TV映画「刑事コロンボ/偶像のレクイエム」観ました
製作:アメリカ’72
原題:COLUMBO: REQUIEM FOR A FALLING STAR
監督:リチャード・クワイン
ジャンル:★ミステリー
落ち目の大女優ノーラは、スターの弱みを握っては恐喝するコラムニスト、ジェリー・パークスに秘密を握られていた。そんな時、秘書のジーンが彼と婚約する。彼女は、ジェリーの車に放火し、車の中にいたジーンを殺害してしまうのだった。
これまで観た”女性が犯人の作品”のなかでは、一番面白かったです。
コロンボの憧れの大女優が犯人ということで、今までにないコロンボの姿が見られました。
秘書の死を聞いてよろめく(もちろん演技)彼女を、ぴったりくっついて車までエスコートするコロンボ。
彼女の邸宅ではしゃぎ、妻に電話しようとするコロンボ。
間違った方向に捜査を進めるコロンボ。
真相に気付き、沈痛な面持ちをするコロンボ…。
事件を解決したのに、これだけ辛そうにしているコロンボをはじめて見ました。
また、犯人を最初から見せる”倒叙物”であるにも関わらず、終盤までなかなか犯人の真意がみえません。コロンボと一緒に騙され、一緒に真相に気付くというのが新鮮でした。