映画「追想(1956)」観た

製作:アメリカ’56
原題:ANASTASIA
監督:アナトール・リトバク
原作:ガイ・ボルトン
ジャンル:★ロマンス/歴史劇/ドラマ
【あらすじ】1917年、ロシア革命で殺された筈の皇女アナスタシア生存の噂が広まった。それに便乗しボーニンは、自殺を図った記憶喪失の女性アンナと出会う。彼女は自分を見つけるため、彼は金のために手を組むことになるが…。
過去に思いを馳せる老人か犯罪者の話かなぁ、と勝手に想像しながら鑑賞。…アナスタシア生存説のお話しだったんですね。以前、同じ題材をアニメで観ました。
女性を”気品あるレディ”に仕立てあげるというと「マイ・フェア・レディ」を思い出すんですが、「追想」の先生役は少し怖いけど優雅! スキンヘッドなのに貴族の中にいても違和感なく、ダンス姿も様になってました。
あの性格の悪い教授にヒロインが惚れたのは結構疑問だったのだけど、ボーニンなら納得です。
そして、記憶喪失によってアイデンティティも失ったアンナの苦悩も丁寧に表現されていたと思います。どんどん美しさと気品に磨きがかかっていくのも見ごたえがありました。
でも、やっぱり一番よかったのはマリア皇太后。何度も欲深な人間に振り回され一度は拒絶するも、それでも気になってしまう親(祖母)心とか。アンナの癖を知った時の隠しきれない喜びもいい。登場したのは後半からなのに、自然と彼女に感情移入していました。
ラストの決断とその表情も素敵です。
■ Comment
宵乃さんへ
いつも色々と有難う~☆
この作品、なかなか再見できなくて、ゴメンなさい。いつか再見したら必ずコメントさせてもらいますね。
もうすぐノートの転記で初見時の感想が出てきます。ハハハハハ・・・。
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ところで、今月も「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。
作品名:『パコと魔法の絵本』
(2008年・日本製作作品 監督は中島哲也です)
今月の、この作品を選んでくださったのは、 「茶栗鼠の映画評論 」 の 茶栗鼠さんです。
(茶栗鼠さんは、この企画に第3回目から参加して下さっています☆)
お選びになられた理由は
☆最近の邦画は不作で、面白くない作品たちばかりなのに、この作品は独創的で全てにおいて満点だったからです。
☆全面の雰囲気に反比例して、邦画で難なく泣ける映画だからです。
・・・との事です。
鑑賞日は4月23日(金)~25日(日)の三日間です。(お忙しくてご都合の悪い場合は後日でも結構ですよ~!)
是非、宵乃さんと、一緒の時期に、同じ映画を見て、ワイワイ言い合いたいと思います。
なお、このDVDは、多くのレンタルのお店に、存在するとおもわれますので、宜しくお願いしますネ☆
2010/04/16 07:38 miri〔
編集〕
こちらこそ、いつもありがとうございます。それと、いつもお誘いのコメントご苦労様です。
よかったら次回は私がやりますよ。miriさんにはお世話になっているので、これくらいはお手伝いしたいのです。
> この作品、なかなか再見できなくて、ゴメンなさい。いつか再見したら必ずコメントさせてもらいますね。
> もうすぐノートの転記で初見時の感想が出てきます。ハハハハハ・・・。
再見はいつでもいいですよ~。焦って観ると楽しくないですしね。
初見の感想、楽しみにしてます。
今月は『パコと魔法の絵本』ですか。実はこの間のオンエアで観たんですが、ながら見だったので今度はちゃんと観たいと思います。
2010/04/16 10:02 宵乃
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/04/16 10:36
本日、初見時のつたない感想をアップしました。
トラックバックも送らせて頂きました。
ご笑納(・・・って言うのかな?)くださいネ~♪
2010/04/20 07:33 miri〔
編集〕
またまた、ありがとうございます。
毎度コメントするのも面倒でしょうし、報告を兼ねてTBということでいいですよ~。わたしも了解ということでTBさせていただきま~す♪
2010/04/20 09:33 宵乃
皇太后を演じたヘレン・ヘイズ(1900~1993。長生きだったんですねー!)お見事です!
