忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「誰も知らない」を観終わりました

 | 社会派ドラマ  com(8) 
Tag:日本 是枝裕和 

誰も知らない
製作:日本’04
監督:是枝裕和
ジャンル:ドラマ

【あらすじ】安アパートに引っ越してきた母親けい子と息子の明。だが、実際には他に京子、茂、ゆきの3人の子供がおり、家を追い出されないよう嘘を付いたのだった。やがて、新しい恋人ができた母親はわずかなお金を残し家を出て行き…。

トランクが怖くなりました。
飛行機の音、サンダルの音、公衆電話のコインが落ちる音が耳から離れません。
最後までよそ見をする事も出来ず、終盤は息をするのも一苦労。
タイトルが胸に突き刺さるようです…。
観終わってから、題材になった「巣鴨子供置き去り事件」の事を知って愕然としました。
一生忘れない作品になりそうです。

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■ Comment

こんばんは☆

>168 誰も知らない 6月17日(金) レンタルDVD
>監督・是枝 主演・柳楽
>感想・確かに彼の演技は素晴らしかったけど、悲しい話だったよね・・・。

忙しい時期でして、これだけしか書いていませんでした。5年前です。
私はこの事件を知っていて、彼のカンヌ受賞等で興味があり、借りて見たのですが、本当に辛い作品で・・・。
(私も色々なシーンが忘れられずに残っていますが、だんだん薄くなってゆくと思います・・・)

でも、現実の事件の方がもっと悲惨だったので、映画はまだマシみたいでしたね・・・。

>タイトルが胸に突き刺さるようです・・・。

親が鬼、の一言で済みませんよね・・・気付いていた人は居たのだから。
この事件以降、たしか水道だけは不払いでも止めない事になったのですよね?
誰かの犠牲がなかったら、そういう事さえ分からないのかな? 現代人って、進化していないなぁって思います。
2010/06/09 19:01  miri〔編集

>miriさん

いらっしゃいませ。
悲しい話でしたよね。わたしも観終わってずーんと重い気分になってしまって、このままじゃ眠れないと思い即感想をアップしてしまいました。

> (私も色々なシーンが忘れられずに残っていますが、だんだん薄くなってゆくと思います・・・)

ずっと前に観たトラウマ映画「アフガン零年」がいまだに忘れられなくて、思い出すと気持ちが悪くなってしまいます。この作品もこうなりそうで怖い・・・。

> でも、現実の事件の方がもっと悲惨だったので、映画はまだマシみたいでしたね・・・。
> 親が鬼、の一言で済みませんよね・・・気付いていた人は居たのだから。
> この事件以降、たしか水道だけは不払いでも止めない事になったのですよね?
> 誰かの犠牲がなかったら、そういう事さえ分からないのかな? 現代人って、進化していないなぁって思います。

この作品のおかげで事件についても知ることができました。でも、水道代の事は初耳です。まだまだ知らなきゃならないことがたくさんですね。
誰かの犠牲があってわかった事だから、せめて忘れずに今後に生かしていかなければならない、としみじみ思いました。
2010/06/10 07:12  宵乃

追伸

昨夜書き忘れましたが、頂いたあの画像、あまりにも良いので、私のパソコンのデスクトップ画像にさせてもらいました。

大きくても、そんなに粗く感じませんよ~!
ホント素敵な画像を有難う☆
この夏は、これでゴーゴーですわ~♪
2010/06/10 09:05  miri〔編集

>miriさん

> 昨夜書き忘れましたが、頂いたあの画像、あまりにも良いので、私のパソコンのデスクトップ画像にさせてもらいました。

うゎぁぁ~~! ちょっと恥ずかしいですよっ。嬉しいけど、恥ずかしいっ!
ほんとに拡大しちゃって大丈夫ですか?
人とか雑だったし、こんなことならもっと描き込むんだった・・・。

> ホント素敵な画像を有難う☆
> この夏は、これでゴーゴーですわ~♪

なんか顔が熱くなってきたんですが、喜んでもらえて嬉しいです。夏をエンジョイしてくださいね~。いつもありがとうございます♪
2010/06/10 11:28  宵乃

