映画「パリは霧にぬれて」観た

製作:フランス/イタリア’71
原題:LA MAISON SOUS LES ARBRES
監督:ルネ・クレマン
原作:A・カバーノ
ジャンル:★サスペンス
【あらすじ】パリで暮らし始めて2年、アメリカ人夫婦フィリップとジルの間にはすっかり溝ができていた。フィリップはいつも仕事を優先し、記憶障害に悩むジルは子供を預け精神科に通う日々。そんなある日、街中で子供たちが忽然と姿を消し…。
パリの街とジルが主役といった感じのサスペンス作品。
ただの倦怠期の夫婦を描いたドラマかと思っていたら、ジルは記憶障害で精神的に追い詰められているし、夫の周りでも不審な影がちらほら…。
子供が消えるまでの彼らの生活が丁寧に描かれているので、子供が消えた時、無事だろうとわかっていても街中を走り回る彼女に感情移入してました。河で子供の持ち物が発見された時の表情も、真に迫るものがあります。
でも、犯人については事件が起こる前から隠していないし、その割には詳しい説明は最後まで一切ないので、そこら辺は多少物足りないかも。あと、似たような雰囲気の美人が三人もでてくるとわたしには見分けがつきません。
場面のつながりがしばしば唐突に感じたけれど、それはジルの記憶に対する不確かさが強調されるようで面白かったです。意識してやったのかよくわかりませんが。
邦題もこの作品の雰囲気が表れていて合っていると思いました。原題の意味は”木の下の家”だそうです。ラストに出てくるやつですね。教えてくれた方、ありがと~!
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■ Comment
原題は
木の下の家
ラストシーンに出てきます
2010/07/17 10:34 匿名さん
どなたかは存じませんが、教えていただきありがとうございます!
さっそく、記事に原題の意味を載せさせいただきますね。
いつかまたコメントする事があったら、ぜひお名前を教えてくださいね~。
映画についてお話しましょう♪
2010/07/17 12:54 宵乃
これも先日BSから録画して見ました。
フェイ・ダナウェイが「俺たちに明日はない」の時と全く違う人物を演じています。神経症の主婦。さすがです!目つきがそのものです。
ジルの親友だと思われた黒い髪の女性が、実は組織の一人。ジルを身軽に押さえこむ場面は迫力がありました。
ネットで調べたら、今は随分太ったオバサンになっていましたが・・・・・(^^;
フィリップを演じた役者さん。若い頃の岡田裕介さん(若い人は知らないか・・・・・)みたいな雰囲気がありました。
組織の実態がイマイチよくわからなかったです。そのあたりは物足りない点です。
子供達が誘拐される場面はヒヤヒヤしました。「頼むから無事でいてくれ!」と祈りました。子供二人のうちお姉ちゃんは「大草原の小さな家」の次女ローラに似ていました。
この映画の邦題は良い邦題です。この映画の情景をよく表現しています。原題を直訳したらネタバレになったかも知れませんね・・・・・。
2010/11/06 13:28 間諜X72〔
編集〕
こんにちは、コメントありがとうございます。
フェイ・ダナウェイの演技が素晴らしかったですよね。張り詰めた緊張感、危うさがよく表れていました。
「俺たちに明日はない」や「チャイナタウン」の彼女もいいですが、こういう儚い雰囲気も醸し出せるとは、さすが女優さん!
> ネットで調べたら、今は随分太ったオバサンになっていましたが・・・・・(^^;
あはは、そうなんですか~。綺麗なすがたしか知らないので想像できません。
フィリップ似という方も画像検索してみたんですが、ちょっと見覚えありませんでした。というか、フェイばっかり覚えていて、フィリップの顔が思い出せない!(笑)
> 子供達が誘拐される場面はヒヤヒヤしました。「頼むから無事でいてくれ!」と祈りました。子供二人のうちお姉ちゃんは「大草原の小さな家」の次女ローラに似ていました。
子供たちがいなくなったときのジルの不安がビリビリと伝わってきましたよね。画面から目が離せませんでした。「大草原の小さな家」は未見なので、機会があったら見てみますね~。
> この映画の邦題は良い邦題です。この映画の情景をよく表現しています。原題を直訳したらネタバレになったかも知れませんね・・・・・。
ややロマンスものを想像させますが、観終わってから更に味わい深くなる邦題でした。原題は確かにネタバレっぽいですね。
2010/11/06 14:14 宵乃
フィリップ役のFrank Langella、シンシア役のBarbara Parkins。検索してみて下さい。随分変わってしまいましたね。
この映画。ルネ・クレマン作品としてはイマイチだと書いてる人が多いです。しかし、フェイ・ダナウェイの他の魅力が引き出された点は良かったです。
子供達が、誘拐した女性を小型ピストルで射殺しましたが、あれは無罪になるんですよね?
あの家族に、あれ以降は災いが来ないように祈りたいです。子供達が成長したら、お父さんみたいに優秀になるのかな?
2010/11/07 23:22 間諜X72〔
編集〕
> フィリップ役のFrank Langella、シンシア役のBarbara Parkins。検索してみて下さい。随分変わってしまいましたね。
わざわざありがとうございます!!
さっそく検索してみました。やはり衰えてしまってますね~、時とは残酷です!
フィリップ役の方と岡田裕介も比較してみました。確かに目元のあたりが似てるかもしれません(笑)
> この映画。ルネ・クレマン作品としてはイマイチだと書いてる人が多いです。
そうなんですよね。結構ぼろくそ言われていてちょっと悲しいです。
> 子供達が、誘拐した女性を小型ピストルで射殺しましたが、あれは無罪になるんですよね?
> あの家族に、あれ以降は災いが来ないように祈りたいです。子供達が成長したら、お父さんみたいに優秀になるのかな?
罪に問われることはないと思いますが、心の傷が心配ですよね。家族の愛で乗り越えていってほしいです!
2010/11/08 11:19 宵乃
>場面のつながりがしばしば唐突に感じたけれど・・
所々、私も感じました。編集の拙さでしょうけど、フランス映画って、時々こういう大雑把な作り方をする印象があります。
>似たような雰囲気の美人が三人もでてくる
偽のベビー・シッターとか、子供を見張ってる女とか、今は顔も思い出せないですね。
フェイ・ダナウェイとバーバラ・パーキンスは分かりますけど。
こんにちは。
フランス映画を見慣れているわけではありませんが、必要だと感じる部分をばっさり省略しちゃったりするのは、国民性の違いなんですかね~?
> 偽のベビー・シッターとか、子供を見張ってる女とか、今は顔も思い出せないですね。
> フェイ・ダナウェイとバーバラ・パーキンスは分かりますけど。
わたしはフェイ・ダナウェイ以外はダメだったかな?(もう忘れかけてます)
せめて髪型や色を分けてくれないと、同じ年代の人ばかりだとわからない・・・。修行がたりませんね、あはは~。
2011/03/22 13:24 宵乃