TV映画「刑事コロンボ/二つの顔」観た
製作:アメリカ’72
原題:COLUMBO: DOUBLE SHOCK
監督:ロバート・バトラー
ジャンル:★ミステリー
老いた富豪パリスが婚約発表し、財産を狙う甥は殺害計画を立てる。彼は叔父の入浴中に電気ミキサーを投げ込み感電死させると、トレーニング中の心臓マヒに見せかけるのだった。コロンボは甥のデクスターに疑いの目を向けるが…。
倒叙形式なのに、視聴者に犯人を推理する余地があるというコロンボシリーズの異色作。犯行シーンは見せるけど、それが双子のどちらかはわからないというアイデアが素晴らしい。
今回は、お料理番組に引っ張り出されて焦ったり、綺麗好きな家政婦さんに叱られるなど、コロンボさんの情けない姿も楽しめます。たまごを割るのにもあたふたしていたけど、「美食の報酬」では素晴らしい料理の腕を披露していたような? 人前だから緊張したのかな……っていうか、まず手を洗え。手を!
また、イラストの家政婦さんの怒りも凄かったですね。コロンボがうっかり何かをするたびに雷が落ち、今度は大丈夫、もうしませんといいながら、次の瞬間には彼女の大好きなTVを壊し(笑)
そんなコミカルな部分も目立つものの、ラストはしんみりさせてくれます。今まで、犯人を信じていた人物の悲しみは省略される事が多かったけれど、今回はちゃんと見せてくれました。
最近、面白い作品にばかりあたるけど、今まで順不同にオンエアしていたのは面白い作品を最後の方にもってこようという作戦だったのかな?