忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ジャッカルの日」観ました

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Tag:フランス イギリス 

ジャッカルの日
製作:イギリス/フランス’73
原題:THE DAY OF THE JACKAL
監督:フレッド・ジンネマン
原作:フレデリック・フォーサイス
ジャンル:★サスペンス

【あらすじ】1963年フランス、ドゴール大統領暗殺に失敗したOAS(秘密軍事組織)は、壊滅状態に追い込まれた。彼らは、顔も名前もわからぬ相手外国の殺し屋「ジャッカル」に暗殺を依頼する。刑事ルベルは暗殺を阻止せんと捜査を始め…。

わたしは銃撃戦があまり好きではないんですが、その最たる理由が”数撃ちゃ当たる”というやり方が多いということ。きちんと狙って当てるプロが出てこないとロマンを感じない人間なもので。
というわけで、スナイパーもの大好きなので、以前に録画失敗して前半しか観てなかったこの作品も楽しみにしてました。
ところが、この間のお昼のロードショーで観始めたら、たぶん冒頭がダイジェストになってる(笑)
まあ、時間が限られているから仕方ないか。

この暗殺者さんは飄々としていて格好いいけど、ちゃんと考えているんだかいないんだかよくわからないところがありましたね。わざわざ夫人を殺しに戻ったけれど、他に方法はなかったんでしょうか?
でも、刑事の追跡をいつも一足違いのところで逃れるところはさすが!
最後まで緊張感が続き、目が離せませんでした。警察の手がのびてきても淡々とプロの仕事をしていますし、女だけでなく、男も平気でたぶらかしてしまうっていうのもね~。
しかし、最後に普通に外してしまったのには正直拍子抜けです。誰かの妨害で、とかならともかくねぇ。
それでも、いつか完全版を観たいと思える作品でした。

<追記:2014/12/9>
完全版を再見しました。やっぱり淡々と計画の準備を進めるジャッカルが渋い。抵抗しない夫人と、夫人を優しく殺した後、暗闇の中で一度夫人の遺体をじっと見つめるシーンが印象的だった。終盤はかなり警察が迫ってきて追い詰められていたけど、それでも計画を実行したのは夫人を手にかけてしまったからだったのかな?
外したのも、そんな自分に動揺していたからだったりして。

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■ Comment

また懐かし~

こんばんは(・・)/

中学生の頃に初めて観て、映画好きのクラスメイトとあの銃の調整シーンを熱く語り合ったのを思い出します
銃を固定するためのロープの巻き方…
あのドライバーでちょっとづつ照準を決めていって、最後に炸裂するスイカ!
淡々と静かなシーンではありますが脳裏に焼き付いています

あの緻密さの割にあっさり大統領を撃ち損じるのも“逆”にヾ(;;゚Д゚)ノ 工工エエェェェェエエ工工?!?!って感じで僕は好きなんですよ(^^ゞ

誰ともわからずに埋葬されるラストもいいなぁ~

決して出来の良い映画ではないけれど好きな映画です

あと、素揚げのジャガイモも大好きです!
2010/07/16 22:39  |―|/‐\|\/|です!

組み立て銃が

ガンマニアな私としてはツボでした(^^;
ゴルゴ13とかにも影響あたえてるんじゃないでしょうかね?
あとクルマもカッコイイアルファロメオのスパイダーとかにのったりしてて、
全体的にヨーロッパを強く意識した最初の映画かもしれません。
2010/07/16 23:50  tonbori編集

>HAMさん

いらっしゃいませ~。
銃の調整シーン、いいですよね!
わたしも彼の一挙一動をまじまじと観察してしまいました。「ロープをああやって使うのか」と、使う機会は絶対に訪れないだろうことを記憶にとどめたり(笑)
あの、何でもないといった感じに淡々と作業するところが格好いい・・・。
スイカに顔を描いちゃうところとかは、意外と可愛いんですけどね。

> あの緻密さの割にあっさり大統領を撃ち損じるのも“逆”にヾ(;;゚Д゚)ノ 工工エエェェェェエエ工工?!?!って感じで僕は好きなんですよ(^^ゞ

確かに、冷静沈着な彼の”人間臭さ”を感じるシーンかもしれません。
たぶん、次に観る時はこういうところも楽しめると思います(完全版が観たい!)

