映画「雨あがる」再見しました

製作:日本’99
監督:小泉堯史
原作:山本周五郎
ジャンル:★時代劇
【あらすじ】享保。長雨で安宿に足止めをくっていた浪人・三沢伊兵衛は、妻との約束を破って賭け試合をし、その儲けで宿の貧しい客たちの心を和ませた。雨があがり、若侍の諍いを仲裁して藩主に気に入られた彼は、剣術指南番に迎えられる。
前回”ながら観”をしてしまったので、ちゃんと見直してみました。
物語のテンポや、登場人物の人柄、台詞回しなんかが黒澤映画そのものという感じで(そこまで黒澤映画をわかってないけど)、黒澤監督への愛を感じました。
特に冒頭のエピソードは好きですね。「人間はみんな悲しいんですから」とぎすぎすした空気を収め、酒盛りを用意するところとか。憂さを晴らそうと唄や踊りで盛り上がる客たちの姿と、それを見て静かに部屋に戻るたよとか、素晴らしいです。
美しい日本の風景と和の心が全面に表れていて癒されるんですが、個人的に殿の間延びした喋り方はどうしてもダメでした。彼が話し出すと一気に眠くなってしまって、後半は何度も見直すはめに。まあ、好きだからいいんですが。
晴れ渡った空のもと、ふたりが旅立つラストが清々しいです。
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■ Comment
再見なさったのですね!!!
イラスト、素敵です☆ “三沢の感じ”がすごく出ています!
>特に冒頭のエピソードは好きですね
私もまったく同感です。
また、黒澤監督への想いも、同様に感じました。
(私もそんなに沢山は見ていませんが)
殿様は・・・まぁ仕方ないというか・・・眠くなるのも分かりますネ~!
天才を親に持って、俳優業は結局続かなかったと思われる方ですが、
このような名作に出演して、良い記念になったのでは?
(ちょっと失礼かな?)
本当にラストの空の青いこと!!!
日本人で良かったなぁ・・・と単純に思える名作でした☆
2010/03/27 14:46 miri〔
編集〕
こんにちは!
イラストは目がなんか可愛くなってしまいましたが、雰囲気出てます?良かった~。
冒頭は本当に黒澤作品を観ているようでしたよね。”オリジナリティ”を出さずに、監督への尊敬に満ちていて・・・。「見終わって、晴々としたような気持ちになる作品にすること」という黒澤さんの言葉を忠実に守ってました。
> 日本人で良かったなぁ・・・と単純に思える名作でした☆
本当にその通りですよね。黒澤作品のファンとしても出会えてよかったと思える作品です。
miriさんのおかげで、ちゃんと見直す事ができました。ありがと~♪
2010/03/28 13:31 宵乃
先ほど、この映画を見ました。
>晴れ渡った空のもと、ふたりが旅立つラストが清々しいです。
藩主がふたりに追いつく場面も撮ったそうですが、それを使わなくて良かったと思います。
猛暑が続きます。お体ご自愛下さい。
2018/08/04 23:00 間諜X72〔
編集〕
お久しぶりです。
「雨あがる」をご覧になったんですね。もうほとんど覚えてませんが、撮ったシーンの取捨選択にも監督の腕があらわれてましたか。
間諜X72さんも熱中症にはお気をつけください。
おはようございます。
>賭け試合
山本周五郎原作、高橋英樹主演の時代劇「ぶらり信兵衛 道場破り」が、まさにそうでした。
小泉堯史監督もそれを意識したのかな?
それと「世の中は持ちつ持たれつ」と言う考え方が「ぶらり信兵衛 道場破り」にもこの映画にも生かされています。
>間諜X72さんも熱中症にはお気をつけください。
昨日下呂は41.0度だったとか。おまけに台風13号が接近。
怖いです・・・(^^;
2018/08/07 05:02 間諜X72〔
編集〕
「ぶらり信兵衛 道場破り」ですか~。未見ですが有名な作品なのかな?
世の中は持ちつ持たれつ…、忘れがちだけど大事なことですよね。
> 昨日下呂は41.0度だったとか。おまけに台風13号が接近。
> 怖いです・・・(^^;
ひぇ、41度ですか…!
クーラーがないと生きていけない時代が到来してしまう…。
台風13号は関東直撃らしいので、今日しっかり備えておこうと思います。
■ Trackback
- 雨あがる (2-409)
- 2009年11月26日の記事
タイトル「映画の神さま 19・日本人って素敵☆」
ちょっと前に 「雨あがる」 という邦画を見ました。...
映画鑑賞の記録|2010-03-27 19:20
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