映画「モンタナの風に抱かれて」観た
読み:もんたなのかぜにだかれて
原題:THE HORSE WHISPERER
製作:アメリカ’98
監督:ロバート・レッドフォード
原作:ニコラス・エヴァンス
ジャンル:ドラマ
【あらすじ】乗馬中の事故により心身ともに深い傷を負った少女グレイス。そして彼女の愛馬ピルグリムもまた、事故のショックから凶暴な暴れ馬となるのだった。娘と馬を立ち直らせるため、母親アニーは馬を癒すウィスパラー、トムの元を訪れる。
寒い冬の朝、顔を綻ばせながら少女が家から出てくる冒頭。その爽やかさに「どんな物語が始まるのだろう?」とウキウキ気分だったのだけど、突然肝を冷やすような事故に遭遇。そんな事になるとは思ってもみなかったので、事故の恐ろしさに胸が苦しくなりました。
そして、彼女の母親でキャリアウーマンのアニーが登場。優しいけど頼りない夫に代わり、まるで父親のように毅然と力強く不幸に立ち向かっていきます。
娘を立ち直らせるため、苦難は多いと分かっていても最良と思える道を選び、娘の反感なんてぜんぶ一身に受け止めるつもりでガンガン実行していく姿に惚れ惚れしました。馬を生かしたのは本当、英断。
でも、強くあろうと気を張る彼女の瞳には、このままでは壊れてしまうんじゃないかという危うさもはらんでいて、みているだけでハラハラしてしまいました(しっかり支えろよ夫!)
中盤辺りから、雄大で美しく、ここで暮らしたいと思わずにはいられないようなモンタナの自然を、惜しげもなくみせてくれます。もう、これだけでも満足。馬が駆けていくとこなんか最高です。
生まれ変わったら馬になってモンタナの草原を駆ける、というのがわたしの夢になりました。
後半は……まあ、あれですね。当然といえば当然なんですけど、あんな状態で素敵な男性と出逢ったら浮気心も出ますよね。精神科医と患者の擬似恋愛のような感じでしたが。
ただ、娘のために仕事さえも犠牲にしてやってきたのに、その娘を傷つけるほどに露骨なのは頂けない。というか、家族を捨てようとさえ思っていたようだし。すべて台無しです。もう少し抑えた感じで惹かれて、そして娘のために潔く諦めてほしかった…。
早朝デートあたりまでは好きなんだけどな~。
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