宵乃さん(^^)こんばんは!
いつもありがとうございます。

自分もこの作品はちょっと前に鑑賞しました。
宵乃さんが仰る様に忘れられない非常に辛い作品でした。

こんな悲しい事件があったとは、そしてその様な不幸が人知れず、誰にも知られず起こっていたとは、観ていて苦しくなる作品でした。
実際の事件はもっと悲しいですしね。何とも言えない気持ちになります。

「誰も知らない」というタイトルは、あの子達の事、そこで起こっている悲劇を「知らない」という事と、知っていても見て見ぬふりの「知らない」と二つの意味があると感じています。

でも、子供たちの自然な素晴らしい演技がこれまたとても印象に残っています。


それと自分の所にもいつもコメントを頂きまして本当に感謝しています。(^^)

いつもありがとうございます。(^^)

2010/06/10 19:06  ユウ太

>ユウ太さん

いらっしゃいませ!
こちらこそ、いつも仲良くしてもらってありがとうございます。

> こんな悲しい事件があったとは、そしてその様な不幸が人知れず、誰にも知られず起こっていたとは、観ていて苦しくなる作品でした。

そうですよね。あの辛い事故の後、大人に頼るわけでもなく”日常”に戻ろうとする姿を見て、”ああ、こんな事があっても誰も知らないし、彼もそれでいいと思ってるんだ。今までがそうだったから、そう思うようになってしまったんだ。”とわかって涙が溢れてきました。

> 「誰も知らない」というタイトルは、あの子達の事、そこで起こっている悲劇を「知らない」という事と、知っていても見て見ぬふりの「知らない」と二つの意味があると感じています。

ほんとうにその通りだと思います。彼が頼った時に、冷たくあしらった大人たちや、知ろうと思えば知ることのできた身近な大人たちは、こんな事があった後にどう思うんでしょうね?
子供たちの演技が素晴らしかっただけに、わたしにとって忘れられない・忘れてはならない作品になったと思います。
2010/06/11 10:29  宵乃

こんばんは。

>トランクが怖くなりました。

これ、すごく、わかります。

コインが落ちる音も耳に残りました。

>最後までよそ見をする事も出来ず、終盤は息をするのも一苦労。

自分も、何も予備知識なく観たのですが、最後は目が離せず、息づまるというか

何もできずに、
(当たり前のことですが)
観ることしかない
自分に対する情けなさとか

あの母親の言葉にも
胸を衝かれるというのか。

愚かな母親、身勝手な母親と
断ずることは可能なんですが・・・

それでも、弱いものから
もっと、弱いものに向かっていく
貧困や不幸の連鎖。

人生の見たくない
できれば気がつきたくもない
真実を見せられた作品でした。

ただ、淡々と描かれるからこそ
余計に届くようなものがあった気がします。

それでは。

2010/06/11 19:25  きみやす

>きみやすさん

こんにちは。
この作品は冒頭の”トランクから子供が出てくるシーン”から唖然としてしまいました。わたしもタイトルしか知らない状態だったので、段々と不穏な気配が濃くなっていくのが怖かったです。

> 何もできずに、
> (当たり前のことですが)
> 観ることしかない
> 自分に対する情けなさとか

そうなんですよね。私たちにはみている事しか出来なくて、当時は”誰も知らない”状態で・・・。終盤は「わたしはどうすればいい?」という問いが頭の中をぐるぐるしてました。

> それでも、弱いものから
> もっと、弱いものに向かっていく
> 貧困や不幸の連鎖。

古今東西、世界中に溢れているのだろう事はわかっても、なかなか真正面から受け止めるのは難しい事ですよね。この作品は実際の事件とは違う描き方をしてましたが、誰も知らないところで同じ様に苦しんでいる子供たちの声なき声が聞こえてくるようでした。
多くのひとたちに観てもらいたい作品だと思います。
2010/06/12 12:56  宵乃
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