映画「幕末太陽傳」観た
製作:日本’57
監督:川島雄三
ジャンル:★時代劇/コメディ/ドラマ
【あらすじ】明治維新を目前にした江戸の品川。北の吉原と称される遊郭”相摸屋”で、どんちゃん騒ぎをする佐平次。勘定を気にする仲間を帰し一人居残るが、実は彼は無一文だった。やがて、下働きを始めるが、彼は次々とトラブルを解決していく。
ちょっと前に観ました。
ものすごい評判が良いようなので期待していたんですが、そんなでもなかったなぁと前半はがっかり。石原裕次郎苦手だし。
主人公がこう、自分だけ上手いことやれればいいのかなぁとか思ってしまったんですよね。
でも後半、気付けば彼の周りのトラブルは次々と解決され、あるところからないところにお金が流れ、みんな笑顔に!
とにかくテンポよく軽快に話が進んでいって、いつのまにか彼の魅力に引き込まれてました。
途中気になったのは、主人公に宿賃を踏み倒された青年が、女将さんに売り飛ばすと脅されるエピソード。
江戸時代あたりは男色は高尚な趣味だと聞いたことがあったけど、男版遊郭みたいなの(陰間茶屋というらしい)があったんだぁ~と妙に納得してしまいました。「今日は気分を変えて陰間茶屋にいこうか?」とか言ってたんだろうか?
私には理解できない世界だ…。
まあ、それは置いといて、終盤あれだけ楽しく盛り上がっていたのが、彼が出て行こうとする時の突然の静けさ。これがまた、グッとくるんですよね。
幸せそうに眠るふたりをみて浮かべる主人公の優しい微笑みが印象的。去り際の姿はちょっと寂しすぎる気もしたけれど、味わい深い余韻を残します。
今回は入り込むのに時間がかかってしまったので、機会があったらまた観てみたいと思いました。