、キスシーンもホント素敵でしたね~
クライマックスも女性ミステリー作家らしくて秀逸だと思います
ミステリの女王の犯す犯罪!
男なら決してこうはしないであろう…
僕の中のアガサのイメージを壊すことなく納得させてくれるストーリーに感激しました!
本など全く読まなかった僕に読書の面白さを教えてくれたのがアガサでした
「そして誰もいなくなった」
このミステリがなければきっと小説というものを読むこともなかったのではないかと…
僕のBlogでも記事を書いてありました
http://hamovie.blog28.fc2.com/blog-date-200802.html
また観たくなってきました…( ̄(エ) ̄)ノ
ところで…ダンスと言えば
宵乃さんはアル・パチーノの「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」は観たことがありますか?
劇中、タンゴを踊るのですが、それがもう素晴らしいのです!
ダスティン・ホフマン、アガサを演じたヴァネッサ・レッドグレーヴのダンスとはまた違った魅力があります!
話がずれましたが、お勧めです(^^ゞ
2010/09/14 13:07 |―|/‐\|\/|
>この作品で彼女を演じる女性がもう私の中ではアガサのイメージになってしまったかも。
そうですね、私もいつもクリスティの作品(本・テレビ・映画なんでも)に触れる時、どうしてもバネッサの顔が浮かんでしまいます。私にとっても、アガサは、この人です。(ジュリアですよ~)
前年に「ジュリア」を見て、主演のリリアンではなく、ジュリアを演じたバネッサを好きになって、どうしても見たくて、前売り券まで買って映画館に見に行きました。18歳の秋でした。
>地味だけど好きな作品。
でも、感想はいまひとつでした・・・私には地味でいまひとつ好きではない作品、です。
今回のオンエアは気になったけど、サーっと飛ばし見しただけで、例のシーンだけシッカリ再確認しました。
恐いような内容で、今もマジな謎で、こういう映画になっていて、彼女の人生こそが、どんな作品よりも一番のミステリーだったのですネ☆
2010/09/14 14:37 miri〔
編集〕
HAMさんもお好きな作品でしたか!
わたしもこの作品はロマンスとしてもミステリーとしてもかなりのお気に入りになりました。調べてみたらDVDすらなくてビックリです。
> ミステリの女王の犯す犯罪!
> 男なら決してこうはしないであろう…
> 僕の中のアガサのイメージを壊すことなく納得させてくれるストーリーに感激しました!
やってることは結構みっともないんですけど、彼女の品のある繊細な演技によってそんなふうに見えないとこが凄いです。もう私の中のアガサのイメージは彼女で固まってしまいました。
> 本など全く読まなかった僕に読書の面白さを教えてくれたのがアガサでした
> 「そして誰もいなくなった」
> このミステリがなければきっと小説というものを読むこともなかったのではないかと…
「そして誰もいなくなった」は私も大好きです!
それまでも小説はちょこちょこ読んでいたけど、ミステリに嵌ったのはアガサがきっかけでした。授業の合間に夢中で読んでたな~、懐かしい!
コロンボも好きだけど、ポワロやホームズを観たらやや霞んでしまいます(笑)
> 宵乃さんはアル・パチーノの「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」は観たことがありますか?
> 劇中、タンゴを踊るのですが、それがもう素晴らしいのです!
おお、アル・パチーノのタンゴですか。情熱的なダンスなんでしょうね~!
タイトルは知ってましたが未見です。機会があったらダンスに注目して観てみますね♪
2010/09/15 10:03 宵乃
コメント&TBありがとうございます。
アガサ役の方がジュリアの人だったのは、映画鑑賞後に知りました。あんなにひょろっとした人だったんですね~。
> 前年に「ジュリア」を見て、主演のリリアンではなく、ジュリアを演じたバネッサを好きになって、どうしても見たくて、前売り券まで買って映画館に見に行きました。18歳の秋でした。
> でも、感想はいまひとつでした・・・私には地味でいまひとつ好きではない作品、です。
う~ん、わたしと全く逆ですね。わたしはジュリアに感情移入できず(思っていたより私はレジスタンスが苦手だったようです)あの作品もノレなかったんですが、アガサを演じる彼女には惹かれるものがありました。
> 恐いような内容で、今もマジな謎で、こういう映画になっていて、彼女の人生こそが、どんな作品よりも一番のミステリーだったのですネ☆
そうですね~、この謎を謎のままにして逝ってしまったのは、彼女のちょっとした茶目っ気だったのか、それとも本当に誰にも言えないような秘密があったのか・・・。さすがミステリの女王という感じです。
2010/09/15 10:22 宵乃
アガサの失踪事件が映画になったんだ!観なくては・・・と思ったのはもう20年近く前になってしまったのですね。
まさしく光陰矢のごとしだぁ~!
