映画「ルームメイト」観た
製作:アメリカ’92
原題:SINGLE WHITE FEMALE
監督:バーベット・シュローダー
原作:ジョン・ラッツ
ジャンル:★サスペンス
【あらすじ】浮気を知って同棲相手を追い出したアリーは、さびしさから同居人を募集した。最後に来たヘディは感じが良く、ふたりはすぐに打ち解ける。新たな生活にアリーは元気を取り戻すが、へディは彼女の真似をするようになっていき…。
実はサイコ・スリラー大好きなので大満足でした。
最初はルームメイト募集で集まった人々がイロモノばかりで、ちょっとコメディ寄りなのかと思ったけれど、ヘディが登場してからは”何かが起こりそうな不安感”がじわじわ迫ってきて怖い怖い…。アリーが恋人サムと仲直りしてからふいに見せるようになった”被害妄想じみた嫉妬の眼”がね、『私が助けてあげたのに、なんでのけ者にするのよ!』って感じでピリピリきました。
アリーの気を引くために買った子犬を、サムを陥れるために殺すシーンは嫌な気分になりますが、服装と髪型をアリーそっくりにしてしまうシーンなど、彼女の異常性や狂気がよく現れていてよかったです。最後にはちょっと同情を誘うような過去が明かされたりして、主人公より彼女のほうが(ほんの少しだけど)共感しやすかったかもしれません。
アリーも結構問題アリで、寂しくて(経済的理由もあるけど)ルームメイトを募集したのに、彼と仲直りしたらすぐおさらばしようとするし。商品であるソフトに”支払い催促プログラム”を仕込んでいたりするし。(ヘディの脅迫電話なみに怖いわっ!)あんまり主人公っぽくはなかったですね。
まあ、そんな怖い二人なので、最後の対決はわりと見ごたえありました。どちらかというとヘディのほうが怖がっていましたが(笑)…ヒールでサムの頭突き刺した怪力女なのにね。
期待していなかった分、予想以上に楽しめた作品でした。