> あと、素揚げのジャガイモも大好きです!

美味しく頂きました~。ジャガイモは育てるのがメチャクチャ簡単なので、芽が出てしまった時は四つ切にして埋めてみるといいですよ。水さえやってれば元を取れますから。
2010/07/17 09:08  宵乃

>tonboriさん

コメントありがとうございます。
tonboriさんはガンマニアでしたか。車のパイプや杖の中に仕込んでおくところなど、さすがプロという感じで格好良かったですよね。
わたしは銃には詳しくないんですが、ガンマンやスナイパーは大好きです。
きっと、ゴルゴ13の作者も一度は観ていそう(笑)
ターゲットが実際に暗殺未遂事件のあったド・ゴール大統領というのもよかったです。
2010/07/17 09:25  宵乃

こんにちは。

これまた懐かしいですね。
スナイパーモノでは初めて観た作品でした。

細かく調整をして照準を決めたりしていくところが、やはり普通の銃撃戦よりも静かなる盛り上がりを見せてくれますね。
おっしゃるとおり戦争モノでは数撃ちゃ当る、手榴弾などにしても周囲を殺傷する問的の爆弾ですから、とにかくまず撃て!ですからね。(^^;
スナイパーには独特の美学があると思います。

狙撃手の戦い方には「フルメタルジャケット」で描かれたような恐い面もあるんですけどね。
2010/07/17 12:17  白くじら編集

>白くじらさん

> スナイパーモノでは初めて観た作品でした。

こんにちは。
わたしは確か「スターリングラード」ですよ。スナイパー同士の緊迫した闘いに惚れました。
こちらを先に観ていたとしても、やっぱり惚れこんだと思いますけどね~(笑)

> 細かく調整をして照準を決めたりしていくところが、やはり普通の銃撃戦よりも静かなる盛り上がりを見せてくれますね。

そうですよね。プロのこだわりが観たいのであって、殺しを観たいわけじゃないんですよ。マフィア抗争の銃撃戦なんかは煩いばっかりで好きになれません。そういう点で、この作品はかなり楽しめました。

> 狙撃手の戦い方には「フルメタルジャケット」で描かれたような恐い面もあるんですけどね。

「フルメタルジャケット」は残念ながらまだ未見です・・・。鬼教官がでてくるという話は聞いたことがあったけれど、これも狙撃手が描かれているんですね。機会があったらぜひ観てみたいです。
2010/07/17 13:17  宵乃

こんにちは☆

再見しました!
高校生以来で、当時は今思うとかなりカットされていたのでしょうけど、とても気に入った作品で、10年間のベスト10の次点にも入っています。

今回はCSだったのでノーカットで、しっかり鑑賞しました。宵乃さんも、是非、完全版を鑑賞なさって下さいね!

イラストのスイカちゃん、可愛らしいですネ♪ 全然この場面は覚えていなかったけど、静かな迫力がありましたね~!

>女だけでなく、男も平気でたぶらかしてしまうっていうのもね~。

暗殺者、ですよね、良し悪しは別にして、こういう事もその技術の一つかも?
とにかく、今見ても、大好きな作品になりました☆

あの~昨日の「チップス先生」のコメントで、ハーバート・ロス監督の事ですけど、長い作品が多いのではなく、あの書き方はまずかったので、ゴメンなさい。

この人は「愛と喝采の日々」「グッバイガール」など、高校生の頃一番好きだった監督で、昨日納得したと書いたのは、作風についてだったんです、紛らわしくてゴメンネ☆

是非上記2作は、いつか機会があれば、是非鑑賞なさって下さいね~♪
2010/11/07 13:16  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ、miriさんも好きな作品だったのですね~。
この緊張感、たまりません!

> 今回はCSだったのでノーカットで、しっかり鑑賞しました。宵乃さんも、是非、完全版を鑑賞なさって下さいね!