>身長差がとくに目立つダンスシーンも、そんなことはものともしない彼の貫禄と美しい映像でロマンティックに。キスシーンも素敵でした。
>プールでアガサに泳ぎを教えようとして、「僕でも足が届く」みたいなことをさらっと言っちゃう彼が好きです。
やはりホフマンでしたか!
我が家も夫と私はほとんど背丈が同じなので、学生時代から20代半ば頃までは意識していなかったといえば嘘になります。私が勝手に思っていただけで、彼は思春期時代に悩みはくぐり抜けてしまっていて何のそのといった風でした。ヒールの高い靴が苦手だったのは幸いでした(笑)
ハムさんがコメントされている「セント・オブ・ウーマン」は大好きな作品です。アルパシーノも秀逸でしたが、クリス・オドネルも良かったです。タンゴを踊るシーンはそれはもう素敵でしたね。
(残念ながら添付されたURLではHAMさんのとこへは跳べませんでした・・・。もしかするとHAMさんは○○さんかな???)
アガサの失踪事件ー、観たい映画です。
街へ出かけたついでに「サボテンの花」を訊ねましたが置いてありませんでした(*_*;。
ポワロを録画するのを毎回忘れていて、昨夜やっと撮れました。やわらかくなった陽射しは映画日和ですね。
いらっしゃいませ。
観ようと思ってそのまま20年忘れてたのでしょうか?
わりと地味な作品ですし、dvdもないから簡単には見れないですしね。bs2で再放送あるかな?
> 私が勝手に思っていただけで、彼は思春期時代に悩みはくぐり抜けてしまっていて何のそのといった風でした。ヒールの高い靴が苦手だったのは幸いでした(笑)
背の低い男性と背の高い男性は気にする方も多いですけど、気にせず颯爽としているのが一番ですよね。わたしもヒールの高い靴は苦手です。
> ハムさんがコメントされている「セント・オブ・ウーマン」は大好きな作品です。アルパシーノも秀逸でしたが、クリス・オドネルも良かったです。タンゴを踊るシーンはそれはもう素敵でしたね。
おお、bambooさんもおススメの作品ですか。これはますます観るのが楽しみになってきました。タイトルは何度も耳にしてるんですけどね~。なんで今まで観てないんだろう?
(URLをコピーしてアドレスバーに入れれば、ちゃんといけるはずなんですが???
もしダメならこのブログのブックマークにある「Cinematheque 5+」でHAMさんのブログに行けます)
> 街へ出かけたついでに「サボテンの花」を訊ねましたが置いてありませんでした(*_*;。
> ポワロを録画するのを毎回忘れていて、昨夜やっと撮れました。やわらかくなった陽射しは映画日和ですね。
「サボテンの花」ありませんでしたか。今ではなかなか手に入らないかもしれません・・・。
ポワロは「マギンティ夫人は死んだ」が雷雨で20分ほど観れませんでした。さいきん再放送を願ってばかりです。(関東は今、寒いくらいです。ブルブル!)
2010/09/16 13:29 宵乃
期待はずれでない、ばっちりの秀逸な作品でしたね!
>空白の11日間にアガサが何をしようとしていたか?という部分も、そんなバカなと思いつつ、もしかしたら・・・と考えてしまうような展開で面白かったです。まあ、あんな”有名作家の亭主”扱いが嫌で浮気しちゃうような奴のために、そこまでしなくても・・・と思うところもありましたが、いつも静かなアガサが秘めた激しさというものが見えてサスペンスが盛り上がります。
あの著名なアガサが「離婚しないで!」とスタントンにすがるシーンが忘れられません。あれほど才能豊かな彼女でさえおろおろしてしまうのか・・・。アガサが等身大の女性に近づいてますます好きになっちゃいました。
>アガサの素顔なんかまるで知らなかったので、この作品で彼女を演じる女性がもう私の中ではアガサのイメージになってしまったかも。
私もそうです。バネッサが良い味を出していましたね。
2011/04/27 14:35 bamboo〔
編集〕
ご覧になりましたか。アガサのイメージぴったりで、隠れた秀作でしたよね!
> あれほど才能豊かな彼女でさえおろおろしてしまうのか・・・。アガサが等身大の女性に近づいてますます好きになっちゃいました。
そうそう、一気に身近に感じましたよ~。これからは彼女の作品を読む時、彼女がストーリーを練っている姿も一緒に思い浮かびそうです。
バネッサさんもホフマンもはまり役でしたね♪
2011/04/28 09:43 宵乃