TV映画「刑事コロンボ/死者のメッセージ」観た

製作:アメリカ’77
原題:COLUMBO: TRY AND CATCH ME
監督:ジェームズ・フローリー
ジャンル:★ミステリー
【あらすじ】ミステリー界の女王アビゲイルは、可愛がっていた姪が婚約者に殺されたと気付き、彼を金庫室に閉じ込めて窒息死させた。盗みに入って誤って扉が閉じたように見せかけるが、コロンボは被害者の車のキーがないことに気付き…。
犯人のお婆ちゃんが可愛かった。
計画自体は微妙というか、実行時の行動があたふたし過ぎだったんですが、喋り方とかコロンボの後ろをついて回る様子とか個性的なお婆ちゃんでした。動機が姪の仇討ちという点も(確かな証拠は見せてくれなかったけど)同情を誘います。
みどころは、講演会に顔をだしたコロンボを無理やり壇上に上げるシーン。”犯人の中には尊敬できる相手もいた。わたしは人間が好きです”という内容の名演説が聞けます。おもわず、今までの犯人たちをしみじみ思い返してしまうシーンでした。
ただ、被害者が変に頭がよくて気になります。札束を見せられてよだれを垂らしそうになっていた男が、真っ暗闇で死が迫る中、あんな凝ったダイイングメッセージを思いつくのか?
ラストの「あなたが姪の事故を捜査してくれていたら、こんなことにはならなかったのに」というセリフが切ないです。
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■ Comment
先週土曜日に「若草物語」を見た後に、STAY HOMEと言う事で外出せずに、この「死者のメッセージ」を見ました。
この作品は殺人事件が起きるまで結構時間がかかりました。「もしかして姪の婚約者がミステリー界の女王アビゲイルを殺すのではないか?」と思いました。姪殺しの口封じの為に。でも、やっぱりアビゲイルが・・・。
>「あなたが姪の事故を捜査してくれていたら、こんなことにはならなかったのに」
僕も切なく思いました。また罪を認める前に「私も年なんだから見逃して欲しい」と思わせるような遠回しの表現をするのも悲しかったです。
>犯人のお婆ちゃんが可愛かった。
演じたのはルース・ゴードン(1896年10月30日 - 1985年8月28日)。若い頃から地道に端役を続けて60歳ぐらいから売れたそうです。
2020/05/30 18:48 間諜X72〔
編集〕
家に籠っていても楽しめる趣味を持っていると、こんな時に助かりますよね。
> 罪を認める前に「私も年なんだから見逃して欲しい」と思わせるような遠回しの表現をするのも悲しかったです。
よく覚えていないですが、潔い方がカッコいいシーンではありますね。
情状酌量されそうな事件だったし。
> 若い頃から地道に端役を続けて60歳ぐらいから売れたそうです。
おぉ、地道な努力が実った方でしたか。役者は年を重ねることが必ずしもマイナスにはならないところがありますよね。
今日は刑事コロンボ「二枚のドガの絵」先週土曜日は「美食の報酬」を見ました。
犯人役の演技が楽しめます。コロンボに追い詰められていく表情など。
>役者は年を重ねることが必ずしもマイナスにはならないところがありますよね。
そう思います。日本でも年を取ってから売れた役者さんがいます。
>ただ、被害者が変に頭がよくて気になります。
金属の箱に爪(あるいは尖った物を探す)を使ってメッセージを書く方がリアリティがあるかも?
2020/06/06 18:27 間諜X72〔
編集〕
いらっしゃいませ、コロンボを楽しんでらっしゃいますね~。
> 犯人役の演技が楽しめます。コロンボに追い詰められていく表情など。
倒叙ミステリーの醍醐味ですよね。俳優にとってやり応えある作品なのかも。
> 金属の箱に爪(あるいは尖った物を探す)を使ってメッセージを書く方がリアリティがあるかも?
コナンなど他のミステリーものでも「そんなダイイングメッセージ思いつく!?」というのが多いですよね(笑)
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