はやくノーカットを観てみたいです。とりあえず衛星映画劇場にリクエストしてみよっかな♪

> イラストのスイカちゃん、可愛らしいですネ♪ 全然この場面は覚えていなかったけど、静かな迫力がありましたね~!

あの主人公があんな落書きをするとは思わなかったので、ちょっと可愛く思えてしまいました。でも、その後ズキュンとやっちゃうんですけどね(笑)

> >女だけでなく、男も平気でたぶらかしてしまうっていうのもね~。
> 暗殺者、ですよね、良し悪しは別にして、こういう事もその技術の一つかも?

師匠とかいたんでしょうかね? あの女の人の時と同じように、さらっとたぶらかしたんだろうなぁ。

> この人は「愛と喝采の日々」「グッバイガール」など、高校生の頃一番好きだった監督で、昨日納得したと書いたのは、作風についてだったんです、紛らわしくてゴメンネ☆

いえいえ、こちらこそ読解力が足りなくてゴメンナサイ!
そういえば「愛と喝采の日々」は観てました。プリマの娘と母と友人の話しですよね?
あれはちょっと観ていて疲れたんですが、もう少し経ったらもっとわかるような気がします。「グッパイガール」も覚えておきますね~!
2010/11/07 15:07  宵乃

No title

CATVで見ました。
「女だけでなく、男とまで寝たのに、結局狙撃は失敗した。」と
ネットや映画の本に描かれていますね。
それよりも、政府側に拷問を受ける男性の場面がショックでした。
国家とは、あんなもんかと・・・・。

狙撃失敗。偶然相手が動いた。
よくある事なのかな・・・?
2012/04/30 21:09  間諜X72〔編集

>間諜X72さん

いらっしゃいませ、ごらんになったんですね!
わたしは未だに完全版を観られてません。リメイクの「ジャッカル」は再見したんですが、遠隔操作で狙撃というのがいまいち燃えなかった・・・。

> それよりも、政府側に拷問を受ける男性の場面がショックでした。
> 国家とは、あんなもんかと・・・・。

そのシーンは覚えてないです。そういうシーンは、実際にありそうだから怖いですよね。アメリカだけでなく、世界ではまだまだそういう事がまかり通ってるのかもしれません。

> 狙撃失敗。偶然相手が動いた。
> よくある事なのかな・・・?

プロならふいに動くことも計算して、二射目も準備してほしいところです。
2012/05/01 10:54  宵乃〔編集

ジャッカル役のエドワード・フォックスが良かった

こんばんは。

僕は今でもプロの狙撃手と聞くとジャッカルを思い出します。
これ、最初は試写会で観たのですが、イラストの場面では一瞬「ウォ!」っと、どよめきが起こりましたよ。
普段はなるべく気配を消し普通の人に紛れ込み、でも、利用できるものは何でも利用し、目的の時間に目的の場所へ確実に辿り着く。
そんな機械のようなプロでも、気まぐれな偶然には勝てない、
僕は、それが面白かったです。

二発目>もう40年以上前だから、ハッキリとは言いかねるけど、
一発目を外した後、動揺することなく二発目を装填、そこへ刑事達が突入、最初に部屋へ入ってきた刑事を装填した弾でジャッカルが射殺、その隙にルベルがジャッカルを射殺、そんな記憶だったんですけど、違いますか?

そう言えば、あの頃、ジャッカルみたいにアスコット・タイをするのが流行ってました、自分もした記憶が・・・。(笑)
2012/06/07 00:00  鉦鼓亭編集

>鉦鼓亭さん

いらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
エドワード・フォックスよかったですよね~。一回しか見てないのに、今でも顔が浮かびますよ。淡々と仕事をこなす姿が様になってました。

> これ、最初は試写会で観たのですが、イラストの場面では一瞬「ウォ!」っと、どよめきが起こりましたよ。

あはは、あんな練習方法があるなんて!
リメイク版ではかぼちゃで、無駄に残酷なシーンにしていてがっかりでした。まあ、印象的ではありましたが。

> そんな機械のようなプロでも、気まぐれな偶然には勝てない、
> 僕は、それが面白かったです。

完全版を見る事があったら、そういう点も楽しめる気がします。
なにせとんでもないカット版だったので、積み重ねが足りなかったんでしょうね。狙撃シーンもその時、確認したいと思います。

