忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ボルベール<帰郷>」を最後まで観たよ

ボルベール<帰郷>後編
製作:スペイン’06
原題:VOLVER
監督:ペドロ・アルモドバル
ジャンル:★ドラマ

【あらすじ】以前、録画に失敗して半分(というか2/3だったけど)しか観れなかったので、ちゃんと観直しました。
前半は再見なんですが、やっぱり面白いですね。女たちがせっせと墓掃除をしていて、「未亡人が多いのね」とか話しているのが意味深長。あの地域はスペインでもっとも精神疾患が多いと劇中でも言っているし、彼女たちの周りで二度もあんな事があったし、なんかいろいろあったのではと考えてしまいました。
あと、スペイン式挨拶が冒頭から凄かったです。親族や友人と”ちゅっちゅ、ちゅっちゅ”うるさいくらいで、人が多い時はまさしくキスの嵐といった感じ。いったい何回ちゅっちゅしたんだろう(笑)
また、ライムンダが歌うシーンは何度観てもジーンとしてしまいます。彼女自身が歌ってるのかと思っていたら、フラメンコ歌手のエストレージャ・モレンテさんが歌っていたんですね。あの熱唱ぶりは演技だったのか…!

で、問題の後半なんですが、ライムンダと母イレネの過去には結構ずーんときましたね。こういった事件は本当に苦手なので、娘パウラの時と同じく”語られるだけ”で回想シーンがなかったのがわたし的に救いです。おかげで気分が悪くなる事もなく、彼女たちの強く逞しい母親としての姿に改めて感動することができました。
いつもなら自首しなくていいのかとか思うところですが、あの男どもには当然の報いなのでほとんど気にならず。まあ、親しい隣人アグスティナ(ライムンダなみに何度も名前がでるひと)は可哀相でしたが、おそらく真実に気付いていたのに、あの決断。どこまでも女が強いです。姉のソーレも地味ながら良かった。

ラスト、幽霊としてしか生きてこれなかったイレネが涙をぬぐいながら歩いていく姿が印象的です。本来ならこのまま余韻を味わえたんだろうけど、シネマルシェという番組はエンドロールを流してくれないらしい…。残念。

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■ Comment

こんばんは~

ペドロ・アルモドバル監督の女性とゲイと
色の見せ方は抜群に思います。
スペイン映画を見だしたのは、
監督とペネロペ・クルス嬢のお陰です。
2010/05/16 (Sun) 20:20  hiro  

こんばんは☆

>シネマルシェという番組はエンドロールを流してくれないらしい・・・。残念。

でも民放は時間が決まっているので、エンドロールの分、中身が見られるのは、良いような気がしますが・・・余韻はないですね~!
BSフジは酷いですよ~!何がひどいかは、ココで書くと大変な事になるので、また今度ネ。

この作品への私の感想としては
とにかく、ぐいぐい引き寄せられる凄い作品だったけど、考えれば、酷い男によって酷い目に合わされる女が、強くて跳ね返して、ずうずうしくも生きてゆくような話で・・・う~ん「この世に良い男はいないと思う人間たちが作った話」のように感じてしまった。

しかしぺネロぺは、魅力があるし、スペイン語ってまたイタリア語と違って素敵だわ。
やたら女優たちを泣かせたりせず、泣く場面だと思えるところで、それぞれの人が静かに泣くところが、素敵だったな☆

こんな感じです。世の中には良い男性もいるのに、というのが正直な感想です。

>あと、スペイン式挨拶が冒頭から凄かったです

これはホントに最初は良いんだけど、あんまり続くとね・・・日本人は恥ずかしがりで、会釈がせいぜいですね・・・最近は少しハグもあるけど、なかなか親戚とハグは出来ませんよね~!!!

宵乃さんの感想は“女性に視点を当てて”真っすぐに見ていらっしゃいますネ。
私はちょっと斜めから見過ぎたかなぁ???
2010/05/16 (Sun) 20:23  miri〔編集〕  

>hiroさん

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

> ペドロ・アルモドバル監督の女性とゲイと
> 色の見せ方は抜群に思います。

この監督さんの作品を観たのは、これと遠い昔に観た「オール・アバウト・マイ・マザー」だけなんですが、女性と色の見せ方が素晴らしいというのはわかる気がします。

> スペイン映画を見だしたのは、
> 監督とペネロペ・クルス嬢のお陰です。

スペインって合作が多い気がしませんか?(わたしがしらないだけかも) 最近、無性に再見したい気分の「バスを待ちながら」という作品も、スペインとどこかの合作だったと思います。
美しいペネロペさんを見ていると、他のスペイン作品も観たくなってきますよね~。
2010/05/17 (Mon) 11:17  宵乃  

>miriさん

> でも民放は時間が決まっているので、エンドロールの分、中身が見られるのは、良いような気がしますが・・・余韻はないですね~!

確かにそうですね~。シネマルシェは何度も見ているんですが、今回は余韻に浸りたい気分だったので、ちょっと気になってしまいました。
BSフジはえ~と、シネ☆パラでしたっけ? 女子アナがトークとかしてますよね。いつも早送りしてますが・・・。miriさんのおはなし気になるなぁ~!

> 「この世に良い男はいないと思う人間たちが作った話」のように感じてしまった。

女の逞しさを描いていたら、他の男のことを描く時間がなくなってしまった(もしくは、最初からその気はなかったか)のかなぁと思いながら観てました。
いちおう、理解のあるレストランのオーナーとか、笑顔が素敵な撮影スタッフの青年もいましたよね。どうでもいい扱いだったけど(笑)

> しかしぺネロぺは、魅力があるし、スペイン語ってまたイタリア語と違って素敵だわ。
> やたら女優たちを泣かせたりせず、泣く場面だと思えるところで、それぞれの人が静かに泣くところが、素敵だったな☆

ほんとにペネロペはよかった~。彼女に母親のイメージが合うなんて思ってもみませんでした。言語のことはほとんど知らないけれど、スペイン語ってなんか迫力があります。スペイン式挨拶も音がすごくて・・・(わたしはスペインじゃ暮らせなさそう)。でも、泣くのは抑え気味でというのが、またいいですよね。

> 宵乃さんの感想は“女性に視点を当てて”真っすぐに見ていらっしゃいますネ。
私はちょっと斜めから見過ぎたかなぁ???

いえいえ、わたしのは単純に思ったことをそのまま書いちゃっているだけなので、miriさんや他の方々のレビューを読むたびに反省してしまいます。精進しなくては!
2010/05/17 (Mon) 11:56  宵乃  
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