忘却エンドロール

素敵映画に出会えた時の感動をそのまま書き綴る、映画感想ブログ.

映画「ウィル・ペニー」観ました

 | 西部劇  com(3) 

ウィル・ペニー
イカレた説教師。目が血走ってます。
製作:アメリカ’67
原題:WILL PENNY
監督・脚本:トム・グライス
ジャンル:★西部劇/ドラマ

【あらすじ】牧場で雇われたカウボーイのウィルは、番小屋で勝手に暮らしていた母子キャサリンとホーレスに立ち退きを要求する。彼女たちはカリフォルニア目指しての旅の途中だった。そんな時、ウィルは以前争ったクイント親子に襲われ、倒れていたところを彼女たちに救われる。

仕事を求めてあっちこっち放浪する老練なカウボーイ、ウィル・ペニーが、一仕事終えるところから物語は始まります。字が書けなくて周りを気にしながら名簿に×と書いたり、雇い主にカンザスへ誘われても帰郷したい若者に譲ってしまったり、しょっぱなからおじ様の魅力全開です
肉(鹿)の取り合いで銃撃戦になり、息子(?)を殺され執念深くウィルを狙う狂信的説教師クイントも迫力満点。キャサリンといい雰囲気になっている時に突然扉を蹴破って登場するなど、彼が出ているシーンだけサイコ・サスペンスのようでした。
重傷を負った仲間ダッチを救うため、医者を探すくだりも印象に残ります。キャサリンと初めて出会うシーンでもあり、気弱になっているダッチの手を取る姿はまるでナイチンゲールのよう。けれどそれよりも、静かながら確かなものとして描かれているのは、ウィルとダッチの友情だと思えました。
酒場の親父との賭け(医者のいる町まで行って生きて帰ってこれるか、だったかな?)がラストにつながるところも好きです。
後半は、キャサリンとのロマンスというより、母子との交流の中で「家庭」のぬくもりを知っていくというもの。幼い頃に両親を亡くしカウボーイとして生きてきた彼が、戸惑いながらクリスマスソングを歌う姿にジーンとします。

ラスト、自分たちを捨てたも同然の夫(入植者らしい)とは別れ、ウィルと農場を始めたいと提案するキャサリン。それに対するウィルの答えに、彼のカウボーイとしての人生の悲哀を感じます。

2018/06/09 再見

詳細を忘れ始めてたので再見。良い作品だと再確認できました。
凍死寸前で逆に…のエピソードはこの作品だったんですね。一番印象に残ってたのがそれっていうのが異色西部劇らしいかも(笑)
そして、今回も心温まった母子との交流。三人とも演技が上手くて、とくにチャールトン・ヘストン演じるウィル・ペニーが素晴らしい。暴れ牛も銃を持ったならず者も恐れぬ彼が、母子との交流で自分の中に芽生えた未知の感情に戸惑っているのがありありと伝わってくるんですよね。
そんな彼だからラストの決断もすごく納得できて、物語としても余韻のある終わり方で良かったと思えました。数年後に坊やが大きくなって彼に会いに行ったり、どこぞで一山当てた(牧場主の遺産とか)ウィルがこっそり母子の様子を見に来るとか、その後のことを想像するのも楽しいです。
西部劇が苦手な方にもお勧めの作品ですね。

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■ Comment

こんばんは☆

今日初めて見ました、良い映画でしたね~☆

>イカレた説教師。目が血走ってます。

プチギャラリーにあったとき、
この人がウィル・ペニーさんかと思っていました。
しかし、人柄をあらわす色使いといい、良いイラストですね~。
ホントにサイコ・サスペンスのようでした!

>ウィルとダッチの友情だと思えました。
>酒場の親父との賭けがラストにつながるところも好きです。
>母子との交流の中で「家庭」のぬくもりを知っていくというもの。

西部劇というより人間ドラマな作品でした。
坊やが父親としたかったであろうことを、彼がしてくれたりいろいろ生きるすべを教えてくれたり、また、主人公も母子から色々と教わったのですよね・・・。

>それに対するウィルの答えに、彼のカウボーイとしての人生の悲哀を感じます。

私は本人も言っていた「年齢」が大きな壁だったように思います。
この時代、19世紀か20世紀の初め頃?
あのような暮らしでは寿命も長くないし・・・
もし30歳だったら違っていたかもしれませんね・・・。

坊やが大きくなって思い出す大人の男の人(自分の内なる鏡のような存在)は、父親ではなく、この先に出会う誰かでもなく、短かったこの期間に濃密に過ごしたウィル・ペニーだったように思います。。。

エンドロールの歌も良かったですね!
珍しく聞きほれました♪


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2018/06/08 20:40  miri〔編集

>miriさん

コメントありがとうございます!
好感だったようで嬉しいです。
ちょうど再見しようと思って録画してあるんですよ。今夜見て、明日返信しますね。
もうしばらくお待ちを~。
2018/06/09 07:35  宵乃〔編集

>お待たせしました

再見して良い映画だったと再確認できました。たまにこういう作品があるから、西部劇のチェックはやめられませんよね~。

> この人がウィル・ペニーさんかと思っていました。
> しかし、人柄をあらわす色使いといい、良いイラストですね~。

あはは、やはり良い作品は敵にも存在感があるということかな。
イラストにお褒めの言葉ありがとうございます。自分でも結構気に入ってます!

> 坊やが父親としたかったであろうことを、彼がしてくれたりいろいろ生きるすべを教えてくれたり、また、主人公も母子から色々と教わったのですよね・・・。

この疑似家族の様子は本当に心温まりました。「シェーン」を連想したりもしたけど、やはりあちらは西部劇。こちらはmiriさんも仰るように人間ドラマのようでしたね。

> 私は本人も言っていた「年齢」が大きな壁だったように思います。
> あのような暮らしでは寿命も長くないし・・・

そうですね~、あと5歳くらい若かったら彼も思いきれたかもしれません。
でも、きっぱり生活を変えて農業を始めていれば、少なくとも坊やが16~18歳になる頃までは元気にやれたと思います。酒もたばこもあまりやってなかったみたいですし、若い頃にバリバリ肉体労働していた人の方が長生きするイメージが…。ちゃんとお風呂に入っていれば罹患率も下がるでしょう(笑)

> 坊やが大きくなって思い出す大人の男の人(自分の内なる鏡のような存在)は、父親ではなく、この先に出会う誰かでもなく、短かったこの期間に濃密に過ごしたウィル・ペニーだったように思います。。。

私もそう思いました!
父親も後から来る家族のために頑張っているんでしょうけど、子供にとっては重要な時期ですもんね~。反抗期に家を飛び出して「男の出発(たびだち)」みたいにならないか心配です。

> エンドロールの歌も良かったですね!

ラストの余韻に浸りながら聞けました。
この作品についてお話できてうれしかったです。コメントありがとうございました♪
2018/06/10 08:12  宵乃〔編集
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