映画「勝負(かた)をつけろ」観た
読み:かたをつけろ
原題:UN NOMME LA ROCCA
製作:フランス/西ドイツ’61
監督:ジャン・ベッケル
原作:ジョゼ・ジョヴァンニ
ジャンル:★ドラマ
【あらすじ】殺人容疑をかけられた友人アデを救うため、マルセイユにやってきた山師ロベルト・ラ・ロッカ。だが、アデを陥れた男ビラノバを殺してしまい、間もなくアデは投獄された。ひと悶着起こした彼は、アデと同じ刑務所に投獄され…。
友人がピンチというのに、前半はあまり助ける努力をしているように見えない主人公。早撃ちは格好良かったものの、正直ハズレかと思いました。(フィルムノワール好きにはたまらないみたいです)が、中盤の(故意に?)刑務所に入ってからは、友情がきらりと光り面白くなってきます。
なかでも印象的なのが、刑期を短くするために参加した地雷掘り!
今ではネズミ(HeroRATS)による地雷探知でかなりの成果を上げているようですが、昔はこういうのが一般的だったんですね。汗が落ちるのにも冷や冷やしてしまうような緊迫感が伝わってきます。
疲れ果てたロッカのため、こっそり難しい作業を代わりに行うアデの友情にぐっときました。
それだけに、友情の終焉を迎えるラストはやるせない…。人間はそうそう変われないのかと、虚しさに襲われました。
原題の意味はたぶん「その名はロッカ」というところでしょう。
同じ原作、同じベルモント主演で再映画化した『ラ・スクムーン』という作品があるらしいので、機会があったら観てみたいです。