映画「血と怒りの河」観ました

製作:アメリカ’68
原題:BLUE
監督:シルヴィオ・ナリッツァーノ
ジャンル:★西部劇
【あらすじ】幼い頃に両親を亡くし、盗賊の首領オルテガに育てられたアズール(ブルー)。盗賊として兄弟たちと村を襲っていた彼は、医者の娘ジョアンが襲われそうになっているのをみて思わず銃を抜く。負傷した彼をジョアンは連れ帰るが…。
少し毛色の違う西部劇でした。
特徴は、風景が綺麗な事と、主人公にガンマンやヒーローのイメージが無い事、わりとドラマやロマンス重視というところでしょうか。派手さはないけど取っ付きやすい印象でした。
主人公の名前はスペイン語で”青”を意味するアズール。メキシコ人の盗賊であるオルテガがつけた愛称のようなもので、医者親子にはブルーと呼ばれます。
実の息子のように愛してくれたオルテガと、盗賊の自分を助け、愛してくれたジョアン。メキシコ人にもアメリカ人にもなりきれない苦悩が描かれていました。
印象に残ったのは、ふたりの父親。
極悪非道な盗賊であるオルテガが、(実の子を殺した)アズールが帰らないと知り「私は二人も息子を失った」と嘆く姿には正直驚きました。ブルーや村人に報復を宣言した時の表情も迫力があり、失ったものの大きさを表すようです。
ジョアンの父親の方は、盗賊に対し厳しい態度を見せながら、娘の意思を尊重するとこがいいですね。ちゃんと彼の本質を見て、家族として、娘の恋人として受け入れてゆく素敵な父親でした。
好きなシーンは、心を開こうとせず口も利かないブルーに対し、ジョアンが髭剃りをしてあげるシーン。「あれもこれも得意だけど、髭剃りだけはやったことがないのよ」と言いながら剃刀を滑らせ、何度も怪我させてしまいます。ついにはブルーも「自分で剃る」と口を開くんですよね。一気にほのぼのした空気になって和みます。
育ての親と対決するラストも印象的ですが、わたし的にはブルーと医者親子との交流が心に残る作品でした。
■ Comment
私がこの作品を選んだのではなく、
作品の方が見る時期を「勝負映画」と決めてくれて、今日見ました☆
記事が間に合ったので、月曜日の予定を前倒しして明日アップします♪
良いシーンのイラストですネ!
宵乃さんの「この映画の見方」を あらわしているようです!
>メキシコ人にもアメリカ人にもなりきれない苦悩が描かれていました。
>極悪非道な盗賊であるオルテガが、(実の子を殺した)アズールが帰らないと知り「私は二人も息子を失った」と嘆く姿には正直驚きました。
正確にはもう1人息子が死んでいるのですが、一番可愛がっていたアズールが生きてアメリカに居る事が、本当に辛かったのですよね~。 親子とは本当に・・・と考えさせられました。
>ジョアンの父親の方は、盗賊に対し厳しい態度を見せながら、娘の意思を尊重するとこがいいですね。
負けてるんです(笑)。
>好きなシーンは、心を開こうとせず口も利かないブルーに対し、ジョアンが髭剃りをしてあげるシーン。
ほほほ・・・このあたり普通のラブストーリーといっても良いくらいでしたね!
>一気にほのぼのした空気になって和みます。
それでも、そのまますんなりとはならないところが、この映画の魅力だと私は思います☆
>育ての親と対決するラストも印象的ですが、わたし的にはブルーと医者親子との交流が心に残る作品でした。
宵乃さんらしいご意見ですネ! 私的にはいくつもあった勝負に驚き、色彩(特に空)の美しさに、自分が負けてしまった(笑)という、この企画にピッタリな、忘れられない作品となりました。 ホント、良かったです!
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2015/09/18 22:51 miri〔
編集〕
> 私がこの作品を選んだのではなく、
> 作品の方が見る時期を「勝負映画」と決めてくれて、今日見ました☆
お~、さすがですね。
観るべきタイミングに観るべき作品がやってくるとは!
> 良いシーンのイラストですネ!
> 宵乃さんの「この映画の見方」を あらわしているようです!
ありがとうございます♪
実はこの作品についてはもうすっかり忘れていて、自分で描いたこのイラストのシーンしか思い浮かばないんです…。
> 一番可愛がっていたアズールが生きてアメリカに居る事が、本当に辛かったのですよね~。 親子とは本当に・・・と考えさせられました。
思い出せないけど、ドラマ重視の考えさせられる作品でしたか。
ロマンスあり親子のドラマありの異色西部劇かな。
> 私的にはいくつもあった勝負に驚き、色彩(特に空)の美しさに、自分が負けてしまった(笑)という、この企画にピッタリな、忘れられない作品となりました。 ホント、良かったです!
やはり空の青が印象に残る作品ですよね。私もこれには完敗でした(笑)
この作品も企画も思いっきり楽しまれたようで良かったです。
コメントありがとうございました。大した返信が出来ずスミマセン!
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