孫を名乗る女性が続出でウンザリしたのでしょうが、ツッケンドンとした態度。幼い頃の癖を見つけて孫だとわかった時の表情。そしてアナスタシアが去る時に、引きとめない態度。素晴らしいです!
バーグマンの美しさ、ブリンナーの風格は言うまでもありません。
2010/11/29 07:24 間諜X72〔
編集〕
> 皇太后を演じたヘレン・ヘイズ(1900~1993。長生きだったんですねー!)お見事です!
すごい、90歳以上ですか!
人生を謳歌したんでしょうね。こんなおばあちゃんがいたら自慢だなぁ!
> 孫を名乗る女性が続出でウンザリしたのでしょうが、ツッケンドンとした態度。幼い頃の癖を見つけて孫だとわかった時の表情。そしてアナスタシアが去る時に、引きとめない態度。素晴らしいです!
もう一気に彼女の演技に引き込まれました。主演おふたりも素晴らしかったけれど、印象に残るのは皇太后でしたね。
2010/11/29 11:21 宵乃
宵乃さんこんばんは。
この映画、ちょうど先ほど観直したところだったんですよ~。やっぱり宵乃さんのブログに寄ってみてヨカッタ!(笑)
バーグマンは演技派への道を求めてイタリアへ行き、アメリカから"追放"されていましたが、この映画で見事にハリウッドにカムバック。やはりこの方は、(本人には不本意だったかもしれませんが)大きな舞台でビッグネームの俳優たちと並んでスケールの大きな物語に出ている方が、堂々としてカッコいいなとこの映画を改めて鑑賞して思いました。
『追想』は、そのバーグマン特有の"演技演技"した感じが徐々に皇女らしく振舞っていく役柄にピッタリはまっていて、さらにユル・ブリンナー様の強力眼力光線が感情を露わにしない役とこれまたピッタリで、最初はこの二人が惹かれあう!?えー?と思って観ていたのですが・・・最後は"大人の恋"にうっとりさせられてしまいました^^;
それに、皇太后様が最後に物語を粋にしめてくださったところも、私にとってこの映画が好印象になった最大の理由かもしれません。あ、宵乃さんのイラストも、主演二人ではなくて皇太后様がメインですもんね!(笑)
そうそう、暫くぶりですが宵乃さんのブログにもTB送ってみようかと思います。うまく入るかな・・・?
2015/02/16 22:05 はなまるこ〔
編集〕
いらっしゃいませ、寄っていって頂けて嬉しいです♪
> 堂々としてカッコいいなとこの映画を改めて鑑賞して思いました。
そんな経緯があったんですか~。十分演技が上手い方だと思っていたけど、確かに、演技力よりまずその存在感が印象的な方だったかも。まさにハリウッドスターです。
> 最初はこの二人が惹かれあう!?えー?と思って観ていたのですが・・・最後は"大人の恋"にうっとりさせられてしまいました^^;
強力眼力光線(笑)
ホント、最初はまったく二人のロマンスが想像できないのに、話が進むにつれ魅せてくれますよね。ユル様を見るのが(たぶん)初めてで、スキンヘッドにも驚いてしまいました(笑)
> それに、皇太后様が最後に物語を粋にしめてくださったところも、私にとってこの映画が好印象になった最大の理由かもしれません。あ、宵乃さんのイラストも、主演二人ではなくて皇太后様がメインですもんね!(笑)
ですよね~!
皇太后がいなかったら全く別物になってたと思います。真の主役と言ってもいいくらい。
イラストのシーンも観終わって即決まりました。
コメント&TBありがとうございました♪