忘却エンドロール

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映画「鏡の女たち」感想

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Tag:日本 

鏡の女たち
製作:日本’02
監督:吉田善重
ジャンル:ドラマ/戦争

【あらすじ】夏来を生んですぐに失踪した娘・美和を、24年間探し続けていた川瀬愛。ある日、美和の母子手帳を持った女性がみつかったと連絡が入る。それは隣町に住む尾上正子という記憶喪失者だった。実の娘か確信を持てない愛だったが…。

すごいホラーな作品でした。
マイクで”きぃぃ~ん”となった時のような不安感を煽る音楽と、黒い服を着て重々しい喋り方をする不気味な女たち、そして薄暗い部屋と割れた鏡…。どうみてもホラーです。でもこの監督さんには何度も騙されているので、ホラーではないと自分に言い聞かせながら観賞しました。
失踪した娘がみつかったとかどうとかいう流れで始まり、じゃあどろどろの人間ドラマかと思いきや、突然”広島で米兵が被爆したことを取材したい”という女が現れます。まさかの反核映画でした。
たぶん、原爆によって何かを失ったのは当時の人たちだけじゃない、ということを言いたかったんじゃないかと思います。
しかし、どこをとってもホラー(もしくはサスペンス)映画にしかみえない演出で、反核について考えるより「なんでこんな演出???」とそっちに頭がいってしまいました。不謹慎な話ですが、愛が喋るだけで『何このひと、無駄に怖い』と笑いがこみあげてくる始末。とりあえず、教材には向かないと断言できます。
結局最後までこの調子で観てしまったんですが、この監督さんが女性を撮ると生霊みたいになってしまうので、あながちホラー映画といっても間違いではないかもしれない…と思ってしまいました。

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