> そう言えば、あの頃、ジャッカルみたいにアスコット・タイをするのが流行ってました、自分もした記憶が・・・。(笑)

影響力のある作品だったんですね!
男の子が憧れるのもわかる気がします。
2012/06/07 07:13  宵乃〔編集

蜂蜜色の日に観ました

宵乃さんが描いたイラストとぴったりの感想でした。
暗殺を扱った映画なのに牧歌的な雰囲気!
当時観ていたらもっとはらはらどきどきさせられたかもしれない。それでも殺し屋家業のジャッカルがプロに徹していたのは見応えがありました。髪を染めたり、亡き人にすり替わったり、銃までプロに注文。出来上がった銃を工具で微調整するところなんか。
あのスカーフはアスコットタイっていうんだね。
2014/09/29 14:14  しずく〔編集

>しずくさん

> 宵乃さんが描いたイラストとぴったりの感想でした。
> 暗殺を扱った映画なのに牧歌的な雰囲気!

ありがとうございます。
70年代の映画らしく、どこかのんびりした雰囲気がありましたよね。
今リメイクしたら、カーチェイスやCG満載のスピーディな別物になることでしょう(笑)
まあ、リメイクはすでにブルース・ウィリスで出てますが。

> 当時観ていたらもっとはらはらどきどきさせられたかもしれない。それでも殺し屋家業のジャッカルがプロに徹していたのは見応えがありました。

そうそう当時見ていたらもっとハラハラしていたと思います。
飄々としつつ見事に警察の手を逃れるところはさすがです。

> あのスカーフはアスコットタイっていうんだね。

何気にオシャレな殺し屋さんですよね。
コメントありがとうございました♪
2014/09/29 15:34  宵乃〔編集

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2014/09/29 16:42  

>鍵コメさんへ

もちろんOKですよ~。
どうぞ貰ってやってください♪
2014/09/30 07:34  宵乃〔編集

No title

>暗闇の中で一度夫人の遺体をじっと見つめるシーンが印象的だった。

宵乃さん、結構この夫人との関係が印象に残られたようですね。
2度目の逢瀬は事故った後の一時避難みたいなものでしょうけど、最初のホテルでの積極的なアプローチにはこの殺し屋の本気度が表れたみたいで、原作の描写が読みたくなりました。

傑作でした。
2015/04/30 22:01  十瑠

>十瑠さん

いらっしゃいませ!
再見では夫人との関係に目が行って、自分の中ではラストに外してしまうのも納得できました。やはり良い作品は1度観ただけではもったいないですね。

> 2度目の逢瀬は事故った後の一時避難みたいなものでしょうけど、最初のホテルでの積極的なアプローチにはこの殺し屋の本気度が表れたみたいで、原作の描写が読みたくなりました。

そうか、原作を読めばこの寡黙な殺し屋の内面ももっとわかるのか!
原作も傑作みたいだし、読んでみたいですね~。
2015/05/01 07:37  宵乃〔編集

No title

レンタルDVD返却前に、その<夫人の遺体をじっと見つめるシーン>を再確認してみました。
無言だし、顔のアップにもならなかったのでシカとは分かりませんが、想像するに、『手にかけちゃったけど、他に方法はなかったのか・・・』なんて一瞬振り返ったんでしょうかねぇ。
こんな1秒にも満たないかも知れないショットに気付くなんて、宵乃さん、流石。
2015/05/01 16:25  十瑠

No title

1秒→数秒 の間違いです。
2015/05/01 16:48  十瑠

>十瑠さん

確認して下さったんですね!
そうなんですよ、ほんのりとジャッカルに後悔や戸惑いを感じられるシーンで想像が膨らみました。
同じ女としてあの夫人には同情してしまったので、彼に少しでも夫人を想う気持ちがあれば…と思って観ていたから気付けたのかもしれません。
いつも鋭い考察をされている十瑠さんにそんな風に言ってもらえて嬉しいです♪
コメントありがとうございました。
2015/05/02 10:36  宵乃〔編集
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